:: 旅985日め : 世界旅176国め : 和人235ヶ国め : あづさ190ヶ国め ::
■旅の再開
特にこれという写真のない今日ですが、のっけから街の見所「サンフランシスコ教会」の写真を1つ。今日はラパスLa Paz市内を動き回る中で、この教会の前も通りました。
朝からあづさは大使館に行きました。必要なものは提出できたので、午後にパスポートを受け取れることになりました。そして宿に戻ってラパスを今日出られそうだということを和人に報告し、私たちは、早速今夜の夜行バスで旅を再開することに決めました。
当初私たちはラパスの次にウユニUyuniに行き、観光をしてからポトシPotosiやスクレSucreに向かう予定でいましたが、パスポート再発給で2日長くラパスにいることになり、計画変更の必要があります。何故単に2日間予定を後ろにずらすだけではなく「計画変更か」というと、理由はいろいろとありますが、1つはボリビアでは有名な「タラブコの日曜市」に日が合わなくなるためです。タラブコに火曜日に行ってもつまらないものね。で、行き先をポトシに変更したわけです。
夕方あづさは再度大使館に行き、新規発給のパスポートを受け取りました。そして新しいパスポートに入国スタンプを押してもらうため、街中にあるイミグレーションオフィスに行きました。和人は雑務をこなしながら宿(部屋はチェックアウトして出ています)で待っていてくれますが、あづさの帰りが遅いことを気にして、和人は心配で最後は宿の外に立ってあづさの帰りを待っていてくれました。予測できなかったことなのですが、近々大統領演説があるらしく、ラパス市内ではあちこちで道路封鎖が起こっている模様で、複数回乗るミニバスでの移動にそれぞれ時間がかかってしまって帰りが遅くなったのです。
和人と再会したら夜6時半(空はまだ明るい時間です)、さあ急いでバスターミナルに行こう! やった! 夜7時発のポトシ行きバスチケット無事ゲット! そうして私たちは、因縁の、鬼門の、危険で治安の悪いラパスの街を、最後は無事に晴れやかに離れることができたのでした。
あ、そうそう。今日日本大使館で医務官の先生を訪ねました。以前痛かった膝のことが心配で、診てもらえたらいいなと思って。膝はまったく大丈夫で安心しました。更に先生のほうから「血中酸素飽和度見ましょうか」と言ってもらえたんです。いわゆるSpO2ってやつです。結果は86%です。血液中で酸素を運搬するヘモグロビンというタンパク質の全数を100%としたときに、86%のヘモグロビンが酸素を運べて、残り14%は酸素をつかまえられないでいるっていうことです。通常の平地でなら98%以上の数値となります。
ちなみに、標高4000m近いところ(ラパスもそうです)の場合、高地順応に成功している人のSpO2は85~90%。高地順応していない人は60%台や70%台といった数値を出します。だから私は、ラパスに来る前に、ペルーのワラスHuaraz、クスコCuzco、プーノPunoといった高地を旅し続けてきた分、高地には馴化できていることも分かりました。
でも通常98%の酸素飽和度があるべき身体において86%という数値は、高地では正常範囲内であるとはいえ、身体は酸素を上手に使えない状態であることに間違いはありません。酸素が運べなければ脳などの臓器は酸素を使えませんから、やっぱり私の脳みそは酸素不足で、神経機能が緩慢になっていたのかもしれないなと思います。こういうところに治安の悪さが加わるラパスは、やっぱり怖いところですね。
新しいパスポートにはただ1つ今日押してもらったスタンプ(ボリビア入国印)があるのみ。これまでの思い出はどこにもない、ただ新しいだけの無機質な紙冊子です。
だけど、「心機一転がんばろう」という気持ちと、また旅が続けられる幸運への感謝の気持ちを新しいパスポートにいっぱい詰めて、これからも和人と2人で旅を頑張っていきたいと思います。
明日は、世界の歴史を壮絶に動かした、ポトシへ行きます。
本日の旅
行動 :日本大使館、ラパス出発
朝食 :bistech(ビステーチ、薄い牛肉ステーキ)、arroz(アロース、ごはん)、パパ(ゆでじゃが)、sopa(ソパ、ゆで汁)/ラパスの食堂
昼食 :sajta(サフタ、ゆで鶏)、チュニョトゥンタ(白い脱水じゃがいも)、トマト玉ねぎのサラダ、sopa/ラパスの食堂
夕食 :pollo dorado(ポジョドラード、フライドチキン)、papa frito(パパフリット、フライドポテト)、arroz/ラパスの食堂
宿泊 :ポトシ行き夜行バス
旅情報
1ボリビアーノ=13.5円
*ラパスのバスターミナル
ラパスのバスターミナルへは、市バスやミニバスが便利だし、ラパスはタクシー自体も安い(一度観光地のサンフランシスコ教会近くからターミナルに行ったときは7ボリ、約100円だった)ので、便利に行くことができる。バスターミナルへ行く市バスやミニバスには「テルミナルTerminal」という看板がフロントに掲げられている(1乗車1~1.5ボリ)。行き先を確認するときも「テルミナル?」だけで通じる。