眠っている間に州境を越え、コスタナイ州を列車は走っている。夜明け頃から一人でお茶を飲みながら風景を楽しむ。昨日朝までの砂漠気候やその後続いたステップ気候地帯が終わり、この辺りは亜寒帯湿潤気候。森林や農地が続く。4月というのにあちらこちらに雪が残り、刈り取られたままの穀物畑も何の畑か分からない。

7時40分、リサコフスクの町だ。体調を崩す前の当初予定ではここで下車する計画だったのでつい見入ってしまう。

新しい駅舎はなぜか閉まっており入れない。雪が残るだけあって非常に寒く、ここで下車していれば苦労したかも。

リサコフスクで下車するつもりだったのは州都コスタナイに行きたかったから。この列車はコスタナイには行かないのでここからバスで行こうと考えていたのだ。しかし、インターネット上ではバスの情報がなく、不安を感じていた。リサコフスクを出てしばらくすると、並行に走る道路に乗り合いバスが走っていた。旅行者が使わないところなので情報がないだけなのだろう。

8時半、トボル駅に着く。妻が起こしても起きないので、一人で下車し、店を見る。朝食に良さげなものをいろいろ売っているが、現金がなく買えなかった。昨日までは食欲もなく、何も欲しくならないので現地通貨は全部妻に渡していたのだ。一応カードを使えるかどうか聞いたが駄目だった。

駅前のモスクは一見すると教会に見える青いドーム型だ。カザフスタン北部はロシア人も多く、その影響を受けているのだろう。

9時近くになってようやく妻が起きた。待っていたかのようにいつものおじさんが朝食を用意してくれたので、今日もありがたくいただく。

川が完全凍結していて、ちょっとびっくり。4月なのに…。

10時20分、アマンカラガジ。この辺りは森林が多く、林業が行われている。

11時15分、クシュムルン着。定刻より若干遅れた。ここまでは定刻よりも早く着き、定刻に出るというのが続き、途中の下車ものんびりできている。しかし、これ以降は徐々に遅れだし、長時間停車駅でも駅から出にくくなってしまう。
トボルからは電化区間で、けん引するのが電気機関車に変わっている。電車の方が時刻に正確そうに思っていたが、違ったようだ。

14時前に州境を越える。ここからはアクモラ州だ。14時すぎにエシル到着。昼食を買いにホームおり、総菜パンを2種類買った。私としてはやっと食事を味わえる体調になったのがうれしかったが、妻はおいしくないと嘆いていた。
16時半、エシル川を渡る。少し南に進み、標高も下がったためか、全く凍結はしていない。そういえば残雪も見なくなっている。

随分と東に進んだので、日没が早くなっている。暗くなってきた19時20分、首都アスタナ到着。ほとんどの人がここで下車する。

体調を崩したために、首都アスタナも素通りすることになっている。短い停車時間の間だけでも、街を見ようと急いだが、駅舎までも遠かった。

夕食は駅の売店で買ったマンタ(マントゥ)。いつも食事を分けてくれていたおじさんもアスタナで下車したので、夕食はこれだけ。

体調も良くなったので列車のシャワーを浴びようと思ったら、使えなかった。シャワーの元栓がロックされている。まあこれだけ大勢の人がいたのに浴びた感じの人がいなかったので当然か。残念。
3泊4日の列車旅も明日で終了。あっという間だ。