時差ボケで昨夜は早く寝たので当然早朝から目覚める。予定よりも早く、6時半に出かけることにする。
宿近くの露店で朝食用の揚げパンを買う。ファットクック(Fat Cook)と呼ばれる南アフリカ地域で広く食べられている伝統的揚げパンだ。軽いのかと思いきやずっしりと重い。

食べずにそのまま駅へ。最初切符売り場の場所が分からず探したが、、結局前回2008年と場所は変わっていなかった。サイモンズタウンまで12ランドと安い。いろいろな物の値段が前回に比べ何倍もしている中で、これは日本円換算でさほど変わっていない。この路線の列車に乗るのは、1991年、1997年、2008年に次いで4回目となる。来るたびに様変わりしているが、サイモンズタウンまでの直通列車がなくなっているのが、今回ショックだった。途中のフィッシュフックまでは本数が多いが、サイモンズタウンへはそこで乗り換えねばならず、本数も非常に少なくなっているのだ。旅行者にとってはずいぶんと使い難くなってしまった。でも列車自体は新しいタイプになり、先進国と変わらないものになっている。90年代は1等から3等まで3クラスあったが、前回は2クラス、今回はクラス分けがなくなっている。
7時の列車で出発。

通勤時間帯だが中心部から遠ざかる方向なので車内はさほど混んでいない。街でスマホをいじる人を見るのは少ないが、車内は安全なのかスマホを見ている人が多かった。列車内では飲み食い禁止の表示があり、皆さんきちんと守っている。なので車内でファットクックを食べる作戦は失敗。

フィッシュフック手前で海岸に出た。天気が良ければここから喜望峰が見えるが、今日は霞んでおり見えない。

1時間10分かかってフィッシュフック到着。サイモンズタウン行きが出るまでに30分近くあるので、車内では食べられなかったファットクックをここで食べる。膨らんでいないドーナツのような感じで、かなりお腹は膨れる。

2時間かかってようやくサイモンズタウンに到着する。駅は街の北端にあり、ここから古くて見応えのある街並みが続く。

ファットクック半分では朝食に足りないので、駅前の雑貨屋でサモサを購入。日本のカレーパンに入っているのと同じようなカレーが中に入っており、懐かしさを感じる味だ。

サイモンズタウンは2世紀以上に渡って英国海軍の軍港を中心に栄えてきた。今も中心部には100年以上昔の英国風の建物がずらりと並んでいる。

この街に来るのは4度目なので博物館などには立ち寄らなかったが、通りにある案内板で、ここが南極探検の重要な基地だったことを知った。今回は南極クルーズに乗船するために来たこともあり、つい見入ってしまう。昔の探検は国が主導なので当然軍が関与しており、ケープタウンの港でなく、サイモンズタウンの軍港から探検船は南極に向かったのだ。

妻が見入っていたのは、鯨油を集めるためのポット。南氷洋で捕鯨が盛んだった頃の遺物だ。

サイモンズタウンに来たのは前回ペンギンに出会った場所を再訪問するため。ここは、前々回まで一切の柵はなく、ペンギンと自由に触れ合うことのできる場所だった。ペンギンに会えることが有名になり、前回来た時は柵が出来て、人間が柵越しにペンギンを見ることが基本となっていた。それでも自由なペンギンは柵のない場所までたくさんやって来ており、自由に触れ合うことがまだ出来ていた。前回から入場料が必要になっていたが、前回はお金を払った場所よりもペンギンの数は少なかったが外で自由に触れ合った場所の方が楽しかった。今回はその場所にだけ行けば良いやと思って来ているので、有料のパークケートは素通り。無料の遊歩道から遠くにペンギンが見えるのは前回と同じ。

前回の写真(↓)を撮ったこの場所に来るためだけに、ここまで足を延ばしたのだ。

しかし・・・、観光用駐車場になっていて、ペンギンはいなくなっていた。ショックでしばらく呆然としてしまう。

せっかくここまで来たのでお金を払って柵越しのペンギンを見に行くか、それとも今回はクルーズでたくさんペンギンを見るはずなのに前回を思い出し悲しくりそうな観光地にお金を出して入るのか。悩ましいところだ。とりあえず海沿いの遊歩道を先に進む。そこも柵があって海側には行けなかったが、ようやくペンギンを発見。

よくよく見ると他に何匹もいる。

これで来た意味はあったかなとは思うが、やはり有料のパーク内に入るべきかどうかを悩みながら遊歩道を戻る。入っても良いかなと思って切符売り場に立ち寄ってびっくり。入場料が前回の10倍近い。値段に関係なく悩んでいたが、これで吹っ切れ、入るのは止める。
先ほども歩いたパーク内の遊歩道を戻っていくと先ほどは気が付かなかったが、柵の近くにペンギンがおり、癒された。

まだ毛の生え変わってない子ペンギンもいる。

よく見るとケープハイラックスもいた。

往路は思い出の地に早く着きたくてさっさと進んでしまったが、ちゃんと見ると結構色々見れて最後は楽しい気分になれた。
サイモンズタウンの駅までボルダーズビーチから2キロ以上あり、妻は歩きたくないというので、帰りは乗り合いミニバスに乗る。以前はこのタイプの乗り合いをブラックタクシーと呼んでおり、ここからケープタウンまで直で戻れたが、今回はフィッシュフック行きだった。

フィッシュフック駅近くの魚屋でフィッシュアンドチップスを買って、昼食にする。

フィッシュフックからの列車はたくさんあり、無事にケープタウン駅帰着。治安が悪いとされる駅近くですりが当たってきたが、無事被害はなし。
まだ時差ボケがあるので、宿い戻ったら少し昼寝。
夕食は宿の隣のフィッシュアンドチップス屋。昼にフィッシュアンドチップスを食べているのでサンドイッチにしたらめちゃくちゃ大きくてびっくり。

宿に戻るとビアポンというゲームをしていた。ピンボン球を投げてビールの入ったカップに入れるというゲームだ。飲み物をおろそかにしている気がして参加する気にはなれない。

キッチンではパップを作っていた。久しぶりのアフリカなので出発までに食べておきたいところだが、このあたりに売っているだろうか。