2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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ベナン>2008年02月01日(Fri)
ナティティングー→ダッサ→ボイコン→アボメイ
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■世界遺産アボメイの王宮群
昨日、アボメイの最寄りの町である、ボイコンBohicon行きのバスチケットを購入していました。バスの出発予定時刻は7時。実はトーゴとベナンの間には1時間の時差があるため、トーゴ時間の6時に相当します。つまり今日は、時差に慣れない体からすると相当の早起きをしなければなりませんでした。

バスは定刻通りに出発し、12時にボイコン着、そこからはバイクタクシーに乗ってアボメイAbomeyには13時すぎに到着しました。

宿に荷物を置いたら、今日は早速、かつてのダホメーDahomey王国の都、アボメイの観光です!

そうそう、“ダホメー王国”の簡単説明から、しておくことにしましょう。ダホメー王国はベナン南部にあったフォン族の王国です。17世紀より奴隷貿易と美女取引によって火気を得て強大な軍事力と共に栄えました。のちに私たちが訪問するウイダーOuidahも奴隷貿易で栄える国でしたが、18世紀にダホメーに滅ぼされてからはこの地域の奴隷貿易はダホメーが独占化したそうです。

そしてダホメーの都であったアボメイには、歴代12人の王たちにより数十の王宮が築き上げられました(民衆の放火や天災等により良好な状態で現存するものはわずかです)。

その歴史的遺構は、世界遺産名「アボメイの王宮群」(英:Royal Palaces of Abomey、仏:Palais royaux d'Abomey)として、ベナンで有名な観光名所の1つとなっています。

私たちはまず、歴史博物館に行きました。ここは最も良好に保存されている王宮です。入場には結構な高額がかかるのでためらいましたが、それでもアボメイに来たからには!と奮発。あまりに不誠実な内部説明ガイドの行動にひと悶着を起こしてしまいましたが、その結果、納得のできる内部説明を受けることもでき、とりあえずは行って良かった場所の1つになりました。・・・彩色美しいレリーフや、隣国ヨルバ人を捕らえて奴隷にする、歴史が見えるアップリケ装飾など、見ごたえのあるものが多いのですが、写真撮影禁止なのが残念です。

そのあとは、広大なアボメイの土地に点在する王宮や寺院群を出来るだけ見ようということになりました。今日はどれだけ見たかしら・・・パレベアンジンPalais Behanzin、ゲゾスローンGhezo's throne、パレアカバPalais Akaba、タンプルウェムTemple Hwemu、パレアゴンゴロPalais Agonglo、パレゲゾPalais Ghezo、タンプルゼワTemple Zewa・・・廃墟のようになってしまったものもあれば、美しい壁紋様にこれはすごい!と思わせてくれるものもあり、画一的でない点が楽しめました。いっぱいいっぱいめいっぱい、王宮群を見ることができ、何しろ広大なところなので疲れましたが、有意義な1日になったのではないかなと思います。写真はタンプルウェム寺院です。結構絵柄はポップなんですよね(*^-^*)

アボメイの王宮群

でも・・・うそつきばっかり、人をだましてばっかりの、ベナン人の“人の悪さ”が相当ひどいもんで、なんかベナン自体が印象悪くなりそうで嫌だなあとも感じています。
本日の旅
行動 :ナティティングーからアボメイへ移動、アボメイ観光
朝食 :バゲット、ピーナッツの薄焼きせんべい風、パインジュース/バスの中
昼食 :モ(白いごはん)にフイ(魚のシチュー、イワシの内臓を取ったブツ切りがいっぱいで、トマトとレッドペッパーでサラサラに仕立てている)をかけたもの、バルフェジ(ねずみの燻製)、オレンジ/ダッサのバスターミナル内食堂
夕食 :モ(白いごはん)にヤトゥナ(湯葉と厚揚げの中間のようなチーズ)の入ったディナカニ(トマトベースの辛味あるシチュー)をかけて食べる、ビール/アボメイの食堂
宿泊 :オテルラルッタHotel La Lutta

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旅情報
1セーファーフラン=0.25円

*ベナン時間とトーゴ時間
トーゴ時間はグリニッジ標準時、そしてベナンは1時間進んでいる。確実に時計を直しておこう。

*世界遺産アボメイの王宮群
ベナン南部のアボメイ市内に点在する
コトヌーより直行の乗合タクシーが頻発している。北から移動した場合は、いったんボイコンに行きそこで乗り換えると便利。ボイコンからは9km、バイクタクシーで300セーファーフラン。