トリスタンダクーニャは、大西洋の南にある英領の孤島だ。一番近い人の住む場所は、同じく大西洋の孤島であるセントヘレナでその距離2430キロ。一番近い大陸の町は南アフリカのケープタウンで2800キロある。世界一孤立した有人島としてギネスブックにも載っている。
初めてトリスタンダクーニャの存在を知ったのは、2006年。翌年の出発する新婚旅行の行き先を考えていた時だ。訪問した人の記録は一切見つからなかったが、島が公式ウェブサイトを持っていて、それを見てすごく興味がわいたのだ。この頃は国コードを持つ非独立地域の全訪問を目指しており、ここは国コードSHのセントヘレナに含まれる島である。セントヘレナよりもこちらを訪問したく、その準備を一年かけてしていたが、結局予定していた船の乗れずに終わった。当時は年に数回ある貨物船に乗るしか方法がないのに、その貨物船は小さくて、島民が優先で、2番目が英国などから派遣される役人。一般人は予約をしていても乗せてもらえるかどうかは直前まで分からなかったのだ。そして不安は現実となり、直前に乗せられないとの連絡が来て、計画は潰えた。
ほぼ20年たった今も基本的には貨物船か漁船かしか訪問する方法はない。島の公式サイトに年間入港スケジュールがあるが、入港する船自体が年間で延べ10隻くらいしかないのだ。ただ貨物船のサイズが大きくなり乗せられる人数が増え、一般人の訪問するチャンスは大きくなっている。テレビカメラも入って日本で紹介されたこともあるようだ。
昨年公式サイトの年間入港スケジュールを見たときに貨物船と漁船以外に、クルーズ船の名前が2つ見つけた。その一つが今回の SH Diana である。北半球が暖かい季節には北極付近を、逆の季節には南極付近を巡る極地クルーズ船だ。この船は季節が変わる時にこの船は大西洋を縦断し、北極と南極の移動している。今回のクルーズは北極近辺の季節が終わり、南極に向かう船を使ったクルーズなのだ。
南極にも行きたかったので、両方訪問できるこのクルーズに今回は申し込んだのだった。