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東チモール>2010年09月05日(Sun)
ディリ
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■キリストの像の丘
東チモールに無事に入国し、首都ディリDiliに滞在しています。首都・・・とは言っても小規模な町です。でっかいビルディングなんてない。

東チモールは16世紀からポルトガル領。とはいえ、「普通の元ポルトガル領」とは違います。20世紀後半、ポルトガルが無政府状態を作り(いわゆる放置プレイってやつ)、アナーキーな混沌とした時期に、東チモール独立派とインドネシアの国取り合戦。結果、ここはインドネシアの軍事介入という形で国際的には非公式、事実上インドネシアのものとなりました(1975年)。インドネシアが入ってきた1975年は私は知りませんが(当時おこちゃま)、インドネシアが撤退する1999年は知っています。スハルト政権が倒れハビビ政権となったその頃、インドネシアは前代未聞の経済危機の真っ只中、町中からのろしが上がる混乱のインドネシアに旅行に来たからです(社員旅行、正しく言うと現地到着翌日に事態が悪化し外務省安全情報の危険度が上がった)。通貨の暴落もインドネシアが急速に弱っていったことも肌で知っています。

1999年の東チモール独立に関する公式投票では独立支持が多数。しかし直後東チモール内は、東チモール独立に反発する元インドネシア軍人による殺戮、虐殺、焼き討ちなどが始まり、同年国際世論を受けて国連多国籍軍の軍事介入決定、50万人の兵士を送り込んでの紛争となりました。通信設備、発電施設、橋、ビルや家屋などは崩壊しました。今もその痕跡を見ることができます。

国連は独立までの間の一時的な行政を立て、夥しい数の外国人を導入して物理的にも機能的にも国家再建へ向け尽力しました。そして2002年、政権が国連から東チモールに譲渡され、巨大な痛手を払った後の、新国家が誕生しました。


・・・とりあえず、東チモールを旅したのだからこんなところは忘れないでおきたい。

ただ政治利権が絡むものの歴史は難しいですね。国家関係を重んじる立場の建前の多い文章と真実を追究するジャーナリストの文章はまるきり書かれていることが違う、A国側から見た描写とB国の描写がまるきり違う、なんていうのはもう世の常のようです。このあたりは日韓中あたりのいざこざで重々知っていますが。


東チモールの独立に関しては、「インドネシアに併合されている間は住民は長く平和に暮らしていた」という事実も見逃せません。東チモールは莫大な数の死傷者を出し、国民の計り知れない犠牲の上に独立した訳ですが、安定に平和に家族仲良く笑顔で暮らしていたインドネシア併合時代のほうが遥かに良い国だったかもしれないでしょ。それをもっと検証するためには、もっと考慮するべきことはあると思うのですが考慮を始めると「知った事実」が脳の中で「考察」に変わってしまうので、やめときます。今は、事実を、もっと知りたいな。


あわわわわ、気づいたら長くなっていたさ!
折角の東チモールの旅の記念にと、文字で残そうと思って頑張ってしまいました。ゴメンナサイ!!


では今日の観光の話に戻しま~す。

今日は、ディリ市内の宿から歩いてキリストの像がある岬まで行きました。長い距離を歩くことになりますが、歩く中でまた何か自分の記憶に残るシーンと出会えれば嬉しい。それがいつも、歩くことを頑張る原動力になっています。

ディリを歩いていると、つい昨日までインドネシアにいたこともあり、「今私はインドネシアにいる」錯覚に陥ります。ハッとしてここは東チモールなんだよと自分に言い聞かせることができるのですが、うっかりしているといろんなものがインドネシアに見えてしまうんです。人々の面立ちも、言語も、基本的な文化も、国境線のすぐ向こうのインドネシアと共通している(または似ている)から仕方ないのかもしれません。

浜辺を歩いていると、人々はヤシから作ったお酒を売ったりしています。乗客が扉の外まで溢れているベモ(市内ミニバス)は、その出入り口が進行方向左側にしかないので、左に傾きながら走り続けています。何かのおかずを路上で販売する人に、その名前は何かと尋ねようにも、あづさはここの公用語であるテトゥン語を知らないのでダメモトでインドネシア語で尋ねるわけですが、見事にそれで意思疎通が出来てしまうんです。あとあと、2002年の独立前までは、ここはインドネシア語が公用語であったことを知りました。そりゃそうだ、20年以上もここは「実質インドネシア」だったんだものね!

ここが紛争地であったことを実証する、弾痕だらけの廃墟も、見ました。
(注:廃墟は独立後の内戦時にも発生しています)
多数の外国人派兵を受け、彼らの酒飲み場や娯楽施設が乱立している様も、見ました。
東チモールでは儲け商売ができると踏んで多数流入した、妙に多い中国人、中国系商店も、見ました。

そんな感じで、実質東チモール観光初日となる今日は、長い道をてくてくと歩きながら、人々の様子や風景を見ながら、この国の背景を考察する時間となったのでした。


キリストの像は「クリストレイ」と言います。

東チモール

なんだ白亜の像じゃないんだーーー、がっかり。ブラジルやアンゴラ、チリ、キューバにあるような、白亜のおおーーきな像を期待していたらこちらは茶色い像でした。でも一応ディリの目玉観光地なので、外さずに見ることができて良かった。

帰路は雨。止んだあとはヒッチハイク(有料だった)で市街地に戻りました。

そうそう、「有料」で思い出しましたが、東チモールはアジアの国なのに使うお金は米ドルなんですよ~。東チモールの歴史を見ると、ああなるほどって思います。
本日の旅
行動 :ディリ観光
朝食 :手打ちうどんのつけ麺/宿
昼食 :Sop(ソプ、野菜スープ)、クロッポ(揚げせん)、Nasi putih(ナシプティ、白いごはん)、Mie goreng(ミーゴレン、焼きそば)、トゥミサン(テンペ細切りインゲンにんじん)、ロンダン(rendang、水牛の塩こしょうドライミートを使ったピーナッツケチャップマニス入りの甘いカレー)/ディリの食堂
夕食 :タラス(ゆでタロイモ)、小松菜のにんにく醤油炒め/宿
宿泊 :イーストチモールディリバックパッカーズEast Timor-Dili Backpacker's
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旅情報
1ドル=93.7円

*東チモールの通貨
東チモールで使われるお金はUSドル。ただし高額紙幣は受け取ってもらえない/にくいので、10ドル、20ドル紙幣あたりを多く持っていこう。また、東チモールコインが流通しており、米ドルコインを受け付けてもらえないこともあった。お釣りで東チモールコインをもらってしまうと、国外ではまったく使えない困り者。早めに手放すようにしたい。

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