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■ヒマラヤの小さなトレッキングを
朝6時台、窓から赤く染まるヒマラヤが見えました。「見えた! あかーい!」
早速着替えて外に出たのですが、「あかーい!」と叫んだ頃はもうクライマックスを過ぎていたようで、残念、屋上の扉を開けたときは、もう赤い色調が薄れていく途中でした。でもこれで、大体の時間帯が頭に入ったから、明日はもっと早起きすれば大丈夫そうです。
今日は少し大掛かりな観光 -ヒマラヤトレッキング- をしようかと思います。
ネパールはヒマラヤ山脈の南の斜面に広がっていて、一方でヒマラヤの北側には、かのチベット高原が広がっています。古より、ヒマラヤの北と南は人々の交易でつながっていました。本格的に山を歩くトレッカーは、その交易地の跡を歩きながら本格的にヒマラヤ山塊の中を歩きます。ネパールとチベットをつなぐその交易ルートには今も山の中に村が残されており、村から村をつなぐように歩くので、トレッカーは宿や食事には困らないことになっています。ただし、旅行者はネパールからチベット(中国)への国境越えはできません(地元民の格好をして地元民の言葉が完璧になると通行できちゃうらしい、笑)。
そういったネパールのヒマラヤの中を歩くトレッキングは、カトマンズKathmanduやポカラPokharaの旅行会社各社が必ず取り扱う商品になっていて、3日間トレッキングから、長いものだと16日?とかいうトレッキングもあったりします。そういう本格的なトレッキングに憧れる気持ちは少しはあるのですけれど、今私たちはそういう装備も、体力も持っていないので、将来にお預けしておきましょう。ちなみに、ちょうど私たちが結婚する頃、和人の母はネパールのトレッキングの旅に来ています。首を見上げるほどの標高の高い山々を今実際に眺めてみて改めて、日々健康でいる義母を尊敬します。
今日は -トレッカーから見たらトレッキングとは言えないかもしれませんが- 「サランコットSarangkot」という、ヒマラヤの眺望が素晴らしい山に登って、降りてこようと思います。歩いていこう、頑張ろう!!
何よりも嬉しいのが見事な晴天です。雲が1つもありません。
青い空はきれいだけれども、雪をまとうヒマラヤはとっても寒そうですね。でも、そういう厳しい不毛の地とも言える環境に人々は定住してきたのですよ。チベットという偉大な国と、ネパール、はたまたラダック(インド北部のチベット仏教が根付く地)をつなぐ道中にはこんなにも自然環境の厳しいヒマラヤがあるのに、人々はずっとそれを越えて往来してきた・・・。
ブータン、ネパールと、チベット仏教を礎にする国を連続して旅して、そして、ヒマラヤという未知の世界につながる道に、遠いチベットが実はすぐそこにあるのだという実感を得ると、今、チベットに関する興味がとても大きく膨れてきています。いまいる宿にチベットのことを書いた日本語の本があるので、帰ったら早速読もうっと。
写真は、山頂から美しく見えた、マチャプチャレ山。7000mの山が目の前に!!
登りの道は、タクシーでも上がれるような、車道でしたが、下りは人しか通れない山道にしました。山道のほうが、途中に村が点々としていて、民家を見ながら下山できるから楽しいですよね。そして山を無事に降りたあとは、フェワPhewa湖の湖畔の食堂でビールを飲んで、乾杯♪
今日は楽しい1日でしたけれど、いつもの和人ならまったく大丈夫と思えるトレッキングも、退院明けではしんどかったようです。それでも、ネパールに来たからには少しでも山を歩こうという和人の思いはとりあえず達成できて良かったです。
今日は本当にお疲れ様でした。明日はのんびり静養日にしましょうね。
本日の旅
行動 :サランコットトレッキング
朝食 :ベズチョウミン(野菜入り焼きそば)、チャ(ミルクティー)/宿
昼食 :セクワ(水牛肉の焼き肉)、きゅうりにんじん、チョウミン、ビール/ポカラのレストラン
夕食 :レモンケーキ、コーヒー/
宿泊 :ホテルグリーンビューHotel Green View
旅情報
1ルピー=1.22円
*サランコットトレッキング
ポカラのオールドバザール付近のヒンドゥー教寺院の前の道が、サランコットへ続いている。山頂まで車道が続くので、タクシーで往復することもできるが、尾根を自分の足で歩くと途中もヒマラヤ眺望がきれい。山頂は展望台になっている。山頂は標高1600m。ポカラの低地との標高差800m。