2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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ノルウェー>2007年07月19日(Thu)
ロングイヤービエン→トロムソ行き飛行機→トロンハイム行き飛行機→ベルゲン行き飛行機→ベルゲン
:: 旅70日め : 世界旅13ヶ国め : 和人208ヶ国め : あづさ35ヶ国め ::

■ノルウェー本土へ
ロングイヤービエンLongyearbyenを4時台に離陸するフライトに乗るから、チェックインは午前3時。つまり、一睡もせずに夜を過ごしました。キャンプサイトのキッチンスペースからも見える白亜の氷河群の美しさは、1週間滞在しても、最後まで見飽きませんでした。

ノルウェー本土のトロムソTromso行き飛行機は、定刻どおり無事に離陸しました。歩いては行けなかったスヴァールバルの大地を上空から見下ろし、他の地球ではなかなか見られない稀有な光景にも、これでお別れです。

トロムソでトランジット、ボードーBodo経由、トロンハイムTrondheimでトランジット、オーレスンAlesund経由と、ノルウェーの西岸部をてんてんとたどりながら、ノルウェー第二の都市ベルゲンBergenに到着したのはお昼頃です。

到着してすぐ、「あ、私ここ好き」って、あづさは思いました。

世界遺産ブリッゲン通り

ベルゲンは古くからの伝統を残す港町です。港に面して三角屋根の家並みが残るブリッゲン通り周辺は世界遺産にも登録されています。また、ベルゲンはノルウェー西岸のフィヨルドラインそのものに位置する街なのです。だから、入りくねった海岸線と、氷河により形成されたU次谷の崖といった、フィヨルドそのものの地形も楽しめます。特に感動したのは、その崖に可愛らしい家並みが連なる様子でした。崖に連なる家を見上げるほどに、ここはノルウェー、ここはベルゲン! と実感が沸き、嬉しくなります。

世界遺産の価値あるベルゲンの観光のあとはホステルに戻り、ワッフル無料サービスでおなかいっぱいの晩ごはんをいただきました。

私たちは、1週間のスヴァールバル滞在で、すっかり体内時計がおかしくなっていました。24×7=168時間も昼間の中にいて、一度も夜を体験していないのだから、当然です。そういったわけで、眠いのか眠くないのかよく分からない体調のまま、就寝しました。

■スカイハイプライス!
そうそう、ノルウェーの旅で、強く強く実感するのが、ガイドブックに載っていた「Norway, Sky High Price !!」の言葉です。日本語では「ノルウェー、天空の物価高!!」とでも訳すのでしょうか(^^;;

あづさが、旅の近況を案じてくださった大学の先生へ書いたメールの抜粋はこんなかんじです;
「××先生
メールをいただき、嬉しく思っております。ありがとうございます。今はノルウェーです。
ガイドブックに「Sky High Price」と書いてあり・・・
何がすごいって、道端のソフトクリームが600円、軽食屋のピザが4000円、ビールが400mLの小さいグラス1杯1500円。
東京なんてメではないほど、物価が高いところに、まさにスカイハイを感じています。これでユーロ高、円安なので、いつもとほほと感じております。」

これは当時感じていた率直な感想です。

また、スウェーデンでは、親しくなった人に「次はどこに行くの?」と聞かれ「ノルウェー」と答えると「物価が高いわよぅ」といわれることが、何度もありました。スウェーデンだって超物価高の国なのにと思っていたのに、ノルウェーに来ると、東京住まい経験の長い私たちもびっくりするほどの物価高なのです・・・。

チェックインしたホステルでは大人数部屋ドミトリーで2人で270クローネ(約6000円)で「ここはノルウェーで一番安価なドミだ」と言われる始末。私たちが泊まった他のドミでは2人で2000円台のところもあったのに・・・恐るべしスカイハイ。

ひょっとしたらノルウェーは、本当に世界で一番物価が高い国なのかも(++)
本日の旅
行動 :ノルウェー本土へ移動、ベルゲン観光
朝食 :ソーセージとにんにくのソテー、ポリッジ、リンゴ、コーヒー/キャンプサイト、機内食(サンドイッチ、オレンジジュース、コーヒー)/トロムソ行き飛行機、機内食(サンドイッチ、オレンジジュース、コーヒー)/トロンハイム行き飛行機
昼食 :にんにくスープパスタ、クッキー、コーヒー/ホステル
夕食 :ワッフルいっぱい、いちごジャム、ホイップクリーム、コーヒー、アールグレイティー/ホステルでワッフルサービスデーだった
宿泊 :ホステルインターミッションHostel iNTERMiSSiON
http://intermissionhostel.com/

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旅情報
1クローネ=22円

*ベルゲン空港からベルゲン市内にはエアポートバスが運行している(1人75クローネ、所要30分)。ローカルバスもあるのではとバス乗り場で尋ねたが、乗り換えもあり、乗り換え先の時刻表が空港では分からなかったため、私たちはエアポートバスを選択した。

*フィヨルド(fjord、峡湾)について
フィヨルドは、氷河により形成される地形である。氷河では氷が大地を削り取りながら移動する(文字通り、氷の河)。そのため、氷河によりU字の谷が形成される。氷河期が終わると氷が融けて海面が上昇し、U字谷の底部が海に沈んだ。つまり、フィヨルドとは、湾の入口から湾の奥まで、等幅に近いまま細長く続く湾なのである。
(※岩手県の三陸海岸で有名なリアス式海岸は、河川の浸食によってV字谷が形成されてできた点で、フィヨルドとはまったく異なる。要は固体と液体の違い、U字とV字の違いなのだ(^_^)V)