2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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南アフリカ>2008年06月05日(Thu)
★ケープタウン
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■ケープタウン滞在・4
わーーー!!

朝から空が真っ青!! お天気最高!!

昨日の心配がうそのようにすがすがしいケープタウンの朝を迎えました。私たちがケープタウンでお目当てにしている観光地は、ボルダーズビーチとテーブルマウンテンなのですが、これだけ天気が良いのならば、迷うことなく本日はテーブルマウンテン決定です。

何故迷うことなくか? というと、テーブルマウンテンに登ることは、登山そのものなので、視界が悪くなったり風が強くなったりすると危険が伴うのです。ロープウェイで山頂に行くこともできますが、天気が悪いとロープウェイも止まってしまいますしね。あまり買い置きの食糧もなかったけれど、ともあれありあわせの食材で、あづさがお弁当を作りました。宿でちびちびと飲んでいたワインの残り(ビンではなくて袋入り)も持って、さあおでかけです~(*^o^*)

■テーブルマウンテン登山
宿から歩いてトレッキングスタート地点へ行きました。そして看板マップを見て、しばし作戦会議。

1)ロープウェイで登る
2)ロープウェイ近くの登山道で登る
3)回り道をしてみる

2の道は、歩いて登る観光客用の道です。でも私たちは、いろいろな風景を楽しみたいと、3を選びました。

テーブルマウンテン登山

その道には誰もいませんでしたが、色とりどりのいろいろな植物が見られて、飽きずに歩くことができます。ただ、道自体はかなりハードで、特に大変だったのは、滝のように水が落ちてくる“水の落下道”を登っていくことでした。かなり厳しい傾斜もあり、岩肌は水で濡れていると、滑落の危険が高くなります。できるだけクツを水に濡らさない様にすると、足を踏めるポイントも限られてしまい、登山道としてはかなりの上級者向けだったと思います。

私たちはこの道(ダイアゴナルパスDiagonal pass)を「マゾ道」(苦笑)と言ってしまったこともありましたが、それでも、慎重に慎重に次の1歩を考え抜いて決め、足を踏み出していく醍醐味は、無事に登り終わってみると大変に楽しい道でした。

ここテーブルマウンテンは、世界遺産であるケープ植物区保護地域群の一つです。「フィンボス」と称されるこの地域群は、独特の植生をもつことから世界遺産に登録されています。

私たちは、見慣れない花や葉を見たら、いっぱい観察して、いっぱい写真を撮りました。ケープ植物区保護地域を歩くなら、植物をちゃんと見ないといけないと思ったから。

マゾ道 ・・・ではなく、テーブルマウンテンの上級者向け登山道を登り終わったときは、もう午後になっていました。山頂のパネルを見ると、写真を撮った植物の多くがフィンボスならではのものと分かり、嬉しかったな。

山頂からの眺めは素晴らしく、ケープ半島の先のほうまで見渡せます。私たちは、山頂で、ワインを飲んで乾杯しました♪

下山するときは、冒頭の2を降りました。観光客が使う道です。石の階段も落石防止のネットも整備されていて、安心して下山できましたが、この道を作ったがために、植生は傷み、破壊されていました。

今日は、ただ景色や登山そのものを楽しむだけではなく、ここテーブルマウンテンならではの、植生観察も楽しめました。そして山の裏側から登る大回りコースで、丸一日を山で堪能し、予想外に時間がかかってしまいました。

でもそのおかげか、下山してきた時には夜景がとてもきれい! 数日前に、ウォーターフロントでの夜景がイマイチと書いてしまいましたが、広域の明かりを一瞬で眼(まなこ)に捕らえるテーブルマウンテン麓から見る夜景は、本当にきれいでした。
本日の旅
行動 :テーブルマウンテン登山、ケープタウン観光
朝食 :チーズとハニーマスタードのサンドイッチ、ピーナッツバターのサンドイッチ、コーヒー/宿
昼食 :チーズとハニーマスタードのサンドイッチ、ピーナッツバターのサンドイッチ、ワイン、紅茶/テーブルマウンテン
夕食 :パップ、チキンと野菜(にんじんねぎパセリセロリカブインゲントマト玉ねぎにんにく)のトマト煮込み、紅茶/宿
宿泊 :アシャンティロッジ&トラベルセンターAshanti lodge & travel center

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旅情報
1ランド=14円

*テーブルマウンテンに登る
ケープタウン市街からならロープウェイ入り口まで歩いていける(ロープウェイは現地ではケーブルウェイという)。片道65ランド、往復130ランド・・・たった数分なのに高ーい。
足腰が丈夫ならば、歩いて登ることもできる。一般的なルートはロープウェイ乗り場の近くから石の階段で登っていく方法。登ってきた人によると、登り2時間下り1時間だそう(実際下ってみたらその倍かかったぞ、笑)。ただし植生はいったん破壊されている様子で、植物の多様性はあまり分からない。
私たちは山の裏側からダイアゴナルパスという道を登りました。かなり危険なガケ道もありましたが、世界遺産登録事由となった植物群を豊富に見ることができ、景色の移り変わりも素晴らしく・・・でも登るときは気をつけてくださいね。
なお、このダイアゴナルパスには、登りのときには道しるべ看板を見ましたが下りの看板を見ませんでした。滝を登るような道では、下りは危険すぎて無理ということでしょうか。