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2023年冬オーストラリア»10日目 クイーンズタウン-フランクリン・ゴードンワイルドリバーズ国立公園-セントクレア湖国立公園-マウントフィールド国立公園-クレアモント-ホバート
タスマニア州、ビクトリア州、南オーストラリア州、ニューサウスウェールズ州
2023年02月13日(Mon)
10日目 クイーンズタウン-フランクリン・ゴードンワイルドリバーズ国立公園-セントクレア湖国立公園-マウントフィールド国立公園-クレアモント-ホバート
昨日に続いて朝から雨。昨夜と同じカレーを朝食に食べ、8時45分に出発する。街を出るとすぐに登り坂。どんどん標高をあげ、フランクリン・ゴードンワイルドリバーズ国立公園に入ってゆく。
9時15分に道路脇の駐車場に車を停め、ネルソン滝に向かう。昨日までのクレイドルマウンテン国立公園と同じくこの辺りもタスマニア原生地域として世界遺産登録されている。カモノハシがいることで知られる場所でもある。幸い雨は止んでおり、カモノハシを探しながら川沿いの遊歩道を進むが、見つからず。早朝か夕暮れ時でないと中々見られないということなので、会えなかったのは仕方ない。
シダ類の多い苔むした遊歩道の終点にあるのがネルソン滝。岩や木の肌についている苔が、この辺りの雨の多さを思い起こさせる。
10時前から再び山道のドライブ。白い養蜂箱が点々と置いてあり、目立っている。
カンガルーと衝突の絵とともに65km/hの標識は、動物に注意で制限速度を下げているのだが、早く走っているとその下の「DASK TO DAWN」の文字まで読み取れない。最初は知らなかったので看板の後はゆっくり走っていたが、制限速度を下げるのは日没から夜明けまでで良かったよう。そういえば車にはねられた動物を色んなところで見たが、実際に動物が飛び出してきたことはない。暗い時間に走らないようにしているからだろう。
11時にセントクレア湖に到着する。ここも国立公園で、世界遺産タスマニア原生地域の一部だ。クレイドルマウンテンからここまでの縦断トレッキングコースは、タスマニアで最も人気のあるトレッキングコースで、標準で6日コースとなっている。日本でいえば北アルプス縦断コースに匹敵する。トレッキング装備のない我々は、昨日までが立山で、今日は車で回って来て上高地に来たようなものだ。クレイドル山同様に人気の場所で、ここのビジターセンターには日本人スタッフもいた。
まずは湖畔でカレーピラフ弁当を食べる。
時折雨もぱらつくが、食後は周回のトレッキングコースを歩く。植物の説明などの案内板が、クレイドル山などよりも詳しく、面白い。
奥の方には巨木も多く、原生林トレッキングが堪能できる。
川を渡る時にはついついカモノハシを探してしまう。周回コースの奥の方にはカモノハシポイントがあり、昼間でも崖下の湖岸にいるのが見えることがあるように書いてあり、一生懸命に探すが見つからなかった。
1時間半の周回コースを歩いて、最初に食事をした湖岸に戻って来た。カモノハシは見れなかったが、ハリモグラを見つけた。しかし、意外にスピードが速く林の中に逃げられ、まともな写真は撮れず。
ビジターセンターに戻ったところで、ザーっと雨が降って来た。歩いている間でなくて助かった。雨が小降りになるまで、展示物をゆっくりと見学した。
14時半に出発。途中、道路脇にハリモグラ発見。ハリモグラは急いで土を掘り、穴に隠れようとするが、頭を隠すだけで、それ以上は近づいても潜らない。木の枝で突いてみるとさらに掘り進もうとするが、ほとんど進まない。背中は針で守られるので、地中に潜らないようだ。
少し進むとまた別のハリモグラ発見。今度は足音を立てないようにそっと近づいて、顔を見ることができた。この時も直後に、穴を掘り、顔だけ隠した。隠れ方がかわいいのでつい構いたくなる動物だ。
セントクレア湖から2時間10分で、マウントフィールド国立公園に到着した。ビジターセンターの閉まる17時よりも15分だけ早かった。無事に地図をもらいすぐに滝に向かって歩き出す。この国立公園も世界遺産であるタスマニア原生地域に含まれている。その中でも一番手軽に原生林が体験できるとして人気がある場所だ。苔むした巨木の切り株がなんとも趣がある。
川沿いの平坦な道を進んでいくとラッセルフォール滝がある。
ラッセルフォール滝からは急な登り坂となる。ラッセルフォール滝の上部に出ると達の上から遠くの平原が見える。さらに上流に歩くとホースシュー滝。遊歩道はここまでで、ここからは引き返す。
下り道でワラビーに遭遇。17時半にビジターセンターまで降りて来て、すぐに出発する。ホバートまで給油を粘りたかったが、足りなくなってきたので、途中のクレアモントに立ち寄る。夕食はホバートの予定だったのに、ガソリンスタンド前に停まっていたキッチンカーのケバブを妻が欲したので、夕食はここでラムケバブとなった。
19時40分にホバートに到着する。この時間でも普通に明るいのでありがたい。ホバートの中でも歴史の古いバッテリー・ポイントの中心部にあるホテルは、モンタキュートブティックバンクハウスという名で、場所柄ゆえの歴史が感じられる木造の建物だ。クチコミの評判がすごくいい宿だけあって、色々場所に気配りが感じられる。広い共同キッチンがあり、冷蔵庫の一角がフリーフードコーナーになっていた。タスマニアの旅の終点になることの多い街なので、最後に余った食料を残していく人は多い。色々置いてあり、そこでシードルを見つけた。キッチンを探しても栓抜きがなかったので置いていったのだろうか。ありがたくいただいて、乾杯。ボトルの栓くらいスプーンで簡単に開けられるのだ。
チーズやオリーブをつまみにシードルを楽しんだ後は、自分たちで持ってきたワインを楽しむ。ここでタスマニア1周ドライブがほぼ終わりなので、もともと乾杯する予定だったのだ。