いよいよトリスタンダクーニャに到達する日となる。
腹の痛みは治まり、何とか上陸に参加できそう。7時半の朝食に妻が行くまではベッドで横になっていた。一人になって何とか起き、まずはベランダで外を見た。どんよりとした雲が広がっており、島影は見えず。少し歩いてみたが、大丈夫そう。昨日の昼から何も食べていないので、チョコを一かけ口にする。
いつも通りにおかゆを食べた妻が戻ってきたのでもう一度ベランダに出ると、すでに島は見えていた。先ほど見えなかったのは方向のためだろう。もうカメラぎりぎりの大きさまで島は近づいている。でもどんよりとした雲が山を完全に隠している。

悪天のために上陸できるかどうかわからないとアナウンスされているが、そんなに荒れている風には見えず、上陸できることを確信する。
20分もしないうちに町も見えてきた。

さらに15分、錨を下ろした時には霧も晴れてきて、あたりが明るくなってきた。

しばらくすると町からボートがやってきた。入国手続きをする係員が船に乗って入国手続きをしてから、乗客の上陸許可が下りるのだ。

上陸許可が下りたが、この先の悪天が予想されるため、バスツアーや登山はキャンセルされ、滞在は1時間とのアナウンスが入る。上陸できることに安堵するも、あまりの短さに悲しくもなり、複雑な気分だ。
9時前に順次ゾディアックと呼ばれる特殊なゴムボートに乗り込む。

海は穏やかなので、ゾディアック内でも写真を撮ることができた。

5分ほどでトリスタンダクーニャに到着する。

滞在は1時間だけなので、集落の周辺を自由に散策することにする。
波止場から坂を上ると牧場が広がり、牛がのんびり草を食んでいる。

まずはスーパーマーケットに入る。基本的には外から運んできたものが並んでいるので、目新しいものはないが、フィッシュケーキなどのローカルフードも少し並んでいる。

次は役場へ。旧20ポンド紙幣を交換できると聞いて入ったのだが、できなかった。うーん。

隣はポストオフィス。英本土ではポストオフィスで交換できると聞いていたが、ここでも旧紙幣の交換はできなかった。がっくり。
中は博物館のようになっていて展示物が多いし、土産物も並んでいるので、多くの乗客がここに集まっていた。

クルーズ船で食べ放題なので私は入る気がないが、ポストオフィスにはカフェテリアもある。上陸時間が1時間なので、その土地の食としてカフェテリアに入りたい妻とはここから別行動にする。写真はカフェテリアのお姉さん。

先に出た私はまずポストオフィス裏の牧場へ。先ほどよりも牛が近くまで寄ってくる。
ポストオフィスの近くにウェルカムの看板。

最も近い有人島のセントへレナまで1343マイル、ケープタウンまで1511マイル、フォークランド島まで2166マイル!

壁部分だけ昔の石組みを使った伝統家屋。このタイプはかなり今も残っている。

公園の遊戯施設。人口200人台の小さな島だが、子供はどれくらいいるのだろう。

バーと同じ建物にあるハンディクラフトショップ。

ほとんど訪れる人もいない島なのに土産物はここでもたくさん並んでいる。

島唯一のバー。つまりは、他のバーから最も離れて孤立したバー。ロブスタープレートなどのつまみがおいしそう。

アフリカンアロールート(african arrowroot)と呼ばれる赤い花が街のあちこちに咲いている。

水源にもなっている小川を越えると牧場が広がっている。

牧場内に石垣の小屋が点在している。

石垣の小屋内では鶏を飼っていた。

といっても放し飼いで自由に歩いている鶏も多い。

ポツンときれいな伝統家屋が牧場の中に立っている。

壁の石垣からは植物が生え、白い花が咲いている。

この建物、中をのぞくと博物館だった。昔の質素な暮らしがよくわかる場所だ。

牧場は町に一番近い火山の火口にまで広がっている。

火口の縁を上ると海が見えた。我々のダイアナ号は左の船。右はロシアの漁船。

牧場に戻ると鴨の一団に遭遇する。飼われており、アヒルといえるかもしれない。

再び小川を渡ると町に戻る。

聖ジョセフ教会に入ってみる。

アフリカンアロールートの中の小道を歩くと土産物屋があった。

さらに進むと最初に立ち寄ったスーパーマーケットにでた。もう一度入ってじっくる商品の値段など見る。輸送費がかなりかかっているだろうにそれほど高くない。酒などは英本土よりも安い気がする。

そして1時間をオーバーし、波止場のところに戻って妻と合流。

妻は、郵便局のカフェテリアでロブスターサンド、そして土産物屋でレシピブックを購入していた。
そして近くで牛を私と同じように見学。

そして、街の中心のバーに向かって進む。

バーの隣のハンディークラフトショップ。

バー。

スーパーに戻ってフィシュケーキを購入。

そして波止場に戻ったのだそう。
帰りのゾディアックを待つ人々。

順番が来、帰りのゾディアックに乗る。

1時間半の非常に短い滞在となり、心残りはあるが、上陸は出来てよかった。島があっという間に遠くなり、少し悲しくなる。

船に戻るともうランチの時間。お腹の調子はまだまだなのでパスして部屋に戻る。妻も了承し、一人で島に向かって乾杯していたそう。

しかし、寂しそうなメッセージが部屋に来るので、私もレストランに後から合流。右側が私のお皿。これでも多過ぎて残した。この日はギリシャ料理だったそうだが、食事が辛くてあまり覚えていない。

デザート3種。当然私は食べられず。

食後、デッキに一人で行き、離れつつある島をいつまでも見ていた。

妻はトリスタンダクーニャで買ってきた食べ物をもって一人でアフタヌーンティーに。魚比率がすごく多いフィッシュケーキ。

そしてロブスターサンド。

トリスタンダクーニャの食として買ってきたものだが、昼食でお腹いっぱいの妻も味見をしただけで、部屋に持って帰って来た。
デッキで海燕の写真を撮る。和名はメガネミズナギドリ。英語名は、Spectacled petrel。

午後は私も少し手伝って、ジグゾーパズルの完成が見えてきた。

悪天のところを迂回するためトリスタンダクーニャが短くなったようだが、悪天候過ぎるまでずっといたかったくらいに思う。

夕食の前菜は、ホムス・ムタバル・ピタ。おいしかったがあまり食べられず。

妻が選んだのはコリアンシーフードグラタン。私は味見もする気になれなかった。

グリーンピースのクリームスープ。味はおいしいが、スープを残したのは今回初めて。

サラダは、トロピカルフルーツサラダ(パイナップルメロンマンゴー、ルッコラレタストマトピスタチオ、クミンヨーグルトドレッシング)。いつもならフルーツのサラダは好まないが、今日はおいしく感じる。

メインは、メイプルグレイズドサーモン(Maple glazed salmon)。おいしいが多すぎて半分も食べず。

妻の選んだゴルゴンゾーラチーズのリゾットは味見もせず。

デザートはなし。まったく食べられないと思っていたが、少しなら問題なさそうでホッとする。このまま体調が戻れば良いのだが…。