2人の世界旅 日々の記録

■意外にお洒落なバンギの街
「中央アフリカ」・・・この国にもつイメージは、どんなものでしょう。

外務省の渡航情報を見ると、不穏な単語がちらほら・・・「反政府勢力と政府軍との戦闘」「武装強盗集団ザラギナ」「政府軍による民間人に対する略奪」・・・、確かに、位置も位置。北はチャド、東はスーダン、南はコンゴ民主（旧ザイール）・・・、それはそれはもう、現在では旅行者に対し排他的な存在となる、アフリカで「旅しにくい地域」の代表格でもあります。そうそう、昨日一昨日の日記にも書いた、軍人ポリスによる賄賂要求地獄も、嫌ですよね。

だからあづさは、中央アフリカ共和国という国に、どことなく暗いイメージや警戒感を持っていました。

私たちは今、そんな国の首都バンギBanguiにいます。今日はバンギ歩きを兼ねて、今後の移動について調べなければなりません。

今後のルート案は、以下の通りです。
１）カメルーンビザが今日切れるから、カメルーンビザを取り直してカメルーンに戻り、コンゴ共和抜け
２）ウバンギ川を下って、コンゴ共和南端の首都ブラザビルBrazzavilleへ行く
３）１、２が非現実的なら、バンギ→ブラザビルへ飛行機で移動

逆に、私たちがあまり検討しなかったルートは以下の通りです。
４）陸路コンゴ抜け（道がない）
５）ウバンギ川を丸木舟で渡ってコンゴ民主入り（そんなことをしたらコンゴ共和ビザが切れてしまう）
６）バンギ→ガボンへの移動（コンゴ共和ビザが切れそうなので先にコンゴ共和へ行きたい）

バンギ市内を歩いて、各所で問い合わせをしました。結果は、
１）カメルーン大使館がイースター関連で休館。ビザ取り直しに日数が通常以上にかかる→やめとこ。
２）ウバンギ川に行って船（客船、貨物船共に）の存在を確認。船は乾季だから出ていない→残念。
３）エアーガボンはなくなっていて、カメルーンエアーはプログラムエラーで今週のフライト検索ができず、トゥマイチャドエアーは週１の今週便が満席で来週まで待たないとダメ。しかしＴＡＡＧ（アンゴラ系）では、明日の席がまだ空いている、しかもトゥマイより安い！

そんなわけでＴＡＡＧで明日のブラザビル行きチケットを購入しました。エコノミークラスとビジネスクラスの料金が、日本円で２０００円くらいしか変わらなかったのと、お昼時のフライト・・・つまり美味しいごはんが出る♪♪　と期待をして、ビジネスクラスを購入しちゃった(*^-^*)

さて、これで無事に、中央アフリカ脱出の道ができました。

ところでバンギを歩いて感じたことは、明るく、清楚で、お洒落で、街が明るい！！　なんだか冒頭のイメージとはぜんぜん違う、あづさが大好きな感じの街だったのです。

バンギ・・・、ホント、あやまらなくちゃいけないね。バンギがこんなに明るくてハイソな街だなんて知らなかった。今までずっと、誤解していました。あづさがこれまでの旅で訪れたアフリカの首都の中でも、ここバンギは、大好きさナンバーワン！！　です。

あと、今日の良かったことは、ウバンギ川のほとりで２人でビールを飲みながら、対岸のコンゴ民主を眺められたこと。



流れる川に、ゆっくり流れるピローグを見ていると、時間の流れがぐんと遅くなったような、そんな気がしました。

明日は、久しぶりに飛行機に乗ります。いつ以来？　それはセネガルからカーボベルデに往復するとき以来です。私たちはカメルーンからアフリカを南下するルートをとっているのに、こうして飛行機を取り入れることでバンギにも訪問でき、しかもフライト目的地、コンゴ共和のブラザビルからは、赤道ギニアに向けて北上ルート！　「南下しているのに北上体験もできる」って、なんだか楽しくてわくわくします。