寝たのが遅かったので、少し寝坊。朝食をとり、出発したのは9時15分だった。
出発してすぐにデルタジャンクション。アラスカハイウェイの終点だ。モニュメントでストップするつもりが、通り過ぎてしまった。
最初に停まったのはフェアバンクスにほど近いノースポール。レインディア=トナカイを飼育しており、間近で見れる。毛並みがまだらだが、病気ではなく、ちょうど夏毛に生え変わる時期なのだそう。

トナカイといえばサンタクロース。高さ12.8メートルの巨大サンタがたっている。

ここのメインは巨大な土産物屋。夏でもクリスマスグッズであふれる人気の店だ。

12時にノースポールを出発し、すぐにフェアバンクス到着。アンカレッジに次いでアラスカ第2の都市である。イメージは大きな街だが、中心部の広さの割には閑散としている。それもそのはず人口はたった3万人。
チェックイン時間には早いが12時半には予約してあったホステルへ行く。宿泊するバンガローの掃除はもうすぐ終わるということで、共同のキッチンで待たせてもらう。
待っている間に昼食。ブルーベリーベーグル。

そしてペパロニスティック。どちらも非常に美味しかった。

ここのホステルは、ドミトリーもあるが、泊ったのは個室バンガロー。庭にテントを張ることもできるし、木の上にはツリーハウスも作ってあった。パブリックスペースも広くて居心地の良い宿である。

一休みしてからまずシャワーを浴び洗濯をする。妻の足はかなり良くなってきており、しかも一昨日に抜糸した部分は糸の残っている所よりも良い感じ。思い切ってこの日残りもすべて抜糸してしまった。
午後を宿でのんびりした後、買い出しに出る。まずは小さな "Fish Processors" へ。直訳すると魚加工業。クチコミを見ると基本的には魚の燻製などを作って小売りしている店の様。宿に近く、評判が良いので最初に行ってみたのだ。店の外にはゲームミートカッティングの看板も。スーパーでは見当たらない野生動物もあるかとちょっと期待して中に入る。お店というより事務所みたいな感じで、ちょっとびっくりしたが、小売りしている魚や肉は奥の冷凍庫に並んでいた。

メインは魚で、肉は牛レバーソーセージとバッファローがあったくらい。妻の狙っていたのはスモークサーモンだが、種類がいくつもあって迷っていたら、スモークサーモンを試食させてくれた。期待以上に美味しかったが、試食の量が多かったので、買うのは他にしたくなる。

さらに見ていると今度は店に並べていないスモークハリバットを同じくらいの量出してくれた。これも妻の食べたがっていた魚だ。売りに出していない自分用なので塩分が多目というが、これもすごく美味しかった。専門の人が自己消費のためにわざわざ作ったものなので、美味しくて当然か。
さらに、なんとカリブー(ヘラジカ)ソーセージをパックでプレゼントしてくれた。スーパーでゲームミート=ジビエ肉を売っていないと思っていたら、アラスカでの販売は全面禁止なのだそう。スーパーでバッファローとレインディアは時々見るが、これは飼育されたもので、狩猟されたものはこの2種も禁止なのだとか。販売は禁止でも狩猟が禁止されているわけではなく、狩猟した獲物を持ち込んでもらい加工処理する商売をここでしているのだ。持っていることをもし咎められたら友人にもらったんだというよう念押しされた上でいただいたのだ。

たくさん食べた上にソーセージを1パックもらったので夕食の買い出しとしてはもう必要ないが、さすがに何か買わねばという気になり、牛レバーソーセージを購入。
この後、大きなスーパーに行って、明日以降分の食料を色々買い足し、19時に宿へ戻った。本日ン走行は218キロ。

夕食は、ビーフレバーソーセージ、ザワークラウト、タマル(宿の賄いを隣で作っており、おすそ分けをいただいた)、パン。そしてデザートにチェリー。思いのほか贅沢で美味しい夕食となった。