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■吹雪のウランバートル
モンゴル国境から、ゴビ砂漠を走る列車に乗って、首都ウランバートルUlaanbaatarへ向かう。乗っているうちにどんどん冷え込みがきつくなり、持っている物を全て身に付けても体が震える寒さになる。
時々タバコを吸いに、扉を開けて車体ジャンクション部分まで出る人がいるが、その人が扉を開けると車内に雪が舞い込むようになった。外は真っ白。一面の雪景色。ショック、「夏のモンゴル、草原のモンゴル」が期待できる5月のモンゴルではあるけれど、標高が高い内陸ので、気候と寒暖の変化が大きい。こうなることは覚悟して、モンゴルにやってきましたが、吹雪はやはり嫌なもの。
朝9時半、極寒の、凍りつくホームに下車しました。事前にインターネットでウランバートル市内の宿を何軒もリストアップしてきたのですが、移転や閉鎖だらけで、宿探しは困難でした。
それでも、「最高気温-5℃」の極寒の中では、立ち止まらず、諦めずに宿探しをするしかない。
やっと1軒のゲストハウスにチェックイン。他に客がいないとのことで、ドミトリー(相部屋)であっても、部屋もキッチンも私たちだけの、貸切一軒家です。
寒さに耐えて頑張った。今日は、疲労と、慰労の日。
列車の旅の途中で撮影した、通過駅の写真。本当に寒かったなあ。
ここにはモンゴルの大事なお話が描かれていました。
『昔々あるところに、鳩、ウサギ、サル、象が住んでいました。
これからはみんなで仲良くするだけでなく、年下が年上を尊重していきましょう。
さて誰が年上でしょうか。
その話をするとき近くには大きな木がありました。
-象:私が小さい頃あの木は私と同じ高さでした。
-サル:私が小さい頃あの木は枝もありませんでした。
-ウサギ:私の小さい頃あの木は根だけでした。
-鳩:私がこの木の種を大地に落としました。
これで一番年上が鳩になり、一番下が象になりました。
象がサルを尊敬して乗せ、ウサギが乗り、鳩が一番上に乗る。
そして鳩が木から実を取ってみんなで仲良く食べました。
この4つの動物はずっと互いを尊重して、思いやり、円満に暮らしていきましたとさ。』
本日の旅
行動 :ウランバートル下車
朝食 :山楂片(サンザピン、サンザシの果汁と砂糖を薄く固めたもの)/列車内
昼食 :ногоотой шөл(ノゴートイシュル、野菜たっぷりスープ)、шарсан хавирга(シャルサンハウィルク、スペアリブ焼き)、нийслэл салат(ニースキヒサラトゥ、ポテトサラダ)、ягаан байцааны салат(ヤガーンベーツァニーサラトゥ、紫キャベツ千切りサラダ)、онирги(オニルギー、のり入りおにぎり)、цай(ツァエ、ミルクティー)、гуляш(ゴリヤシュ、羊肉角切り炒め)、төмсний нухаш(トゥムスニーノハシ、マッシュポテト)、хүрэн манжин өндөгтэй салат(ホルーンマンチニウンドゥクテイサラトゥ、ビーツと卵のサラダ)、агшаасан салат(アグシャサンサラトゥ、そば入りごはん)、きゅうりトマトレタスのサラダ)/ウランバートルの食堂
夕食 :цагаан архи(ツァガーンアルヒ、ウォッカ)、чанасан мах(チャナサンマハ、ゆで肉)、цөцгий(ツッツギー、バタークリーム)、マカロニ、ゆでじゃが、ねぎの醤油炒め/宿
宿泊 :NASSAN'S GUESTHOUSE(ナサンズゲストハウス)
旅情報
1トゥグルグ=0.066円
*ウランバートルのゲストハウスに安く泊まる
ウランバートルのゲストハウスは多くが複数の「格安ホステル検索サイト」(英語)に登録をしているので、そういうサイトを比較して、格安価格を調べる。同じ宿でもサイトによって異なる料金を出しているので注意。その値段を調べた上で、宿を訪問して、料金を交渉すると良い。宿側はその料金で泊めても仲介手数料をどこにも支払わなくてすむので、損にはならないはずだから、交渉は容易に出来る。通常1人○USドルと、USドル建てで料金設定がなされるが、これをトゥグルグ建てに換算する際に端数を切り捨ててもらえば、もっと安くあげられる。