2人の世界旅 日々の記録

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タジキスタン>2011年06月27日(Mon)
ダルホース→イズグロン→ホーローグ
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■ホーローグ到着
寝ている間に気温はぐんぐん下がっていきました。寒くて、夜中に何度も目を覚まして、でも過酷な移動で疲れていて何もできずにまた転寝をする。そんな連続。

暗いうちにみんな起き、朝4時ごろ、移動を再開。
ダルホースからホーローグへは、アフガニスタンとの国境をなす川に沿って走るため、進行方向の右側には、川の向こうにいつもアフガニスタンの集落が見えています。

タジキスタン

朝食はシュルチョイもしくはシルチョイと呼ばれる、塩入りバター茶。「バター茶」から反射的にチベットを思い出す人も少なくないのでしょうけれど、ミルクティーに塩とマースラ(バター)を落とすのはパミールの伝統食でもあります。そこにちぎったノン(円盤状のパン)を浸して食べるのです。

ホーローグで、宿探しをしているも、ガイドブックに載っている宿になかなかたどり着けなくて、「おかしいなー、この辺なんだけどなー」と、旅人ありがちの困惑の真っ只中。

丁度、屋外で昼食を摂っている建設工事現場のおじさんたちに道を尋ねたら、その昼食に誘ってもらっちゃいました♪ ザルいっぱいの美味しいアンズ、それから、ノン(パン)、乳製品、ハーブ。そしてウォッカ。ハーブはロシア料理には欠かせないディルがたっぷり使われ、遊牧民パミールの乳製品文化にソ連時代の影響が混交した、タジキスタンらしい料理です。「ウォッカ、内緒だよ!」ですって(*^.^*) おじさんムスリムなのかも。でも大丈夫。中国の新疆ウイグル自治区だってムスリムおじさんビール飲んでますし(中国ではビールはジュースや水より安いのです)、厳格なイスラム教国家ほど闇酒ありますから! 美味しいウォッカ、私たちにも分けてくれてありがとう!

さて、宿も見つかりました。看板を出していない宿でした。

今日は月曜日ですがタジキスタンの休日でもあります。「やってないだろうなー」とダメモトでアフガニスタン領事館に行ってみるも、予想通り休館日でした。警備員がいて、身振り手振りとパミール語?と思われる言語で「10時10時」と言うので、きっと明日9時に開くでしょう。

「10時が9時って????」って思ったあなた。
ふふ、ここには「パミール時間」っていうのがあるのですよ。
本日の旅
行動 :ダルホースからホーローグへ移動
朝食 :ширчой(シュルチョイ、塩入りミルクティー)、нон(ノン、円盤パン)/イズグロンの食堂
昼食 :チャイ(緑茶)、アプリコース(あんず)、ヴォドカ(ウォッカ)、ノン、チャッカー(ヨーグルトクリーム)、トマト、パセリ、ウクロップ(ディル)/ホーローグの建築工事現場
夕食 :манту(マントゥ、牛肉玉ねぎの蒸しシュウマイ)、шашлык(鶏の串焼き)、ノン、チャイ/ホーローグのレストラン
宿泊 :パミールロッジPamir Lodge
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旅情報
1ソモニ=19.4円

*パミール時間
タジキスタン国内、パミール高原のあたりでは、非公式ながら「パミール時間」が通用している。これは左右に長い国の西の端に首都ドゥシャンベがあり、東に広がるパミールは、時計を1時間すすめたほうが実生活に合う時刻となるからである。パミールにはキルギス人が多く住み、キルギスと同じ時刻であるほうが都合が良いということなのかもしれない。ドゥシャンベが朝9時のとき、パミールの非公式時刻は10時となる。