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エリトリア発の航空運賃

移動|01Apr2011|URL
 陸路スーダンから入国したエリトリアだが、外国人がアスマラから出るには旅行許可書が必要で、それがスーダン国境方面には出ないので、スーダンに陸路で戻るのは難しい。同じ理由で、エチオピアやジプチへの国境方面にも近づけないが、こちらは近づいたところで国境は完全に閉ざされている。イエメン方面に小船が出ていたアッサブ方面にも旅行許可書は出ない。唯一、旅行許可書の出る港街がアッサブだ。以前はここから貨客船がジェッダに出ていたが、今はなく、船で出国というのもほぼ不可能。つまり現実的な脱出方法は空路のみということになる。
 空路なら色々ありそうなものだが、現在エリトリアに就航している飛行機会社は、エリトリアのナスエアー、エジプトエアー、スーダンエアー、ルフトハンザ、イエメニアの5社のみである。一番最初に訪れたのはナスエアーのオフィス。一番近いジェッダまでが500US$台、ドバイまでが600US$台とめちゃくちゃ高い。なぜこんなに高いのかというと、現地通貨であるエリトリアナクファで料金を設定し、外国人はこれを公定15ナクファ=1US$で計算し、US$で払わねばならないから。たとえば航空会社は実質で200US$の料金を回収しようと思ったら、ナクファでもらうなら200x45(実勢レート)=9000ナクファの料金に設定せねばならない。これを外国人に売る時は国の規則で、9000÷15=600US$となってしまうのだ。
 今度は旅行代理店でイエメニア航空の広州行きの料金を聞いたところ1180US$・・・、一見距離から考えると仕方ない料金に見えるかもしれないが、実はネット価格は日によって少し違うが高くても475US$だ。イエメニア航空もナスエアーと同じ料金計算方法を国から強いられているのだろうと推測される。475x3=1425なので、上記に書いた3倍よりは少ないが、475$のうち運賃は330$、諸税等が145$である。330x3+145=1135、これなら1180US$よりは安い。恐らくエリトリアの空港税等も実質3倍となるが乗り継ぎイエメンでの税等は3倍にはならないように計算しているのだろう。
 2社聞いて、エジプト航空なども店で買うと同じ計算になるだろうとあきらめて、チケットはインターネットで購入。イエメニアで広州行き。ちなみにナスエアーはネット販売なし。スーダンエアーもアスマラ発はネットで買えない。ルフトハンザは3倍の法則が適用されたであろう高い料金しか表示されなかった。という訳でアスマラ発のチケットを買うなら、エジプト航空かイエメニア航空の二者択一? 値段を気にする限り、非常に行き先が絞られる。事前にネット販売料金をチェックしてこの2社しかない覚悟で陸路来たが、もしこの2社のネット販売料金にも3倍の法則が適用されるようになったら・・・。飛行機で入国することにして往復を買っておくのが一番か。
[追記]イエメニア航空のオフィスではウェブ上と同じ料金で航空券が購入できたそうです。ただし、出国チケットの所持義務のないケニア行きでも片道チケットではダメで、ケニア出国のチケットを買わされたそう。

Aeroflot Bonus の失効

雑事|31Mar2011|URL
 アエロフロートのマイレッジであるAeroflot Bonusが、4月29日で失効してしまう。最後の搭乗加算が2008年の11月に乗ったケニア航空、当時の規則では最終搭乗から3年有効なので今年の11月まで有効のはずだった。2009年頃に規則の改悪があり、最終搭乗から1年半となったのは知っていたが、既に約束されていた部分の期限には影響されないと思っていた。今回の通知は、「 2009年から2010年の間にアエロフロート便およびパートナー航空会社のご利用実績がないお客様のマイルは、2011年4月29日をもって失効いたします。」なので、知らぬ間に期限は1年4ヶ月よりも短くなり、かつ、既得の有効期限のある顧客に対しても切ることにしてしまったようだ。
 既に2万マイル以上貯まっており、11月までにパートナー会社である中国南方航空か大韓航空に乗って期限延長ともくろんでいたが、間に合わない。Aeroflot Bonusの2万マイルは現在ロシア国内しか無料航空券が出ないので今さらあがいても使えない。もう少しマイルがあれば東アジアで乗れたのに、すべては無効。悔しいやら、腹立たしいやら。
 航空会社のマイルはいつどうなるか分からないが、急に使うのは難しい。貯めずに使うべしとは思っていたが、失敗。2年前なら2万マイルでロシア国内だけでなく、東欧でも乗れたので、東欧で無理やり使おうとスケジュール等は調べたが・・・。

エリトリアのトラベルパーミッションについて

情報|30Mar2011|URL
 外国人が首都アスマラ以外に行く時はトラベルパーミッションが必要となる。ツーリストインフォメーションで朝10時までに申請すれば夕方までに出来上がる。ただし、許可が普通に出る場所は限られており、マッサワやケレンくらいしかツーリストが行きそうな場所はない。テセネイには許可が出ないので、アスマラからスーダンに抜けることは出来ない。逆方向からはトラベルパーミットをもらえなかったが、チェックなどなくアスマラまで来れたので、違法だとは思われるが頑張ればスーダンに抜けられるかも。

テセネイからアスマラへのバス

移動|29Mar2011|URL
 早朝に20台以上出ている。新しい大型のエアコンバスで100ERN、マイクロバスで90.5ERNと距離を考えると異様に安い。ただし、この公定料金は守らねばならないためか、荷物代はボッタクリ。バックパック一つに人間の運賃と同じだけ課金しようとしてくるので戦ってください。地元民も戦っています。道は全舗装で快適、7-8時間で着く。

スーダン→エリトリア、陸路入国時の両替について

情報|28Mar2011|URL
 陸路入国するとテセネイの町に着いても公式に両替できるところがないので、普通は闇両替をすることになる。
 私が両替した場所は、カッサラの公式両替所(なので闇両替ではない)。店にエリトリアナクファのレート表示はなかったが、両替してきてくれるというので頼んだ。自分でその場所に行けばもう少しレートが良いのかもしれないが、とりあえず100USD→4200ERNと聞いていた通りのレートだったので無理をせず。両替商の人が替えてくるのに20分くらい待った。スーダンポンドからだと82SDG→1000ERN。100USD→330SDG→4024ERNなので、ドルから直で頼んだほうが得。
 国境のスーダン側に両替人がおり、彼のレートは1SDG→12ERN。カッサラのスーダンポンドからのレートとほぼ同じ。国境のエリトリア側では両替できなかった。
 エリトリア側の町テセネイではスーダン国境行きバス乗り場付近に両替人がたむろ。1SDG→12ERNで国境と同じレート。ドルからは100USD→3900ERNとレートが悪かった。アスマラから来た地元民によるとアスマラでは100USD→4200ERNでできるだろうとの事。
 公定レートは、100USD→1500ERN。闇レートで計算しても物価がスーダンやエチオピアに比べさして安いわけではない。公定で考えればかなり物価の高い国といわざるを得ないが、闇両替の取り締まりは厳しいそう。旅行者には辛い国だ。

スーダンからエリトリアへの道

移動|27Mar2011|URL
 空路はスーダン航空とエリトリアのナスエアー(サウジアラビアのナスエアーは別の会社)が週に数便飛んでいる。定期航路はなし。
 陸路は幾つかボーダーが存在するようだが、近年はどこも外国人通過の道を閉ざしていたようで、2009年以降の情報は皆無だった。今回通過したのは、カッサラからテセネイを結ぶLafa - Tarataasher 国境。新しいボーダーポストが両側に出来ており、スムーズに通過できた。
 カッサラのアルアンブリア市場のターミナルからエリトリア側のタラターシャまでバスが出ており、20SDG。道路は99%完成した新しく快適な道。1ヶ所だけ未完成で回り道したが、あと数日もあれば完成と思われた。昔ここを通った時は砂漠の轍だったのでびっくりした。ただし、道路はハルツームから来る道から分岐するように作られているので昔の道の倍以上となる大回り。
 街を出る時のチェックポストでパスポートチェック。バスは街から7キロ離れたハルツーム、ポートスーダン方面のターミナル前を通過するので、逆方向でカッサラに立ち寄らないならそこで下車できる。さらに走って、ハルツーム-ゲダレフ-ポートスーダンを結ぶメイン道路に出て、ハルツーム方面にしばらく進んでから左折。後は国境まで一直線。イミグレ手前のチェックポストでパスポートチェック。ここでまずかなり時間がかかる。同じバスで今度はイミグレーションに連れて行かれる。特に問題なく、出国手続きが出来る。滞在可能期間はレジスターから30日と聞いていたが、最初の係官はそれを知らず、ビザ期限が切れていた我々は少し問題に成りかけたが、上司が正しいルールを知っていたので助かった。ここに両替屋がいた。スーダンポンドが余ってたらここでするのが良い。イミグレーション係官の見ているところでも問題なし。さらに同じバスに乗って、エリトリア側のボーダーポストに。ここでスーダン側のバスは終わり。
 バスを降りてすぐに荷物チェック。野外なのにバックの荷物を出ささせられ、不愉快。砂嵐の季節になったらどうするの? チェック中にイミグレ係官がパスポートを持っていってしまう。次に建物の1階でデジカメで顔写真を取られる。後は茶屋で待つ。エリトリア側では取締りをしているのか両替屋がいなかった。この茶屋で出来るが少しレート悪い。それでも公定レートの倍以上はくれる。しばらくしたら地元民は名前を呼ばれIDを返してもらっており、我々のパスポートは係官が茶屋まで持ってきてくれた。
 待っていたエリトリア側のバスに乗車。テセネイの街まで一人30ERN(ナクファ、公定1USD=15ERN、実勢1USD=40-45ERN)、荷物代20ERN取られる。イミグレーションで引っかかった人を待ったので1時間以上出発まで待った。バス出発時にパスポートチェックがあったのみでテセネイまで無事に到着。2年前には宿泊するのに警察へ許可書をもらいに行かねばならなかったそうだが、それもなかった。

*入国は簡単だったが、アスマラから入国した場合必須となる旅行許可書と外貨申告書を得られず。国境ではどちらも不要といわれたものの、後でトラブルとなることは必至であろう。

Now in カッサラ2

現在地|26Mar2011|URL
 3泊の予定で来たカッサラに早1週間、長居している間に色々友人が出来、家に遊びに行ったり、結婚式に呼ばれたりとこの1週間は滞在満喫しました。
 日本のことが気になって旅を進める気力が少々不足していましたが、明日こそはエリトリアに向かいます。本日のサイト更新は・・・ちょっと無理かな。

地震と原発事故のニュースを見て

雑事|25Mar2011|URL
 ネットカフェにも何度か行って、ようやく日本の現状が少しだけ分かるようになってきた。次々と更新されていく情報には胸を痛め、中々旅を進める元気が出ません。
 今回被害の大きかった大槌町や田老町は大学1年の時に訪れたことのある懐かしき場所、今はどんな状況で、復興はなるのかが非常に気になる。しかし、ここ数日は放射能漏れ事故関連のニュースばかり。ちゃんと地震の被災者へのケアは進んでいるのだろうか?
 原発については学生時代から反対派で、色々思うところが前々からあるのですが、昔の知識を元に旅先で何か書いても意味はないので、帰国したらまた改めて考えたいなと思ます。今はただ放射能漏れがこれ以上酷くならず、また、これを機に原発廃止の方向へ向かったら良いと願うばかり。
 実は涙が出てくるのでニュースを見る時は画像表示をしてません。ましてや津波の映像を見る気持ちに成れるのはいつのことやら。ネットニュースでは時系列で追うことも難しい。旅先からなんと書けば良いか分からず、日本の友人にメールを書くことさえ出来ていない。現在被災地域に住んでいるであろう親類や友人、知人がいないと思われることだけが幸いか。