:: 旅435日め : 世界旅68ヶ国め : 和人214ヶ国め : あづさ89ヶ国め ::
■いよいよ、コンゴ民主へ
宿は昨日から断水しています。キゴマの町の水道事情はあまり良くないようです。
朝港に行ったら、コンゴ民主(旧ザイール)行きの貨物船は今日の夕方発であると、しっかりと確認できました。
「いよいよ、コンゴだね・・・」
私たちは旅計画の中で、コンゴ民主へ渡航する道として、西側(首都キンシャサを通るルート、治安はコンゴ民主の中では最も良い地域)よりも、東側への渡航を希望していました。
そのコンゴ民主への船が、いよいよ今日出るのです。もちろん今までとは違う厳しい旅になるでしょうから、私たちはいつもよりも時間をかけて、念入りに荷造りをしました。
出国手続きは港のイミグレーションで簡単に終わりました。私たちが乗る船は貨物船なので、客室はありません。今日の貨物は、コンゴへ輸出される大量の食用油とベッドマットです。
「むしゅむしゅ、えすくじゅぷゆてぃりせせらするあんにゅい?」
(おにーさん、それ一晩だけ使わせて~!)
答えは「OKぱでぷろぶれむ!」(OK問題ないさ!)
わーい嬉しいなv(^^*
これなら甲板で、快適に眠れそうです。緊張を強いられるところへ行くのですから、ぐっすり眠れそうなのは有り難いことこの上ありません。
夕方5時半に、出港。
どんどん空が暗くなっていき、日没と同時に月が姿を見せ始めました。・・・つまり今日は満月なのです。美しく輝く女神のような月、タンガニーカ湖のそよ風、少しずつ照度を増してくるさそり座のアンタレス、なんだか舞台は完璧です。海の船と違い、湖の船だから、揺れないのも嬉しかった。
和人が一番好きだという国、コンゴ民主。
コンゴの山は、コンゴの森は、今の時代、私たちをどう迎えてくれるのでしょう。
コンゴ東部は反政府軍地域、紛争エリアだけに渡航することなど不安は大きいのですが、それでも精一杯頑張ろうというちからを、美しい夜空が与え続けてくれているかのようです。
精一杯、頑張ってこようと、思います。
本日の旅
行動 :タンザニア出国、キゴマからウビラ(コンゴ民主)へ行く貨物船に乗る
朝食 :チャパティ、Kuku(クック、ゆで鶏とゆで汁スープ)、Ndizi(ンディジ、加熱用バナナをゆでたもの)/宿のバー
昼食 :ワリ(白いごはん)、サマキ(魚のから揚げ)、Mchicha(ムチーチャ、青葉ソテー)、Chai ya Maziwa(チャイヤマジーワ、ミルク入り甘いスパイスティー)/キゴマの食堂
夕食 :さとうきび、ガトー(カップケーキ)/ウビラ行き貨物船
宿泊 :貨物船の甲板の上Maman Alphonsine
旅情報
1タンザニアシリング=0.093円
1USドル=111円
*キゴマの港からの出国手続き
私たちが利用したのは鉄道駅に隣接する港。入口入ってすぐ左手にイミグレーションがあり、荷物検査もなく簡単に出国手続きが完了した。なお港内にカフェレストランがあるので食事にも困らない。