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■初めて見るアフガン
あづさの鼻は大丈夫かな? でももう日曜日です。
今日から向かうは、ホーローグという南の町。ドゥシャンベからはかなり遠く、下手したら移動に丸1日かかるかもしれません。明日の月曜日にホーローグに着いても、タジキスタンは休日ですから、多分アフガニスタン領事館もお休みです。移動に時間がかかったとしても火曜日にはアフガニスタンビザを申請できることでしょう。
陸路での移動にはランクル(ランドクルーザーまたはそれに類似した車)とミニバスとがありますが、乗り場でランクルの値段を聞くと実に高い。1人300ソモニ(6000円)の移動費って、物価の安い国では考えられない価格ですよ。2ヶ月前の情報では250ソモニだったから、完全にボラれてる? でも、タジキスタンはここ最近通貨価値の下落が続いているそうで、それが価格の急上昇になっているみたいです。でも実のところはあまりにびっくりする高額を要求するものですから・・・、詳しくは旅メモで(≫
こちら)。
結局、ちょっと安い(250ソモニ、4800円)、小さめのバスに乗りました。道がすごく悪くて、更にドライバーの運転が悪くて、持っているパソコンなどの電化製品が絶対壊れる!と思ったほど(実際タジキスタンからPC異音が発生するようになった、ちっ)、上下の激しい揺れが続きます。無理に人数詰めたせいもあって、本当に乗り心地の悪い移動です。でもまぁ、「途上国の山間部の移動なんてこんなものよね」と思えば大丈夫。途中、風景の良いところもありますから。
12時間走って、陽が沈み、空ももうじき暗くなるという頃に、夕食休憩のために、車は川沿いの小さなオシュホナで停車しました。オシュ=食事、ホナ=家、つまりオシュホナとはレストランや食堂を指す言葉です。川の対岸には、ほんの10m先にはアフガニスタンがあります。「アフガニスタンだー」とそそり立つ崖を見たときは、感動的だったなぁ・・・。
高床式の、典型的なチャイハナ/オシュホナのスタイルでの食事。そして、誰も聞いていないのですけれど、食事が下げられたあと、そのままそこで寝ることになりました。
嬉しかった。
何故ならば、食事や茶の場で寝ることは、アフガニスタンでも見られる典型的なペルシャンスタイル!!!
あづさ「わーやったー!」
和人「これだよ、これ!」
イラン、アフガニスタン、タジキスタンは、ペルシャ系言語の話者が多く分布する地域。「ペルシャ」っていう言葉は、何かがエキゾチックで心地よい。この「オシュホナ泊」でその文化を体感できるのが実に嬉しい・・・。
・・・でもまぁ、食事どころが寝床になるだなんて、それは言い様によっては単に「食ったら寝る」ってだけなんだよね、笑。
本日の旅
行動 :ドゥシャンベからダルホースへ移動
朝食 :ош(オシュ、人参玉ねぎ牛肉油の炊き込みご飯)、шурбо(シュルボ、人参玉ねぎ牛肉じゃがいものスープ)、チャイ(紅茶)、タルブーズ(スイカ)/ガディオブの食堂
昼食 :干し杏、紅茶/車内
夕食 :шурпо(シュルポ、じゃがいもねぎ玉ねぎ牛肉のスープ)、соус(ソウス、じゃがいもトマトねぎ牛肉の水分少なめスープ)、タルブーズ、チャイ、ノン(円盤パン)/ダルホースの食堂の庭
宿泊 :オシュホナアミールошхона АМИР
旅情報
1ソモニ=19.4円
*ドゥシャンベからホーローグへの移動
車はターミナルから何台も出ている。ランドクルーザー300ソモニ、少し大きめハイエース250ソモニ。朝6時くらいに行けば席を選べると思う。朝出発し、夜中にホーローグに着くこともあれば、途中で1泊して翌日到着することもあり、全ては運転手次第。私たちの乗った車は朝7時半に出発し、夜7時半にその日の運転終了、翌日4時出発、11時半にホーローグに到着した。2日目は対岸にアフガニスタンの集落を眺めながら川沿いを移動できるので、2日に亘る移動となって良かったと思う。なおドゥシャンベからホーローグへは飛行機で飛ぶこともできるが、欠航も多い。