2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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中国>2011年05月24日(Tue)
中卫行き夜行列車→中卫
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■お勧めの町、中卫
列車が中卫(中衛)駅に着いたのは、午前3時という、下車には最もつらい時間でした。あたりは真っ暗なので、朝7時まで駅構内で仮眠しながら待ちました。

ここは「寧夏回族自治区」です。「回族」とは、私はいつも「ホイぞく」と読みますが、日本語なら「かいぞく」も良し。中国語では「ホイズー」等呼ばれます。「回族」の定義は長年の歴史の流れを汲むため難しいのですが、今では、ざっと言うと、

「中国政府により回族と認定を受けた者」、です。

あらさっぱり終わっちゃったね。もうちょっと言うとね 

1)中国政府は国民を56民族に分けて認定している。
2)主要民族は、漢族(漢民族)。それ以外に「少数民族」たる55民族がある。
3)回族の定義は、「回族以外の少数民族に該当しないイスラム教徒」である。

ということです。

実質は、中国国籍をもつ、主には漢族やペルシャ系、アラブ系のイスラム教徒が「回族」となります。ただし中国全人口を「○○族」と分類する必要上、「身分証明証の上では回族でも、実際はイスラム教徒をやめちゃった人」(=漢化した者)もいます。その最大の理由は「回族になっていれば少数民族優遇が受けられる」ことがあります。

とまあ、このように、回族の実態は一様ではありません。だからこそ、自分の目で回族自治区を見て歩く意義があるってもんでしょ(*^.^*)

なお地理上、ここ回族自治区は「シルクロード圏で最東の大型イスラム教地域」となります(小さなムスリム地域ならもっと東にもあります)。これは興味深いですよね。旅計画を立てるにあたり、その回族自治区の中心都市である銀川へ訪問することも考えましたが、大都市よりも、何となくこじんまりとした町に行ってみたくて -それは小さなエリアで様々なものが見られるから- 中卫に来ました。


良い宿も見つかり、まずは残席の少ない、次の移動のための列車の切符を買いました。昨夜は夜行移動で寝られなかったので、午前中はあづさが、午後は和人が昼寝をし、一緒に観光に出たのは夕方から。この町は夜市も有名です。

中卫に来て良かった。観光名所も駅も宿も市場も夜市も、全部が、徒歩10分くらいのところに集まっています。大都市だったらこうはいかない。

町の雰囲気も、いい感じ。

中国
本日の旅
行動 :中卫行き夜行列車下車、中卫観光
朝食 :粽糕油饼(ツンカオユーピン、揚げパンにもち米醤油炊きを乗せたもの)、刀削面(トウショウメン、金物で削った面を野菜入り唐辛子花山椒トマトスープで食べる)/中卫の市場
昼食 :羊肉酸菜面(ヤンルーサンツァイミェン、羊肉と白菜漬物とニラピーマントマト炒めを麺にかけたもの)、羊肉青拌面(ヤンルーチンバンミェン、ピーマンたっぷり羊肉ニラピーマントマト炒めを麺にかけたもの)/中卫の食堂
夕食 :羊蹄(ヤンティエー、羊の足を酢醤油唐辛子水で煮たもの)、烤整腰(カオジェンヨ、羊腎臓縦割りの串焼き)/中卫の食堂、水煎包子(シュイジーパオズ、ニラ青菜豆腐の焼き餃子)、稀饭(シーファン、白米と小豆のお粥)、啤酒(ピージウ、ビール)/中卫の屋台
宿泊 :丰茂源酒店(フェンマオユェンジューティエン)
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旅情報
1元=13円

*「清真」の看板
「清真料理」は英語訳では「Chinese Islamic Cuisine」、日本語で「中国のイスラム教徒料理」または「中国のムスリム料理」である。回族自治区や新彊ウイグル自治区などイスラム教徒が多い地域(といっても人口の半分にも達しないが)の特色菜を楽しむなら、看板にこの文字が入っている店が良い。また「回」の文字が看板に入っている場合、それは回族の営業する店という意味なので、基本的には中国イスラム料理が食べられる。いずれも、基本的にラードや豚肉を使わず、アルコールも供さない。しかし「清真」や「回」の看板を掲げる店でも酒や豚肉料理を出しているところも結構あるので、それらを回避したい場合は、最初にメニューや店内ドリンク冷蔵庫をチェックすると良いだろう。「メニュー」は中国語で「菜単」(ツァイタン)。