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2016 北東アジア周遊
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中国東北部、シベリア、極東ロシアの旅
Day7 →ハイラル→鄂温克族自治旗→ハイラル
大慶からの夜行列車は内モンゴル自治区に入り、夜が明けてからはずっと草原が続いていた。
ほぼ定刻の7時20分頃にハイラル駅到着。表示板のすべてにモンゴル文字が併記されており、内モンゴル自治区に来たことが分かる。
新しく完成したハイラル駅は非常に大きい。以前の駅は北側が出入り口で、市街地である南に出るまでに1キロ以上あって大変だったそうだが、今は南に面しており、おかげでバスで行くことになると思っていた宿へ歩いて5分もかからず。
Booking.comで、エアコン付き、部屋の広さ10平米、各種アメニティ付き、部屋に電気ポットありを予約したのに、全部なく、おまけに予約よりも高い値段を言ってるし、部屋は汚いしで、がっくり。予約サイトに連絡もしたがなしのつぶて、お金を払ったことを悔やんだが、仕方なし。WIFIもつながるときもある程度で、日記の更新さえできず。硬座の夜行で疲れていたが、心休まらない宿なので、頑張って街に出た。
まずはバスターミナルを探したが、駅の完成によって移転しており、見つからない。仕方ないので朝食、モンゴルといえばナイ茶(塩味のミルクティー)だ。これを飲んで気を取り直す。
朝食をとったすぐ近くにロシア市場があった。ロシア人が安い中国で作ったロシア土産を仕入れる場所かと思って見ていたが、辺境観光の中国人用かもしれない。
ロシア市場は建物もロシア風だ。中国語でのロシアは、俄罗斯(オロス)、中国語の下にはロシア語でも名前が書いてある。
ミニバスに乗って、鄂温克(エベンキ)族自治旗に向かう。ハイラルや鄂温克族自治旗、明日訪れる予定の東旗、明後日行く満州里などすべてが広大なフルンボイル市(呼倫貝爾市)に属している。フルンボイル市の面積は25万平方キロ、日本の約3分の2のサイズで英国よりも広いのだ。フルンボイル市ハイラル区と鄂温克族自治旗は隣接しており、鄂温克族自治旗の中心である巴彦托海鎮までは10キロほどですぐに到着だ。博物館の前で降ろしてもらい、まず博物館を見学した。
エベンキ族は、ロシアや中国にまたがって住むツングース系の民族で、狩猟やトナカイの遊牧を生業としてきた民族で、博物館にはその歴史などが詳しく展示されていた。博物館横の公園には、子トナカイの世話をしているエベンキの親子のモニュメントがあった。
内モンゴルらしい料理ということで、昼食は贅沢に子羊のしゃぶしゃぶ。
鍋のつけだれの豊富さが自慢の店で、味見してみたのはどれも非常に美味しかった。
店にはチンギスハンの絵が飾ってあり、モンゴル人の店かなと思って民族を尋ねたところ達族(ダウール族)だということだった。モンゴル族に近いがこの辺りに住む別民族で、モンゴル人と同じくチベット仏教を信仰している。チベット仏教特有の白いシルクのスカーフをいただいた。
歩いているとイスラム寺院などもあり、鄂温克族自治旗といいつつ様々な民族の住む場所であることが分かる。
新しいビルに入った市場は静かだったが、午睡の時間帯だったためだろう。
バスに乗ってまたハイラル区の中心に戻る。ハイラルの中心部にフルンボイル古城区という古い建物の集まる地区がある。見どころの一つだが、どうも再建の雰囲気がした。
ハイラルの中心部にも大きなイスラム寺院。
宿に戻ると隣の部屋では麻雀大会。天井に隙間があるので音はそのまま伝わってくる。それでも夜行の疲れと観光の疲れで少し眠った。夕方、街の中心部を流れる伊敏河の川沿いを散歩する。
食べ過ぎなので散歩をしたのだが、やはり腹が減らず、夕食は軽く麺にした。
*本日の宿:草原鳳凰商務旅館
*本日の移動 列車:大慶→ハイラル、ミニバス:ハイラル-鄂温克族自治旗往復