6時に起きてパッキング。飛行機に預ける荷物は7時までに廊下に出すことになっている。来る時は手荷物だけだったが、上陸時に使うジャケットやサブバック、水筒などを持って帰ることになったので荷物が増えている。手荷物だけにできないこともなかったが、邪魔なので預けることにし、今までとは違うパッキング。
部屋は8時までに空けねばならず、そのために朝のレストランは7時オープンだ。7時前に荷物を出し、食事の前に少し外を見る。穏やかな天気で、遠くに雪山が見えていた。

最後の食事なので少しくらいスペシャルがあるかと思ったが、全くいつも通りのラインナップだ。

スムージーは、アボカド、きゅうり、ミックスナッツ。クルーズ船の生活が終われば、当分こういうものは飲まないのだろう。

出発準備が終わっても長く過ごした船室は名残惜しく、8時ちょうどまで室内にいた。
11時半まで船で過ごすことが出来るが、まずはもう一度上陸だ。昨日よりも空は明るく、周辺の山々がきれいに見える。

今日も最初はツーリストインフォメーションに行き、インターネットに接続する。私はメールの返信を流しただけだが、妻は色々調べたいことがあるというので、ここからは一人で街に出る。
港の東側は小さな公園になっていて、モニュメントやツアーデスクがいくつもある。そこから波止場の方を振り返ると3週間を過ごしたダイアナ号が真ん中に見えている。その左にある船も南極クルーズの船。右側はビーグル海峡やナバリノ島などを周遊する観光船だ。

ウシュアイアの名物はセントージャ、タラバガニの仲間だ。街の一角にはセントージャの看板を出す店が軒を連ねている。

観光都市ウシュアイアは博物館がいくつもあるが、中でも有名なのが、地域の歴史や自然を展示しているという「世界の果て博物館」。開館が10時からなので前を通るだけのつもりだったが、開館前の掃除で出口が開いていたので、中庭を少しだけ見せてもらった。

さらに進むとまた何軒ものセントウジャレストラン。いけすのセントウジャを見ることが出来るレストランもいくつかあった。

繁華街の奥に小高い丘があり、公園になっていたので登ってみる。展望台からウシュアイアが見渡せる。

10時なったので、港の方へ戻ることに。今度は繁華街ではなく、昨日も歩いた海際を歩く。
道端で土産物を売っている兄ちゃんが、マテ茶を飲んでいたので写真を撮らせてもらう。マテ茶はアルゼンチン人がこよなく愛するお茶だ。パラグアイやウルグアイなどでもよく飲まれているが、アルゼンチン人は片時も離さず持ち歩いて飲む人が多々いるのが特徴だ。街中で何人も見かけたが、歩き飲みしている人に声をかけるのは難しく、ここでようやく話をして写真を撮らせてもらった。私も昔アルゼンチンではまって、毎日何度も飲んでいた。土産に大量の茶葉と共に、茶器セットを複数買ったのは懐かしい思い出だ。

11時過ぎに船に戻った。もしかしたら最後のカクテルが飲めるかと思ったが、バーテンダーがおらず、残念。セルフサービスのコーヒーやスープは置いてあり、コーヒーをいただいた。
予定通り11時半に最終下船が始まった。ウシュアイアからアルゼンチンの首都ブエノスアイレスまでのチャーターフライトもクルーズツアーに含まれており、ほぼ全乗客が一緒にブエノスアイレスまで飛ぶ。空港へのバスに乗る段階で、船のスタッフ達とはお別れだ。なんと彼らは休むことなく、次の乗客を乗せた船で南極に今日から出発なのだ。

空港まではバスで20分ほど。12時前には空港に到着だ。モダンな建物は2009年に拡張されたターミナルだ。

出発を待つ間にイングリッシュマフィンのハムチーズサンド、セサミパンで昼食にする。

搭乗するのはアルゼンチンのフラッグキャリアであるアルゼンチン航空。私が初めてビジネスクラスに乗った飛行機会社でもある。もう40年近く前のことである。ブラジルのヴァリグやチリのランチリがなくなってしまい、ここが南米で残っている唯一のフラッグキャリアかもしれない。と思って確認したところ、コロンビアのアビアンカも現存している。ただしアビアンカは他国の航空会社と合併したり、倒産したりの過去があり、まともに続いているのはこのアルゼンチン航空だけ。

14時15分に離陸。空港のすぐ向こうにウシュアイアの街が見えている。

5分ほどで一山越えて、ファグナノ湖上空。窓際で氷河地形を楽しんでいたが、ここから雲に隠れてしまった。

15時半頃、機内食が出た。軽食だがビールも飲めて満足。

久しぶりの大都会が見えてくる。ブエノスアイレス到着は17時20分だった。

ここでブエノスアイレスの空港でツアー終了し、他の乗客の人々ともお別れ。我々は午前2時半の飛行機を予約しているので、この空港で9時間も待つことになる。クルーズの疲れが出たのか、妻は歩くのも辛そうになり、ベンチを見つけて、しばし休息。忙しかったクルーズ船の影響か、ぼーっと人々を眺めているのも心地よい。とはいえ、ずっと座ってばかりなのも退屈になり、私は空港の内外を歩き回る。

レストランチェックも一応してきたが、夕食は手持ちのビスケットやお菓子だけで済ます。クルーズ船の食事の反動でレストランを見ても食欲がわいてこないのだ。
22時頃に出国手続きの列に加わる。荷物検査もあるというのにマテ茶セットを持って並んでいるのはさすがアルゼンチンだ。