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2023年冬オーストラリア»23日目 オラリー-コックバーン-ブロークンヒル
タスマニア州、ビクトリア州、南オーストラリア州、ニューサウスウェールズ州
2023年02月26日(Sun)
23日目 オラリー-コックバーン-ブロークンヒル
テントで朝食をとり、9時頃走り始める。約50分で州境のコックバーン到着。検疫所も国境のカフェも日曜日の為か閉まっており、人の姿はない。何枚か写真を撮っただけで出発する。
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ここからはオーストラリアで最も人口の多いニューサウスウェールズ州となる。ニューサウスウェールズ州はビクトリア州などと同じくオーストラリア東部標準時を採用しているが、ニューサウスウェールズ州でもブロークンヒルは南オーストラリア州と同じ中部標準時を使っているので時差はない。オーストラリアが時差のシステムを採用した時に鉄道がアデレードからここまで繋がっていたが、州都のシドニー側には繋がっておらず、郵便システム等が南オーストラリアに組み込まれていたことから、ここでは南オーストラリア州の時間が採用された。その後、シドニーへも鉄道は繋がり、ハイウェイ完成で行き来も増えたが、採用時間は変えられることはなく続いている。
州境から約40分でブロークンヒルに到着する。かつて世界最大の埋蔵量を誇った銀・亜鉛・鉛鉱床を背景に繁栄した鉱山都市だが、ほとんど掘りつくされ、鉱業は衰退を続けている。
到着して、まずは市内の中心にある丘に登り、展望台で休息をとる。果物と紅茶、菓子で軽い昼食。町を挟んだ先の鉱山跡がよく見える場所だ。
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町中にはアボリジニーの人々が大勢いる。今回のオーストラリアではあまり見かけなかったので、なんだか懐かしい。
先ほどの展望台から見えていた鉱山跡に登る。この山は廃坑になっており、鉱山の遺物が見学できる観光地になっている。
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町を見下ろす場所に造られた巨大ベンチ。観光用だが、これを柵で入れなくしたら面白くないだろうと思ってしまう。
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広い敷地には鉱石を運んだトロッコやクレーンなどがたくさん並べられている。
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鉱山事故で亡くなった人々の名前を記した記念碑のアーケードを抜けると展望台があり、その展望台から現在も採掘を続けている現場を遠望できた。
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ピーク時に3万人だった人口が、今では1万7千人だそうだが、ピークを過ぎた鉱山都市ということを考えると人口減少は非常に少ないといえる。鉄道駅の向こうに広がる町には緑が多く、歴史的建物がたくさん並んでいる。周辺に街もないアウトバックに忽然と現れる都市、そんな印象を受ける外観だ。
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山を下り、オリジナルの鉱山事務所のあった場所の展示物を見た後、ジャンクション鉱山跡に移動する。ここにあるブラウンシャフト(Browne shaft)は、鉱石を鉱山から取り出すために使われたもので1890年代から約100年稼働していた。
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観光を終え、13半頃街に戻る。ケバブ屋でエイチエスピー(HSP)を購入。どっさりのチップスの上にどっさりケバブを乗せて、ソースとマヨネーズをたっぷりかけたもので、先日食べたABに似ている。HSPは、ハラルスナックパック(Halal snack pack)の略。
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最後に観光局に立ち寄る。非常に大きく、ブロークンヒル周辺だけでなく、オーストラリア全土の資料がそろえてある。一番知りたかった最新のアウトバックの未舗装道路の状況に関するリストもここで手に入った。
15時にホテルにチェックイン。昼が非常に軽かったので、先ほど購入したHSPをまず食べる。そしてデザートにフルーツ。酸っぱかったワイン用のブドウも熟してきて食用同様に甘くなってきている。
一休みしたら街の観光に出るつもりだったが、いただいた資料が多く、残り日程の計画を考えていたらあっという間に遅くなってしまった。
そのままどこにも出かけず。15時過ぎに食事をしたので、夜はフルーツとナッツのみで十分だった。