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■マイヨットへ戻ります
本当は船で戻るはずだったんですけどね。コモロの船はいかに脆弱かということを思い知りました。今週は1本の船も出ないことになってしまい、私たちは料金も高い飛行機でマイヨットヘ戻ります。
空港はこの島の主要都市ムツァムドゥMtsamoudouではなく、ちょっと離れたワニOuaniというところにあります。せっかくなのでワニ観光もしておこうと、ミニバスに乗ってワニで下車し、マーケットまわりや、少し離れたところなどを歩きました。
ワニからは歩いて10分で空港です。そしてフライト時間はたったの30分、これでも国際線扱いなのです。当然機内食などは出ません。国際線なのに・・・。
本来の予定ならば昨日のうちにマイヨットにいるはずだったので、昨夜、ホームステイ先のジュリアンの家には、留守番電話で、事情と遅延を吹き込んでおきました。フランス語でトライしたのでうまく伝わっているかどうか不安でしたが、ジュリアンと奥さんのアレクサンドラは、無事に昨夜のうちにメサージュ(メッセージ)を聞いていてくれました。
ジュリアンの家は2時ごろ到着。夕方になり、仕事から帰ってきたジュリアンから、今夜、友人の集まりがあるから一緒に行かないかと誘われました。私たちは今回のインド洋の旅でのホームステイ先を、ネットコミュニティーを活用して探しているのですが、どうやらそのつながりみたい。
で、夜になり、呼びかけ人の家に行ってみると、出てきたのは美人のマガリおばさん。実はマイヨットでのホームステイのリクエストを一番最初に問い合わせた人です。最初はステイOKの回答をもらったものの、後にお断りの回答に切り替わり、私たちはその後から、モルガン兄さんとジュリアンにホームステイのリクエストを出した、という経緯があります。
きっと、マガリおばさん、返事に手のひらを返してしまったことを気にかけていてくれたのでしょう。そして私たちがここパマンジPamandziでステイしていることを知り、ジュリアン一家を含めてホームカクテルパーティーに招待してくれたのです。とても嬉しいこと。
今日はマイヨット最終日です。
同時に、44泊45日というインド洋の島めぐりも、終わります。
訪問国6。セイシェル、モーリシャス、レユニオン、マダガスカル、マイヨット、コモロ。
マダガスカルの安宿を除き、宿代が数十ユーロ数十USドルもする地域で、
44泊45日中、ホームステイで24泊もさせてもらい、高い宿代を払ったのは5泊だけ。
ホームステイ探しは、もちろん宿代の節約が現実的な目的ではあったけれど、それ以上に、旅のスタイルの広がりを得ることができ、普通に2人だけで旅をするよりも深くその土地に関わることができたと思います。地元の人がおすすめする場所にどんどん連れていってもらえるのですから当然ですね。
セイシェルのルイスおばさん、モーリシャスのトニー兄さん、レユニオンのローラ姉さんにパスキャルおじさん、マダガスカルのグウェナウェルおばさんにマリー姉さん、マイヨットのモルガン兄さんにジュリアン兄さん。今日のマガリおばさんも。
みんなが私たちを迎え入れてくれ、交流してくれ、自分の住まう国をいろいろと見せてくれる。食事までもてなしてくれる。その親切さにはビヤンブニ(bienvenue、ウェルカムのフランス語)の気持ちがあふれていた。
彼らの魅力があったからこそ、私たちのインド洋の旅が輝いていたのは、間違いない。
さあ次はいよいよ、アフリカ大陸です。
アフリカの難関群へと突入します。
エチオピア、スーダン、ソマリア、ジブチ、エリトリア・・・
実は、夢の地域へ突入すべく、“不可能”とガイドブックにも書かれるルートへの突入をずっと考えています。
あきらめきれないものはあきらめない、夢を持ちつづける旅を、ここでとことん遂行したい。
明日はケニアの首都ナイロビNairobiに到着します。そこから、その“夢ルート”へ向けて、検討の日々が続くでしょう。
本日の旅
行動 :ムツァムドゥからパマンジへ移動、コモロ出国、マイヨット再入国、カクテルパーティーお呼ばれ
朝食 :リチ(ライチ)/宿、グドゥグドゥ(生姜風味黒糖プディングのようなもの)、ムハマッシンザ(甘いバナナスライスに揚げパンの衣をつけて揚げたもの/ワニのマーケット
昼食 :ムボゴ(マニオク揚げ)、フィ(カツオ揚げ)/ワニの食堂
夕食 :ツナコーンキッシュ、パンプディングケーキ、スナック各種、カクテル各種/マガリおばさんち
宿泊 :ジュリアン兄さんち
旅情報
1ユーロ=167円
1コモロフラン=0.34円
*アンジュアン島の空港の行き方
ムツァムドゥの町からミニバスで10分強でワニの町に着く。250フラン。ワニの町の中(エアポートのフランス語)心から徒歩10分ほどで空港に着く。場所は町の人なら誰でも知っていると思う。ちなみにフランス語圏なので、尋ねるときはエアポートではなく「アエロポー」(エアポートのフランス語)で。