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■トランシルバニア地方へ
昨夜からの移動は、ちょっと大変。
深夜0時にブルガリア中部の町ゴルナオリャホビッツァGorna Oryahovitsaを出て、深夜2時ルセRuse着、ルセ深夜3時発でルーマニアの首都ブカレストBucarestに着いたのが朝5時台。ちゃんと眠る時間がなかったので、疲れがたまっちゃいます。
でも、朝6時に出るブカレスト発の列車の中で、やっと少しだけ眠れました。
午前11時にブラショフBrasov到着。今日からは、ルーマニア人夫妻のお宅に泊まることになっていて、驚くことにダン(ご主人)とシミリア(奥さん)は私たちの到着を駅で待っていてくれました。
2人は車で来ていたのも助かりました。荷物はやっぱり重いのでね。
4人でまず向かったのは、企業ブースがいくつも集まる「ルーマニア観光フェア」。ここで、ルーマニアの観光パンフレットをいろいろともらうことができました♪
家に荷物を置いたら、ダンとシミリアは私たちを街まで送ってくれました。そして、2人で市内観光を始めました。
「トランシルバニア」って、聞いた事ありますか? ドラキュラとかの物語に出てくる地名ですね。トランシルバニアはルーマニア中部~北西部あたりを指す言葉で、昔はここに同名の国があり、その主要都市の1つが、今いるブラショフなんです。ブラショフは、昔はザクセン人(ドイツ人入植者)の街でもありました。
中世の街、ブラショフは、素敵なところです。「ヨーロッパの旅」という言葉のイメージにぴったり。公園にはチューリップの花がいっぱい、細やかな彫刻が入る雅な建物が並び、噴水がある明るい大広場に、数々の教会。ヨーロッパで最も細い路地(の1つ)も、面白かった。
特に気に入ったのが、「白い塔」と「黒い塔」です。名前の陰陽性とは裏腹に、外観は白も黒もない、普通の塔ですが、何といってもここからの眺めがいい感じ! 中世の世界、赤い屋根の続く風景が広がり、その向こうには、ルーマニアの森!
そうそう、コソボ滞在中、ルーマニア人のお兄さんは「ルーマニアの食といったらやっぱりチョルバだなー」って言ってたんです。チョルバがスープということは、分かります。でも、ただのスープなのか何かの特徴があるものかは分からなくて、あづさはシミリアにルーマニアのチョルバの作り方などを聞いてみました。そうしたら、シミリアは、いろいろな説明をしてくれ、更に冷蔵庫に実際に入っているチョルバを温めて食べさせてくれたの!
ルーマニア人の作る家庭のチョルバは美味しかった。レストランのスープよりダンゼン美味しいのは、不思議よね。ちなみに、チョルバの秘訣は、「その土地の食」のページで記載しています。
今までいろいろと、地元の方の家にお泊まりしてきましたが、特に今日一緒にいるダンとシミリアは、「この家を自分の家と思って自由に使いなさいね」とまで言ってくれる、オープンマインドの持ち主。しかもお料理上手とくれば、ルーマニアについて学べることはいっぱいあるものです。
本日の旅
行動 :ブラショフ到着、ブラショフ観光
朝食 :ハンバーガー、ダブルチーズバーガー、フライドポテト、ファンタオレンジ/ブカレスト駅構内のマクドナルド
昼食 :Tochitura(トチトゥラ、チョリソーベーコン豚肉細切り赤い油炒め)、Supa crema(スパクレマ、セロリにんじんその他野菜のクリームポタージュディル浮かべクルトン添え)、Snitel de pui(シュニーツェルデプイ、鶏胸肉のカツレツ)、Cartofi Prajiti(カルトーフィプラジーティ、フライドポテト)、mamaliga(ママリガ、とうもろこし粉をふかしたもの)/ブラショフのレストラン
夕食 :Ciorba(チョルバ、小麦の発酵液体を加えて酸味を出したスープ、スムントゥーナ(サワークリーム)乗せ)、パン、ワイン/ダンとシミリアの家
宿泊 :ダンとシミリアの家
旅情報
1レイ=33.5円
*ブカレスト-ブラショフの列車
車体もシートも新しい列車が走っている。2階建てで眺めはいいが、座り心地は悪い。人体の頭や背中、おしりの形をかたどったようにくぼみをつけているので、身体をまっすぐにした格好でしか座席にフィットしないのである。何かにもたれかかって眠りたいときや、座席2席に横になって寝たいときもあるが、この列車では難しい。私たちは日記本文にあるようにブカレストまであまり眠れなかったので、ブカレストから先もこれではきつかった。今日のこのコーナー、あまり書くことがなかったので、こんな小話となりました。