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2023年冬オーストラリア»5日目 メルボルン-ホバート-リッチモンド-コールズベイ-ハネムーンベイ-ビチェノ-ラグーンビーチ
タスマニア州、ビクトリア州、南オーストラリア州、ニューサウスウェールズ州
2023年02月08日(Wed)
5日目 メルボルン-ホバート-リッチモンド-コールズベイ-ハネムーンベイ-ビチェノ-ラグーンビーチ
掃除の音で目覚め、4時には起きてしまった。横になっていたのは3時間程度だ。4時から開きだす店もあり、何か食べようと物色するが、寝不足で食欲が沸かない。昨日の夕食も取っていないので食べた方が良いとは思ったが、結局何も食べず。4時半にチェックインし、ぼーっと搭乗時刻まで過ごす。搭乗時間になると皆さん席を立って列に並んだのでそれに倣ったが、失敗した。搭乗時刻を過ぎでも中々、搭乗は始まらず。出発予定時刻の6時半になってようやく遅延のアナウンス。しかし、案内板に新たな出発予定時刻は表示されないまま、ただ待たされる。搭乗ゲート付近のベンチに空きはなく、もう座ることも出来ず。1時間くらい並んだところで皆さんが床に座りだしたので、我々も床に座って待つことにした。日本でも国内線を飛ばしているLCCのジェットスターだが、オーストラリアではいつもこんなものなのか、皆さんおとなしく待っているのみ。朝の時間帯にはオーストラリア各地にフライトがあるのだが、その大半が遅れているように思う。90分遅れでようやく搭乗が始まった。その時点でもまだ案内板表示はそのままなので、どのくらいの遅れで出発するのかわからないまま。
結局出発は80分遅れとなった。2時間弱のフライトだが、寝不足なのでほとんど眠っていた。
9時20分にホバート空港に到着。国内線で手荷物も預けていないので、着いたらすぐにレンタカーの借り出し手続きが出来、20分後には車に乗っていた。海外で借りるレンタカーはいつもマニュアル車だったが、今回は初めてのオートマティック。しかし、全く聞いたことのないMG3という車だ。調べてみると中国の上海汽車集団の車らしい。既に倒産している英国のMGローバー社のブランドだった車だ。初めてのオートマ運転で戸惑うことが多いが、オーストラリアは日本と同じで左側通行右ハンドルなので、そこまで困ることもない。
ホバートの街へは向かわず、最初はオーストラリア最古の橋であるリッチモンド橋で有名なリッチモンドに向かう。空港から20キロほど離れた小さな街だ。街は橋の手前にあり、スーパーでまずは買い出し。そして1823年に架けられた石橋を渡って、橋のたもとにあるリッチモンドブリッジパークに車を停める。
まずは橋を見ながら朝食だ。パン、ヨーグルト、ブリーチーズ、ローストチキンハム。久しぶりにゆったりと食事ができた。
橋のすぐ北側にはオーストラリアで最古のカトリック教会であるセントジョン教会がある。1835年の建造で、ここも橋と同じく石造りとなっている。
11時半にリッチモンドを出発し、タスマニアの東岸に突き出たフレシネ国立公園を目指す。オーストラリアは交通違反に厳しく、各所に速度取り締まりのカメラが設置されていると聞く。しかし、制限速度が日本ほどきつくないので、制限速度で走れば非常に快適なドライブとなる。交通量も少ないので自動車道でもないのに170キロを2時間半で走ることができた。
コールズベイのフレシネ国立公園ビジターセンターに立ち寄って、国立公園の入場料を支払う。タスマニアの国立公園入場料は毎年値上がりをしている。クレイドル山国立公園以外は駐車している車のナンバーで支払ったかどうかをチェックするために、入場料は車ごとで、各公園共通だ。24時間パスなら一台41.2ドル≒3900円、2ヶ月パスなら一台82.4ドル≒7800円となっており、これは今後訪れる予定のクレイドル山国立公園等の入場料も含まれる。2ヶ月パスを購入したので、たくさんの国立公園に立ち寄りたいが、今のところ訪問を決めているのはこことクレイドル山国立公園のみである。
ビジターセンターには地図などの資料や各種展示物があり、一通り見学。給水機があり、常温水と冷水に加え、炭酸水を汲むことができる。炭酸水を飲んでみたところすごくおいしかったので、車からカップを持って来て入れさせてもらった。
フレシネ国立公園で一番有名なのは、ワイングラスベイと呼ばれるワイングラスの型をした美しい湾だ。4‐5時間の周回トレッキングコースとなっているが、すでに15時で、今から歩くには時間が遅すぎる。往復約1時間の展望台往復コースを歩くことにした。
登山口まで車で約4キロ移動し、そこからスタートだ。道はよく整備しているし、登りと下りの道も分けられており歩き易い。とはいえ展望台までは急な登りの連続で結構きつい。
30~40分で峠にある展望台に到着した。曇っているのが残念だが、美しい景色ではある。砂浜をワイングラスの底に見立てての命名なのが良く分かる。
車に戻り、今度はハネムーンベイに立ち寄る。ここは駐車場からすぐに海なので時間はかからない。天気が良ければここも良い場所だろう。岩場にはムール貝やワカメがたくさんで、少し食べたいところだが、国立公園なので採ってはダメだと看板があり、自粛する。
ハネムーンベイには無料のバーベキュー施設があった。前回オーストラリアに来た時にこういうのがあると知り、次来ることがあればぜひ使おうと思っていたのにこの存在をすっかり忘れていた。電気式で押すとスイッチが入ったが、時間が来ると切れる方式でオフスイッチはない。もったいないので朝買っていたパンを暖めたらおいしく食べることができた。
17時過ぎにフレシネ国立公園を出発し、少し北にあるビチェノの街に移動した。ここはペンギンがいることで知られているが、最近のクチコミでは"何時間も待ったがペンギンがいない"というのが続いている。いずれにしてもペンギンは海から戻るのは日が暮れてから。今はまだ早すぎる時間だ。沖の島に鳥がたくさんいるのが見えるのでペンギンかなと期待したが違った。
少し海岸の遊歩道を歩いたが、ペンギンの巣らしきものも見当たらない。店が閉まってしまうので街に戻って、夕食としてフィッシュ&チップスを食べる。テイクアウェイのフィッシュ&チップスが2人分で35ドル≒3300円もするのだからビックリだ。オーストラリアの物価が非常に高くなっているのを聞いてはいたが、予想をはるかに超えている。魚フライもチップスもすごくおいしかったが、この先の物価高が気になってしまう。
もう一度海岸に戻るが、どんよりとした天気でペンギンを待つにも既に寒い。観光客はもう一組おり、彼らは待ちそうだが、我々は諦めることにする。最近も連日ペンギンが見れているという北部のビーチにも行く計画なので、ペンギンはそれまでお預けだ。
オーストラリアは車中泊禁止の駐車場が多く、この街の中には出来るところがない。30キロ北のラグーンビーチに無料キャンプ場があり、そこなら可能だということなので、さらに移動した。到着は20時10分だが、夏時間なのでまだ明るい。せっかくなのでビーチをまず見に行く。広い砂浜で、波は高い。サーフィンでもできそうな海だが、相変わらずどんよりした空で写真映えはしない。
今回の車は座席の形が今までのとは違い、車中泊には向いていない。私は少し厳しいなぁと思う程度だが、妻はこの車で車中泊はできないと不平タラタラ。タスマニアでの宿泊は車とホテルで一日おきを予定していたが、車中泊もやるなら楽しくやりたい。今回は車がはずれだったということで、明日以降の計画を変更し、明日から毎日宿に泊まることを決めた。