2人の世界旅 日々の記録

■ノーフォークという島国へ
カリブ海や太平洋には、本当、日本人にとって聞き慣れない名前の国が多いですね。きっとノーフォークもその１つと思います。オーストラリア領の小さな国家なのですが、国際標準化機構ISO 3166-1で国コードも割り当てられており、主権・領土・国民・外交と４拍子揃ったれっきとした国家です。

オークランドAuckland国際空港の搭乗ゲート前待合室に来てびっくり。さらに実際に搭乗してみてびっくり。ノーフォークへ行く乗客は見事に高齢者ばかりです。「おばあさんお座席お間違えではありませんか？」「あらいやだわ、おほほほほ」「いいんですのよ、今日は良い天気ですしねえ、おほほほほ」「ノーフォークも好天だと良いですわねえ」「まったくそうでございますわ、おほほほほ」・・・（以上英語の高齢者会話ｗ）

もし私だったら？　「すみません、私が座席９Ｆですけど」「おや？」「チケットの座席番号いくつですか？」「ああすみません、僕１９Ｆでした、すぐどきます」・・・くらいの会話でささっと終わらせると思うのですが、流石身なりの良い高齢者様たち（^^ゞ　貴婦人会話が弾んで、結局席間違えたおばあちゃんが移動するのに何分も時間がかかっています。

お気づきでしょうか。ノーフォークは今や、ニュージーランドやオーストラリアでは「中高年のリゾートアイランド」として人気を博する「のんびりゆったり滞在」の人気スポット。さて知る人ぞ知るそんな島国にいったい何があるのでしょうか、私たちのノーフォークへの旅はこれからスタートです！


時差はニュージーランドから３０分遅れ。現地時間で１１時半ごろ着陸となるのですが、着陸寸前に、ノーフォーク上空から見えた景色は、まばゆい緑に、丘の数々でした。


ニュージーランドからのフライトは週１便（毎週土曜日）しかないので、私たちは必然的にここに１週間滞在することになります。ノーフォーク生まれノーフォーク育ちのトロイ兄さんの家が、今日からの私たちのホームステイ先。トロイは両親の仕事である宿経営を引き継いでいるのですが、現在は新しいレストランバーの建築に忙しく、自宅の敷地内にあるアパートメントはちょうどお客に貸していません。そしてびっくり！　私たちはそのアパートメントを１週間借りられることになったんです！　キッチンもあり（ガスは切らしているけれども電子レンジや冷蔵庫、湯沸しポットはＯＫ）、リビングにベッドルームなどが揃った素敵なおうち！　ガス調理やホットシャワーはトロイ兄さんの本宅のを自由に使わせてもらえるので、問題ありません（*^.^*）

トロイは私たちを空港に迎えに来てくれ、いったん荷物を置いたら、すぐに島の見所にドライブで連れて行ってくれました。ノーフォーク松の美しい牧場、海がきれいなビューポイント、首都キングストンKingstonが見下ろせるビューポイント（クイーンエリザベスルックアウト）、キングストンなど。

「南の島パラダイス」のイメージとは少し異なり、ここにはそれらの象徴ともなる「ココナッツの木」や「ハイビスカスの花」みたいなものはあまり見ることはできません。その代わり、「ノーフォークパイン（ノーフォーク松）」と呼ばれる杉の木（パインなのに杉なのよ、笑）が、まさしく島の象徴。国旗にも入国スタンプにも描かれるノーフォーク松が、島のいたるところに連なっていました。

写真は、島北東部にあるサイモンズウォーターSimon's waterという私有地（でも断りなく入れます）にある、ノーフォーク松の古木。和人の大きさと比べると、本当に大きいです。



あづさは帰宅後、繁華街のバーントパインBurnt Pineに出て、オーストラリアドルのキャッシングと、スーパーでの買出しを済ませました。やはり離島なのでスーパーの品揃えもあまり良くありませんが、それでも中国の醤油や日本のわさび、タイのカレーペースト、インドネシアのチリソースなどなどの陳列を見ると、西回りで世界旅をしてここまで来て、やっと、アジアが近くなったと感じられました。

トロイは高校からノーフォークを離れていて、世界の数箇所に勉強や仕事で居住し、世界のいろんなところを旅しています。特にアジアが好きみたいなので、今日はアジア風の食事を作ろうかなと思いました。生春巻きを作って台湾の緑茶をごちそうしたりしました。