2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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モロッコ>2007年10月17日(Wed)
前日ラバト
翌日★ホリブガ
★ラバト→カサブランカ→ホリブガ
:: 旅160日め : 世界旅37ヶ国め : 和人213ヶ国め : あづさ58ヶ国め ::

■ワクチン接種
モロッコの首都ラバトRabatにいるうちにやっておきたいこと、それがB型肝炎の予防接種です。「4週間隔で2回、更に、20~24週を経過した後に1回の計3回」と添付文書に書いてある通りに解釈すると、「2007年9月7日~10月5日を経過した後に3回目接種」となり、今日あたりは絶好のタイミングです。こういうことは首都で済ませておくほうが安心ですよね。

宿のマスターに予防接種できる場所を教えてもらい、午前中のうちに無事にワクチンをうつことができました。

■いよいよモロッコ南下
モロッコ→モーリタニアの移動は、途中公共の移動手段がない部分があるため、車を持たない旅人は、多くの人がダクラDakhlaあたりで南下する車を探し、料金を交渉し、移動手段を確保しなければならないのです。

私たちは、昨日、ビザ申請のために行ったモーリタニア大使館で知り合ったドイツ在住モロッコ人のダウドDaoud氏が声をかけてくれたことにより、なんとダクラよりも遥かに北にある、首都ラバトからモーリタニア国境までの足を確保することができたのです。しかもかなり安い料金である上、ラユーンやマラケシュなどの観光も組み入れてくれるとのこと、彼の優しさをも感じることができました。

■カサブランカのアパートメント
ダウド氏は、仕事の都合でモロッコに来ており、カサブランカCasablancaやホリブガHouribgaの町で仕事仲間を拾ってモーリタニア国境へ移動するそうです。カサブランカで立ち寄った仕事仲間宅に私たちも上がらせてもらえたこと、本当に嬉しかった! モロッコのお茶のもてなしを、一般の家庭で体験できるのです。ママはあづさをキッチンにも誘ってくれ、お茶の淹れ方の一部始終を見せてくれました。

カサブランカの民家台所

あ、そうそう。その仕事仲間は、弔事が入ってしまい、それ以降私たちと行動を共にはしていません。

■ホリブガへ
ホリブガはカサブランカから南東方向に130kmほど離れたところにある町です。きっと、観光で訪れる人はだあれもいないところです。ここにはダウド氏のもう1人の仕事仲間のお宅があります。ホリブガに到着したのは夜8時すぎと遅く、なんと、私たちは2泊もこの家に泊めてもらえることになったんです。

お宅の主人はモハメッドおじさん。その奥さん、5人の子供というにぎやかで楽しいお宅です。隣にはモハメッドおじさんの兄弟の家が2軒あり、3軒総勢20人ほどで暮らしています。

長女のザーラ、次女のアミナはお洒落が大好きな美人っ子で、あづさにモロッコ式アイメイクを教えてくれたりします。ファトナママの作ったモロッコ家庭式タジン(煮込み料理)は絶品の美味しさ。長男のヒーシャムは家族で唯一英語が話せる青年で、何故か和人が大好きで、とっても世話好きな青年でした。チビちゃんの三女ショロコ、これまたチビちゃんの次男ハッサム。みんな可愛いな(*^-^*)

お腹をプルプル震わせ髪を激しくアップダウンさせるモロッコの伝統的な踊りを教えてもらったり、お茶やお菓子でモロッコ式のもてなしを受けたり。

ぜんぜん聞いていなかったことであるだけに、モロッコで突然家庭に2泊3日も滞在できる幸運が、いまだ信じられません。

なおこのあたりの家には水道が通っていません。でも不便とは感じません。だってみんな、ここで暮らしているんだものね。

むしろ、なんにもないホリブガの町に来たこと、笑顔がいっぱいで幸せいっぱいの家族と仲良く暮らせることで、やっとやっと、やあっと、本当のモロッコは何なのかが、見えてきそうな気がします。
本日の旅
行動 :B型肝炎予防接種、カサブランカ家庭滞在、ホリブガ家庭滞在
朝食 :なし(朝からワクチンとか忙しかった)
昼食 :クスクスプーレ(鶏肉の煮込みがかかったクスクス)、シャイシーバ/レストラン
夕食 :鶏とツマラ(ナツメ)のタジン、レモネード、お茶、ホブス、お菓子/モハメッドおじさんち
宿泊 :モハメッドおじさんち

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旅情報
1ディルハム=15円

*ラバトで予防接種
フランス大使館の東側の道路に立ち、南を向いて歩く。最初の角を左に曲がり、右側にある2つめの建物(平屋風)で予防接種ができる。予防接種の前に薬局でワクチン製剤を購入しておく(B型肝炎1つ180ディルハム)。接種料自体は5ディルハムと安価。

なお、ワクチンは酵母培養リコンビナント(遺伝子組換え)HBs抗原、グラクソスミスクライン社製。日本で接種するものと同タイプの抗原であり、安心できた。

また、私たちはこの日A型肝炎の予防接種も計画していたが、モロッコではA型肝炎ワクチン製剤の外国人への譲渡が法律で禁止されているとのことで、入手することができなかった。後日他の国でうたなくちゃ。

ワクチンは日本での呼び方なので、英語でなら「バクシネーション」、フランス語なら「バクサン」といった感じで発音しよう。ついでに、肝炎は英語で「ヘパタイタイorヘパティティス」、フランス語で「エパティット」。

参考:tabisite.com/hm/st/faq/0703211007.html
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