2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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ナミビア>2008年05月16日(Fri)
★オフングムレ(ヒンバ族の村)→オプウォ→オシャカティ
:: 旅372日め : 世界旅63ヶ国め : 和人214ヶ国め : あづさ84ヶ国め ::

■ヒンバの村で迎える朝
5月の南半球は北半球の11月に相当します。だから、朝起きると、日増しに寒くなっていきます。

私たちは6時ごろ起きたのですが、ヒンバ族の皆さんは、もっと早起きのようです。そして、裸で過ごす民族には辛い季節なのですね、皆、毛布をコートのようにまとっていました。

アツアツの紅茶を淹れてくれたドンゴーナママ、ありがとう。こんな気温だと、アツアツは本当に大ご馳走よ!

うん、やっぱりヒンバ族の主食はトウモロコシみたいね。
今日も大きなお鍋でゆでて、みんなで分け合って食べていました。

ところで今日の帰りは、家長(村長?)が車を呼んでくれると聞いていました。その家長さんが食事をしていたり食後のんびりしているうちは、車を呼びに行くことはまぁないだろうと思い、私たちも昨日同様、ヒンバ族の人々と触れ合いながらのんびりと過ごしていたら・・・

乗り合いトラックが柵の前で止まりました。どうやら私たちは、これに乗って、オプウォOpuwoに戻るようです。

びっくり!! 突然のことだったので、急いでテントをたたみ、荷造りをしました。荷造りの途中からあづさは三脚を立て、みんなと集合写真を撮る準備もしました。思い出、残したいから。

周辺のみんながカメラの視野内に立ってくれました。あづさがピント合わせなどをしている間に、和人は昨日始終一緒にいてくれたヘレナとマリアナをカメラの視野に誘いこみましたが・・・

ヘレナ、泣いちゃって動かないよ。

ヘレナは、気づいていたんだね、この写真を撮ったら、大好きな人が、いなくなっちゃうこと。

我慢強い子らしく、大泣きはしませんでしたが、目に涙をためて、写真に映ろうとしなかったヘレナ。でも私たちの思い出には必要な子だったから、和人が優しく肩を抱いて、なんとか私たちと一緒の写真に残ることができたのです。

和人の奥さんになりたくて、和人が大好きだったヘレナ。

・・・私たちは、妖精で、歌姫で、とっても愛くるしいあなたを、忘れないからね。

   忘れるわけがないからね。



待っていてくれた乗り合いトラックに乗るとき、見送りに来てくれたのは、マリアナと、ドンゴーナママでした。



私たちはヒンバ族との乗り合いトラックに乗ってオプウォ行き、タイミングよく見つけた別の車でオシャカティOshakatiまで戻りました。

お宿のおねーさんに、「ズボンがきれいよ!」って言われたのは、ヒンバ族色に染まった(汚れた)ことの皮肉的ジョーク。一応、洗濯をしてその赤い色を落としましたが、汚れを落とすことに躊躇したのは、旅のさなかで初めて覚える感覚でした。

だって、なんとなく、もうちょっとだけ、その色で汚れていたかった・・・。

■ヒンバ族の旅を終えて
この日からかなり経ったとき、日本人旅行者に「地球の歩き方」を見せてもらう機会がありました。そのナミビアのページには、「ヒンバ族の伝統的な暮らしは、あと10年もすれば失われるだろう」といった主旨の一文がありました。

でも私たちは、実際に彼らの暮らしに混ぜてもらった上で、決してそのようなことはないという確信をもちました。

ナミビア北部では、オプウォの町の近隣にヒンバ族の村が分布しており、町にはインターネットカフェも洋品店も生活雑貨店もある中で、ヒンバ族の暮らしにはそれらはほとんど流入していません。コップやお皿がプラスチック製で、羽織る衣類が洋服だったりする、その程度の文明流入しか、見られません。あれだけ町に近いところに住んでいるのに、己の姿、己の家屋、己の言語が崩されず、そして無理なく守られているのは、ヒンバ族の人々にとっては、それらを崩す意識がないからだろうと思うのです。

地球上で、文明社会と切り離された暮らしを守りながら、地球の全人類に美しい容姿と思わせる民族としては、ヒンバ族が最高級だと思います。





写真は 私たちが泊まった ヒンバ族の村

ヒンバ族の村

神よ ナミビアよ

赤い大地をまとう人々を どうか地球から 消さないでください

本日の旅
行動 :ヒンバ族の村で過ごす、ヒンバ族の村からオプウォへ移動、オプウォからオシャカティへ移動
朝食 :テ(砂糖いっぱいの紅茶)、マプング(ゆでとうもろこし、食べている途中で焼く)/ヒンバ族の村
昼食 :なし(移動していた)
夕食 :マカロニにカレーベジタブルソースをかけたもの/宿
宿泊 :ウークンウェゲストハウスUukumwe Guest House

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旅情報
1ドル=14円

*小さなヒンバ語
ヒンバ族は独自の言語を話す。しかもツーリストが訪れないような素朴な村にいると、片言の英語も通じない(nameもgoodも何もかも通じないといっても過言ではない)。小さなヒンバ語は、訪問するなら覚えておいたほうがよいだろう。
Hello --- ペリウィ
good --- ナワ(ペリナワ)、very good --- ペリナワ
thank you --- オクヘパ
good bye --- カレポナワ
この名前はなんですか? --- オーベウネ?
写真を撮っていいですか? --- コペレンダ?
OK! --- ダンギー
yes --- イー、no --- カーコ