2人の世界旅 日々の記録

■米倉ファミリアとの出会い
夜行バスはお昼前に、予定から１時間近く遅れて到着しました。Cruz del Sol社の止まるバスターミナルでは、ハルミちゃんのお父さんが迎えに来てくれるということになっています。でも着いてびっくり！　お父さんもお母さんも、ハルミちゃんの弟のケンイチ君までもが揃って出迎えてくれたのです。

ハルミちゃんとは、今まではメールで交流してきました。お爺様が渡チリした日本人ですからハルミちゃんは日系３世。日中は仕事に出ているのでハルミちゃんに代わって家族が私たちを迎えに来てくれたのです。今日から２泊３日、この米倉ファミリア（家族という意味のスペイン語）の家にホームステイさせてもらえることになっています。

さて、今日からの日記は、この米倉ファミリアとの素晴らしい交流の話になります。

日本人であるお爺さんは既に他界されたそうです。
その息子がハルミちゃんのお父さんで日系２世、ハルミちゃんのお母さんは純チリ人女性。お父さんのお姉さんにはユミ伯母さんとエミ伯母さん。
３世は、ハルミちゃんを含めた４人姉弟で、上から順に、カツミお姉さん、ハルミちゃん、妹のエミコちゃん、弟のケンイチ君。
４世は、カツミお姉さんの２人の娘、ユミエとカオリ。ハルミちゃんの３歳の娘のイシドラです。

日本風の名前が多いのが、呼びやすくて嬉しいです。お父さん、お母さん、妹のエミコちゃん、弟のケンイチ君は、日本に住んだ経験があり、そのとき中学生だったエミコちゃんが最も日本語を覚えています。ただカツミお姉さんとハルミちゃんはもう大きな子供だったので、教育の都合上、チリに残ってチリ国内で進学しました。ハルミちゃんは日本居住経験はないものの、サンチアゴの大学で日本語を専攻したので、日本語を話したりメールで読み書きすることができます。


ハルミちゃんのお母さんは、とっても陽気で素敵な女性です。バスターミナルから家へ向かう車の中で「何日うちにいるの？」と（※お母さんとの会話はほとんどスペイン語です）と聞かれて「エスタレドノチェ」（２泊です）と答えたら、「ムイコールト！」（短いわよぅ）と言われちゃった（^^ゞ　私たちも確かにサンチアゴ２泊は短いとは感じていました。家に着いたらハルミちゃん経由でＬＡＮ航空にフライトを２日遅らせる手続きをするよう、お母さんが積極的に手伝いをしてくれました。サンチアゴ滞在を２泊延ばすことは即ちイースター島（あのモアイがたくさんあるところです）の滞在が２日短くなるということになるのですが、モアイを見る時間は２日間あれば大丈夫かなと。

以前ね、ハルミちゃんへのメールの中に「カスエラ食べてみたい！」って書いたら、うわお、家ではお母さんのお姉さん（ハルミちゃんの伯母さん）が、カスエラを作って待っていてくれました。わーー！



カスエラとはさしずめ「チリ版ポトフ」、大きな具材を煮込んで作るすっきりスープです。これに各種サラダを付け合せていただくのですが、そのサラダが！また！　嬉しいことに「エンサラダチレナ」！　直訳すると「チリのサラダ」という、「その土地の食」感満点のサラダなんです。チリ伝統料理は美味しいし、家族みんながいい人で会話も楽しいし、すっかり幸せ気分満点です（*^.^*）

ハルミちゃんが帰宅するのは夜です。お父さんの提案で、「午後はアンデス（山脈）へ行きましょう」と言ってもらえ、サンチアゴからマイカーで訪問できる渓谷へ、みんなで行きました。すがすがしい雄大な風景に癒され、また緑の中の隠れ家のようなカフェで甘い物を食べたりした時間も楽しかったです。

夜、初めてハルミちゃんと会うことができました。すごい美人さんで、明るくて素敵な女性でした！

ハルミちゃんに依頼した、サンチアゴを離れるフライトを２日遅らせる手続きも無事に済ませられ、私たちはこの素晴らしい家に４泊滞在できることになりました。そしてそれを喜んでくれる家族に囲まれていることがすごく嬉しいです。

ここサンチアゴは、私たちの南米大陸の旅のゴール地点。ここが南米大陸の最後。

最後の最後が、ありえないほど幸せな４泊５日になりそうで、震えそうなほど幸せです。