急遽連泊を決めたが、とくに行くべき場所もないので休養日だ。朝食の後は部屋でのんびり過ごす。
11時から夏のみ開かれる土曜市を見に行く。小規模だがイヌイット独特の道具など売られており、楽しい。

この後、少し散歩。伝統的なテントがいくつか建てられている。住んでいる感じではなく、何かのイベント用に見える。

4日後にカナダデーがあり、その日は大きな祭りになる。そのメイン会場がこの大きなテントの中で、準備が進められていた。テントにある変わった文字はカナダ先住民文字と呼ばれているが、先住民が元々使っていたものではなく、19世紀にイギリス人宣教師が先住民の言葉を表記するために考案したものだ。

周辺のハイキングコースもチェックしていたが、良い宿でのんびりするのが連泊した目的なので、早目に宿に戻る。
部屋でランチをとった後、少し昼寝。後は旅の後半の計画をずっと練っていた。
部屋から外を見ていると11時まではほとんど人通りがなかったのに、午後になって人が増えだし、夕方には大勢の人が外に出ている。週末で朝寝をして、活動時間はこれからなのだろうか。それとも白夜で時間感覚が狂っているのか。
夕食は、アラスカで買って運んでいたアラスカピンクサーモンと昼に食べきれなかったチリがメイン。チリは、ひき肉と豆のトマト煮でカナダの定番家庭料理の1つ。

デンプスターハイウェイの帰路に備え、私は早目に就寝した。しかし妻はずっと明るい北極圏のサマーナイトを楽しみに連泊したのだからとずっと起きていたらしい。