午前0時に宴会を始めた時から1時間おきに妻は太陽の写真を4時間にわたって撮影していた。写真が暗めなのは、太陽にレンズを向けているからで、実際は昼間の明るさ。白い矢印は同じ場所が分かるようにつけている
宴会を始めた0時の太陽↓

1時の太陽↓ この後、宴会はお開きになり、私はテントで就寝。妻はそのまま車内で頑張っていた。

2時の太陽↓ この時が一番低い=本来の真夜中の太陽

3時の太陽↓

4時の太陽↓

4時台まで起きていた妻が寝ているので、目覚めた後も私はテントでのんびり。しかし、9時を過ぎると車が通るようになり、テントのところまで砂ぼこりが来る。9半頃から車の頻度が増したので、妻を起こし、出発。
しばらく走った後、湖の見えるところで、朝食。
ふと見ると草原にスノーモービルがたくさん放置されている。積雪がある季節にここまで車で来て、雪原を走るのだろう。夏の間放置していても安全なところなのだろう。

道路整備を日々しているので、未舗装なのに非常に道が良い。

給水車が道路脇で水を汲んでいた。

来る時は遅い時間だったのでほとんど車は見なかったが、昼間は結構な交通がある。地元の人は未舗装でもかっ飛ばしていくので、すれ違いや後ろから追いついてくる車には気を遣わねばならない道だ。
14時前にイヌビク到着。チェックインには早いのでまずはスーパーに立ち寄る。前回は時間がなかったので急いでおり気づかなかったが、外にはおもしろい絵がたくさん描いているし、中のイートインには昔の町の写真が色々展示されている。

スーパーの隣には勝利の聖母教会がある。イヌイットの伝統家屋であるイグルーのような形をした建物なので、通称でイグルー教会として知られている。

ガソリンスタンドで給油。一つ手前のフォートマクファーソンよりもずっと高く、2.25CAD/L。イーグルプレインよりは少し安いが、びっくりだ。
14時20分、キャピタルスイートホテルに到着。本日の走行145キロ。
規定時間よりも早いが無事にチェックインできた。ありがたいことに広くてきれいな最上階角部屋だ。

コーヒーを淹れ、一休み。昼食は、昨日マクタクなどを買ったところのおばさんがお土産だとくれたエスキモードーナツ。おばさんの手作りドーナツで名称もおばさんがそう呼んだだけ。全く普通のドーナツだ。

2連続のワイルドキャンプだったので疲れていたのか、食後は昼寝。
夕食は昨日入手したイヌイット料理。まずはアークティックチャール。サケ科の淡水魚だが、ピンク色の身で鮭によく似た味。

そしてマクタク。クジラの皮下組織部分だ。白く縦に筋が入っているところが弾力のある繊維の群で噛むとほぐれ、動物の筋のような味わい。赤身に見えるところがゼラチンやコラーゲンのような部分で硬くねっとり。まさに珍味だ。

夕食後はまたこの先の計画を色々練る。明日はキャンプとして、明後日の宿は予約したいとが、妻がどうしてもここにもう一泊したいというので計画がたたない。最終的には私が折れてもう一泊することになった。
遅くまで一人で起きていた妻は、深夜でもこんなに明るいのだという記念に部屋から周辺の写真を撮っていた。午前2時、太陽が一番低い時間の様子がこれ。
