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2016 北東アジア周遊
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中国東北部、シベリア、極東ロシアの旅
Day8 →ハイラル→東旗(新巴尔虎左旗)→ハイラル
朝7時のバスに乗ろうとバスターミナルに6時40分頃行ったが、満席になったのか、7時50分のチケットしか買えなかった。ターミナル近くは朝ご飯を食べる人々でにぎわっており、時間潰しにここで朝食。
包子にお粥にナイ茶、昨日と同じパターンだが、こちらの方が美味しくて安かった。
バスの出発は30分遅れ、昨日訪れた鄂温克(エベンキ)族自治旗を通って、街が切れるとその先はずっと草原が続いた。
途中唯一バスターミナルに入った村は、莫达木吉(ムーダームーチ)という名で、エベンキ語の名だが、ターミナルにはダウール族がダウール土産を売っていた。小さな村なのに、蒙古、漢、回、ダウール、エベンキの5族が住んでいるということだ。
草原にはポツポツとゲルが見られるが、固定式の家屋近くに建てられているものばかりで、もう移動式住居としては使われていないのかもしれない。
途中何度か羊に道路をふさがれ、徐行を強いられる。
羊よりもどちらかというと牛の方が多い。
馬が道をふさぐことも。
モンゴルでよく見たオボー(石積みの道標)もあった。
東旗(正式名は新巴尔虎左旗)の中心阿木古郎(アモグラン)鎮に3時間かかって到着。ターミナルには羊を抱えた子供がおり、モンゴル!と思った。
街自体は大きな街だが、ここは漢民族よりもモンゴル族が多く、日常でモンゴル語が使われている貴重な街なのだ。
バスターミナル前に市場があった。
肉が豪快に吊るしてあるのがモンゴルらしいところだ。
看板にキリル文字が併記されており、ロシア語かと思ったが、よく見るとモンゴル語。モンゴル国ではモンゴル文字ではなくキリル文字を使っている。ここは中国なのでモンゴル語を書くならモンゴル文字でいいはずだが、国境が近く、モンゴル国からも人が来るのだろう。
そう思って見ているとモンゴルから仕入れたものだけを売っている店も発見!
市場近くの公園のモニュメントもモンゴル風。
天馬のモニュメントもモンゴルだ。
少し遠かったが、街外れまで歩いて放牧を見学。
昼食はゲルにテーブルを並べた店でモンゴル料理。ナイ干(ないか、発酵乳を煮詰めて、乾燥させたもの)と炒米をつまみにビールを飲むが、中々料理が来ないので、飲み物はナイ茶に切り替える。
主食は家常餅、小麦粉を薄くのばして焼いたチャパティのようで美味しい。
食後につい昼寝、食べ終わってから1時間もゲルにいてしまった。
起きたところでオーナーが勧めてくれたのが、虫のフライ。硬い羽と足をちぎって食べる。意外に美味しい。
帰りも3時間、草原の風景を堪能した。
宿に戻って妻のズボンが大きく破れていることが判明。疲れていたが、街の中心まで買い物に出た。しかし、時間が遅く空いている店が少なくて、結局ズボンは買わず。ズボン1本で旅をしている私ならすぐに買わないと困るが、妻にはスカートがあるので緊急性はなかった。それを知らずに買い物に付き合い疲れた。
*本日の宿:草原鳳凰商務旅館
*本日の移動 バス:ハイラル-新巴尔虎左旗往復