ホテルの朝食はトルクメニスタンでの朝食と同じようなもの。民族の祖先は同じで言葉もほぼ通じるというだけあって、文化も似ているのだろう。

ここまで忙しくて写真バックアップは終わっていないし、これまでの場所で気になって確認したいことなども調べる余裕がなかった。ぼろいホテルだがWIFIは速いので、ひたすら調べもの。急遽決まったカザフスタンの情報収集も必須だ。
調べ物をしているとあっという間に時間は過ぎて昼になる。レイトチェックアウトのコースで予約したので、チェックアウトは14時。それまでひたすらパソコンに向かっていた。
遅くなった昼食に妻はすぐ行きたがったが、私はここまでの食べ過ぎで胃腸の調子が思わしくない。空腹にならないのに無理に食べたくはなく、昼食は抜くことにした。近くに昨日チェックしていた店があるので、妻は一人で食事に出て、私はロビーで調べ物の続き。
妻が行ったのはギュルザ(Gürzə)の専門店。作り方からしっかり見学してきたよう。

水餃子と同じものだが、ヨーグルトとスマックをかけているのが、アゼルバイジャン風だ。

15時半に宿を出て、市バスを2本乗り次いでガラダグのバスターミナルへ移動する。

16時40分に到着したガラダグには大きな市場があり、余った現金で船に乗るまでの食料を買い込む作戦だった。しかし、買い物の前にバス乗り場のチェックと思って乗り場に行ったところ、目的のアラト行きはあと2人で出るところ。人数が集まれば出るミニバスなのでこれを逃すと次は何時か分からない。迷ったがこのミニバスに乗り込む。

食料を買っていなかったのでアラトの街で降りようかと思っていたが、港への分岐で降ろされてしまう。何もないハイウェイ上だ。港まで歩いて2キロほどの地点。歩き始めたところで港のトラックが通りがかり、ヒッチハイク成功。港へは17時50分到着。
すぐに今日船があるかどうかの確認をする。あるとのことで一安心。フェリーと言ってもほぼ貨物トラック専用で、スケジュールは決まっていない。港で待つしかなく、1週間待ったという話も過去にはあるのだ。船会社側のウェブサイトには直近に出た船のスケジュールが載せられており、平均で週に6便ほどの船が出ている。船はそれぞれ別の会社なので連携はしておらず、同じ日に2便出ることもある。着いた日に船のある確率は3分の2程度だと思っていたのでこれで一安心。休む場所もなく港の建物の通路でチケット販売窓口が開くのを持っていると個室のある港のえらいさんが、部屋で待っていて良いよと通してくれた。
窓口が開き、切符購入の手続きをする。船は今日出るが時間はわからないそう。支払いは離れた場所にある銀行で行うというので、先ほどのオフィスに妻と荷物を残し、一人で銀行へ。アゼルバイジャンマナトの残金を使いたかったが、支払は全額米ドル現金だという。マナトからドルへの両替も不可。ウェブサイトにはマナト払いでも良いと書いてあったので粘るが駄目。この銀行で外貨から交換したマナトのみ受け付けるという。ドルのない外国人対策? マナトを余らせたのは失敗だった。米ドル現金は持っているがあまり多くは持っていないので出来れば使いたくない。ウェブサイトでならカード払いができるので、結局ウェブサイトでチケットを購入した。もう一度窓口に戻り手続きのやり直し。
手続きが完了して妻の待つ部屋に戻るとビスケットやドライフルーツ、飴、紅茶がふるまわれている。昼食をとらずにいた私もさすがに空腹を感じており、喜んでいただいた。結局これが今日の夕食だ。

港の中に入れたのが19時頃。100人以上の座席のある広い待合室は無人で、ここで3-4時間待つのだと言われる。船は全食事付きだが、夕食時間には間に合わなさそう。余ったマナトも使えない。電波も入らず、調べ物もできない。建物の外に出れば電波が入るが、外は雨が降っており濡れるので、メール送受信くらいしかする気になれなかった。
2時間ほどして4人組のバックパッカーがやってきた。すぐに3人はいなくなる。聞けば売店に行ったのだという。港の人に頼むと売店まで車で連れて行ってもらえることになったそう。マナトが余っているので我々も頼めばよかったが、誰もいない。車が戻ってきたところで行っていた3人と運ちゃんを捕まえたが、ろくな物はなかったというので、行くのは止める。
23時になってようやく待合室に係官が呼びに来た。行列をしている巨大トレーラーの合間を縫って乗用車でイミグレーションに移動。出国手続きを済ませる。乗船名簿を見ると船の乗客は待合室で待った6人の外国人旅行者とトラックドライバー23人だ。
23時半、ようやくフェリーに乗船となる。

車の入る場所から乗船し、車が並ぶ場所で船のチェックイン手続きをする。我々以外の4人はオランダ人の高校生。夏休みを使っての旅行で、彼らにとっては初めての大冒険だそう。何もかもが新鮮で、何を見ても楽しそう。正直うらやましくなるほどだ。

トラックと貨物を運ぶための船なので、設備は非常にシンプル。でも飲み水と紅茶はいつでも自由に飲めるようになっている。

部屋は2段ベッドの個室。4人部屋のチケットだったが、2人部屋にアップグレードしてもらえた。備え付けの荷物棚は壊れているし、空調の蓋も落ちているが、シャワートイレ付なのは助かった。4人部屋は部屋にシャワーやトイレがなく、最初から床に水の溜まった汚い共同トイレにオランダ人達は大騒ぎ。
船内を見て回り、お茶を飲みドライバーたちと少し話をしたりしたが、日が変わっても出港する気配はない。シャワーを浴び出港前に寝てしまった。