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2019 スマトラ島
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スマトラ島縦断
3日目 パレンバン→
涼しいうちに散歩をしたく、朝7時に出かける。宿近くの市場はもうにぎやかだ。食欲は相変わらずないままだが、市場周りに出ていた朝食の屋台を一通り見る。市場を見たらもう少し食欲が湧くかなと、結局何も食べずだ。
インドネシアの納豆といわれるテンペを見るとちょっと食べたくなった。
豆腐や調味料屋などを見ているとさらに食欲が湧いてくる。
パレンバン名物ペンぺ用の魚ミンチを作っている一角があった。ペンぺは魚肉ボールで、この街の名物だ。街中にペンぺ屋があり、昨日から気になっている。
当然だが、魚の種類によって魚肉ミンチの色は変わってくる。店によっては数十種のペンぺが並ぶのだ。
市場が終わり、再び屋台を見るがペンぺ屋がない。ペンぺを食べようと決めたので、先に進む。アムペラ橋の西にある新しい橋を渡ることにする。全長1キロを超える大きな橋だ。橋のたもとにペンぺの屋台が出ていた。一つ1000ルピア=8円と安い。昨夜見た店は一つ3000ルピアだったが、何が違うのだろう。とりあえず美味い。
せっかくなので売っていた全6種を食べてみた。茹でたようなのと揚げたようなのがあり、揚げたものの方がさつま揚げみたいで好きな味だ。
調子が悪いのに全種トライなどしたものだから、胸やけが少ししてきてしまう。しかし、橋の上に進むと風が心地よく、楽になった。大きな船が通るので水面から橋の高さを非常に高くしている。日曜だからか、橋の高いところまで来ているサイクリストが大勢いた。
川の水はあまりきれいに見えないが、川で洗濯をしている人がいる。
逆側は大きな港でクレーンが林立している。
遠くにアムペラ橋とその向こうのさらに大きな橋が見える。
橋を渡るとアラブ人街ということだが、人々の顔立ちは変わるところがない。ただ、顔までベールをしている女性の比率が高いようだ。
アラブ人街の中でもある一角がアルムナワーアラブ村と呼ばれ観光地になっている。300年以上前にアラブ人がここに村を開いたということである。広場の中心に伝統家屋が並び、その一つ一つに4か国語の解説版が建てられている。
広場から川に続く小道も趣きがあって良い感じ。
川沿いにも伝統家屋やモスクが並んでいた。
アラブ村は行き止まりになっているが、その隣の村の広場からは川沿いの道が延びているので、今度は隣の村へ。観光地化されていないだけでこちらの広場も趣きがある。
こういうところの方がのんびり一つ一つ見ることが出来ておもしろく思った。
川に出るともうアムペラ橋の近くだ。川のこちら側には観光客があまり来ないので、船の客引きがおらず、良い感じ。
水月宮というお寺があった。この辺りから今度は中国系の多い地区となる。
お寺にお参りしている人々はやはり中国系の人々だ。インドネシアでは中国人を排除しようとする事件が何度も発生し、中国人の数は少なくなっているということだが、この辺りは大丈夫だったのだろうか? 祈りを捧げている様子はシンガポールやマレーシアなどと変わらないが、歴史的なことを考えると複雑な気分となる。
アムペラ橋を渡って、中心部に戻る。この橋は両側に階段があるので、ほぼ同じ川幅だが、歩く距離はかなり短くて済む。
橋を降りたところにコンビニがあったので、次のペカンバルからメダンのバスをスマホで予約してみた。今度はスムーズに行った。ネット予約できるバスは少ないので選択の余地は少ないが、昨日の苦労を考えると予約した方がずっと楽である。最初からコンビニ決済が楽にできると知っていたら、苦労しなかったのに・・・。
最後に昨日入れなかった博物館に行くと前で、伝統衣装を着たダンサーたちがいて、しばらく見学。ゆっくり博物館を見る時間がなくなったが、一応入ることに。しかし、最初2000ルピアのローカルチケットを売ってくれたのに、外国人と分かると10倍の値段の切符に買い直せという。ゆっくり見れるならよかったが、時間もないので入るのは止めて、宿に戻る。
シャワーを浴びたらもうチェックアウト時間だ。12時過ぎにチェックアウトしたものの、バスは15時発。1時間前に来てといわれたが、そのまま行くには早すぎる。昼食をとり、そこでのんびりすれば良いのだが、やはり食欲はなく、そのままバスオフィスに向かった。着いたのは出発2時間前だが、すでに乗客は大勢待っている。英語を話す兄ちゃんがいたので、2時間はあっという間。
定刻10分前に乗車したが、予約して遅れている人が居り、中々出発しない。結局30分遅れで、待ち人来ずのまま出発する。
太陽は北側、南半球であることを忘れており、席選びに失敗した。日が暮れるまで暑かったがずっと景色を見ていた。ゴムのプランテーションやヤシのプランテーションの続く熱帯の道である。
夕食ストップになっても食欲がなかったが、頑張ってナシゴレン=焼き飯を食べてみた。久しぶりにまともなものを食べた気がする。
日が変わる前に隣のジャンビ州の州都ジャンビに着く。当初は各州に泊まりたかったが、時間がなくここは通過になってしまう。