2人の世界旅 日々の記録

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ノルウェー>2007年07月27日(Fri)
★エラウメレン→カルバック
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■トレッキング2日め
バレストランBalestrandから3泊4日トレッキング2日めです。

エラウメレンRaudmelen山頂の宿泊は、予想よりもシビアでした。傍らに残雪がある、つまり雪が融けない土壌の上にテントを張ったためです。テント用マットを敷いてシュラフに入ってもじわじわと体温が奪われていくのが分かります。更に手持ちの衣類を敷いたりもしましたが、冷たくなった体の部分を温かくするために始終寝返りをうちながら寝ていたため、寝不足気味でもあります。

しかし朝起きると、昨夜見たのと同じ絶景のフィヨルドが見えました。その美しさに後ろ髪を引かれながら、今日のトレッキングスタートです。

最初のうちは、人が歩く道だけ草がなく、細い山道がちゃんと分かりますが、だんだん、大きな岩がごろごろして、道がなくなりました。ルートを示すのは、時折岩に記されている赤いペンキだけ。

トレッキングルートと残雪

赤いペンキをたどっていくと、そのルートは残雪に分断されていました。残雪の上を歩くことは危険です。もし雪の下が岩ならば、隙間に転落したりする危険もあるためです。だから私たちは、残雪を迂回し、雪を避けて回り道をしながら、でもルートから外れないようにしていました。

でもそれも限界。

苔が好き放題に生して(むして)いる大きな岩は、ここのところの連日の雨で苔が大量の水を含んでいて、非常に滑りやすくなっています。地面もぬかるんで、斜面に足を置くとズブっと滑り落ちそうなほど。

本当なら、もう少し標高の高いところに行き、もっと奥地の湖を目指す予定でいましたが、残雪、雨、滑りやすい斜面といった条件を考慮して、高度を下げながら街に近づくルートへと変更。そうなると著しい斜面を下っていかなければならないので、慎重に慎重に歩きました(でも何度か滑ってしまいました)。

道自体は悪くないのですが、ぬかるみと、滑りやすい岩と滑りやすい土壌、そしてそれらを助長するかのごとくここ連日雨が続いていたことと、トレッキング中も雨が降っていたこと。今日のトレッキングは、そういった意味でハードだったなあ。

山小屋のあるあたりはカルバックKallbakkというところだそうです。標高650m。雨が強くなってきたので、急いでぬかるみの少なさそうな場所を探し、テントを張りました。

もう夜7時。夏の北欧なので暗くはないのですが、豪雨で気分も暗く、ビスケットだけなんとかつまんで、一日終了。
本日の旅
行動 :3泊4日トレッキング2日目。エラウメレン山頂→カルバック(5.5h)。
朝食 :にんじんとねぎのビーフブイヨンスープ、パン、Fjellbit(フェルビット、ノルウェーでポピュラーな黒いサラミ、牛豚羊の肉のミックス)、チーズ、紅茶/エラウメレン山頂
昼食 :ビスケット/トレッキング途中の岩の上
夕食 :ビスケット/カルバックのテントの中
宿泊 :カルバックで野テント

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旅情報
1クローネ=22円

*バレストランの民家を見ると、屋根が苔生して(むして)いる。トレッキングルートでも、土や岩の上には苔がいっぱい。きっと降雨量が多い地域なのだと思われる。訪問やトレッキング等の参考になればと思う。