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2025カナダ、アラスカ

カナダは、バンクーバーから北極海へ
アラスカはアメリカ50州ドライブ49州目

2025年06月29日(Sun)

20日目 デンプスターハイウェイ

 朝まで寝たり起きたりで白夜を楽しんでいたらしい妻は非常に眠そうだが、今日はもう出発。滞在を伸ばし、何もしなかったはずなのに、イヌビクはあっという間に終了だ。いつもより少し早いが9時台に妻の足の手当てをする。10時のチェックアウトリミットにフロントに降りると、人がいない。客が来て当然の時間なのにと思っていたら、ロビーやエレベーターではあわただしい人の出入りが始まった。宿泊していた旅行者の一人が体調を崩したらしく、緊急搬送されていく。飛行機会社の人も来ており、空港に直行後、大都市まで運ばれるのだ。これで遅くなったうえに、チェックアウト手続き時に、予約時使ったクレジットカードをできれば違うのにと頼んだところ、できるはずのその手続きがうまくいかず、さらに待たされ、出発は11時となってしまった。
 ほぼ全線未舗装のデンプスターハイウェイだが、イヌビク空港に行く道だけは舗装されている。空港行く道とデンプスターハイウェイの分岐では、空港に行く道が直線でそちらだけ舗装なので、つい直進してしまった。どうせならと空港を間近に見、デンプスターハイウェイに戻る。
25/06/30 02:10:52
 あとはひたすら来た時と同じ道を南に走る。
 12時45分に最初のフェリーポイント到着。
25/06/30 03:47:06
 何度か会って話をしていたバイク乗りのおじさんが道の真ん中で停車していた。こけたのだそう。本人もバイクも大丈夫な様子なのが幸いだ。
 14時前にフォートマクファーソン着。このあたりではここが圧倒的に安いガソリンスタンドなので、ガソリンを満タンに。ついでにスーパーに入り、少し買い出し。
 昼食としてここでブルーベリークッキーを食べた。
25/06/30 05:31:20
 14時半に2つ目のフェリーポイントに到着する。乗船ポイントの土木工事をしており、20分ほど待たされたが、無事に乗船できた。
25/06/30 05:34:24
 16時、州境に到着。雨が降り出したのでさっさと出発。時差があるので出発はユーコン時間で15時過ぎ。
25/06/30 07:00:00
 16時前、ヘラジカ発見。
25/06/30 07:55:02
 16時15分、北極線のところまで戻ってきた。これで北極圏終了だ。雨脚が強くなる。
25/06/30 08:15:14
 ところどころに水溜りが出来だし、車は汚れていく。
 16時50分、デンプスターハイウェイの中間点である中継地イーグルプレーンズ到着。往路と違って駐車している車やバイクが非常に多い。天候が悪いので、避難してきている人が多いのだろう。我々も一休み、WIFIでメールチェックなどする。
25/06/30 08:58:42
 15分ほど再出発。何が起こるかわからないこの道では各ガソリンスタンドで満タンにすべしという話も聞いていたが、来る時の経験から、このままで十分ガソリンはもつと判断し、給油はせず。
 17時48分、ハイウェイ上にヘラジカ発見。
25/06/30 09:47:18
 ゆっくり近づくもヘラジカは悠然と道路脇の藪に入ってしまった。しかし、奥には行かず、近くにいたのでしばらく観察。幸いなことに振り向いて、顔を見せてもくれた。雄のヘラジカは雌よりもさらに大きいし、名称通りの立派な角がある。
25/06/30 09:48:42
 20時に往路で昼食をとったレストエリア到着。往路同様に川の見える場所に車を停める。ホコリだけで済んでいた往路と違って、車はドロドロ。車内も結構汚れてきている。
25/06/30 12:05:44
 ここで夕食。シリアルにサワークリームをかけて食べたのは初めてだが、結構うまい。
25/06/30 12:09:40
 23時半、往路で最初に休憩したトゥームストーン山脈のビューポイントに到着。雨は止んでいたが雲が低くまで下りており、景色は今一歩。車の汚れはさらにひどくなっている。
25/06/30 15:28:08
 午前1時、デンプスターハイウェイ最後のクロンダイク川を渡る。737キロのデンプスターハイウェイは残すところ200メートル。未舗装道の運転はめちゃくちゃ楽しかった~~~。
25/06/30 17:01:12
 無事に走り切ってまずは交差点にあるガソリンスタンドへ。しかし、マップでは24時間営業となっているガソリンスタンドなのに営業していない。給油ポンプのところに、カードリーダーが壊れているのでオフィスで支払ってくれとの張り紙があり、オフィスは深夜で閉まっている。交差点の逆側にもガソリンスタンドがあり、そちらに移動。しかし、こちらも閉まっている様子。ただ、こちらのガソリンスタンドは先ほどのガソリンスタンドと違ってポンプのところにロープがない。ならばと電気の消えているオフィスの戸を開けてみると入れた。そしてそこには精算機。使い方がよく分からないが営業はしているよう。何度か試行錯誤したら、機械が動き出し、何とか給油が完了。
 気が付いたら午前1時半。真っ暗になっている。5日ぶりの暗い夜で、北極圏の旅が終わったのだと実感する。
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