:: 旅153日め : 世界旅37ヶ国め : 和人213ヶ国め : あづさ58ヶ国め ::
■メリリャについて
「メリリャ」と言っても知名度が低いと思うので、簡単にご紹介をば。
15世紀、スペインはメリリャ、そしてアルジェリア方面(東)へと北アフリカを占領していきました。一方モロッコ方面(西)はポルトガルが侵略していました。その後オスマントルコの侵略でアルジェリア方面を手放すことになり、北アフリカにおけるスペイン領土としてメリリャが残りました。17世紀に入ってセウタがポルトガルからスペインへ譲渡されたことで、スペインは北アフリカに2つの町(セウタとメリリャ)をもつことになりました。
簡単に言えば、中世より「ポルトガルはじまりのセウタ」「スペインはじまりのメリリャ」というわけです。セウタとメリリャは“スペイン領北アフリカ”とも称され自治機能をもちますが、2つは離れた場所にあり、成り立ちが大きく異なるといった背景より、私たちは、別の国として観光しています。
■メリリャへ行く
メリリャへ行くためには、モロッコ北東部の町ナドールNadorが拠点になります。朝、夜行バスは順調にナドールに着き、私たちはターミナル近くの宿に荷物を置いて、グランタクシー(シェアタク)で、国境の町ベニエンサーラBeni Ensarへ。国境を歩いて渡ると・・・どことなく廃れたような大通りへと通じました。
3日前にセウタ観光をしていたので、その違いは大変興味深いものがあります。観光客が多く街づくりが新しくきれいなセウタとは異なり、どことなく閉まっているお店も多く観光客は皆無に近いメリリャ。そうそう、圧倒的にアラブ系の人が多いのもメリリャの印象でした。
でもスペイン広場から先は、きれいなフォートがあり、新市街の観光もでき、それなりに観光ができるところです。
夕方、ナドールへ戻りました。モロッコの田舎町は、観光客がいなくて、素顔のモロッコが見られそうです。だから明日以降も、ナドールの町に期待しています。
本日の旅
行動 :ナドールへ移動、メリリャ入国、メリリャ観光
朝食 :ルバイ、カムンメハ/宿
昼食 :En Panada(エンパナーダ、スペインの揚げ餃子、今回の具はトマトツナチーズ)/メリリャの公園
夕食 :ハレーラ(今日はレンズ豆入り)、ホブス(アラブパン)、フランスパン、チーズ、ルバイ(ゆでたまご)、カムンメハ(クミン塩)、シャイビナアナア(ミントティー)/カフェ、オリーブ、ハム、スコッチ水割り、スコッチコーラ割り/宿
宿泊 :オテルアジラーHotel Azirar
旅情報
1ユーロ=162円
1モロッコディルハム=15円
*メリリャへの行き方
モロッコ北東部のナドールが拠点になる。ナドールまでバスで行き、バスターミナル横のグランタクシー乗り場からメリリャ行きのタクシーに乗る。1人5ディルハム。国境の町ベニエンサーラで下車するので、歩いて国境を越える。メリリャに入るとバスが走っている。