朝食はコンビーフのベーグルサンドとココア。

今日もチェックアウトリミットぎりぎりまで部屋でゆっくり過ごす。昨夜の豪雨で車はぱっと見きれいになったが、実際にはいろいろな隙間からまだ泥が出てきて汚い。
11時15分に出発。黒い雲に空は覆われ、風が強くて寒い。宿の近くで給油。出発時に止んでいた雨もすぐに降り出した。

13時半にバッキングホース・リバー・ウェイサイド州立公園着。雨で何も見れずに、車内で昼食をとったのみ。
16時過ぎにチャーリーレイク到着。1942年、当時道のなかった原野でのアラスカハイウェイ建設にあたっていた12人の兵士が事故で亡くなった記念碑が湖畔に建っている。

チャーリーレイクを見下ろす丘の上にはツェクワ国立史跡がある。ツェクワは、ダネザ族の言葉で石の家を意味しており、1万2千年前からここで人々が暮らした痕跡が残っている。公園内には遺跡があるだけでなく、様々な先住民の文化を学べるように古い建物を移築してあり、たくさんの説明看板もあった。幸い雨が止んでいたので、一通り散策をする。

坂を下っていくと遺跡の名前の語源にもなった洞窟があり、自由に入ることができた。

17時にフォートセントジョン到着。ビジターセンターでコーヒーをいただいて30分ほど休んだ。
18時30分、アラスカハイウェイの起点であるドーソンクリーク到着。終点であるアラスカ州デルタジャンクションに着いた時にはアラスカハイウェイを全線走った訳でなく、アラスカに来たーという気分が強かったので、ハイウェイのモニュメントには立ち寄らなかった。しかし、今度は全2237キロを走ったぞーという気分だったので、まずは起点となるアラスカハイウェイの起点となるモニュメントを訪れた。

2ブロックほど離れた街中にもアラスカハイウェイ起点のモニュメントがある。元の場所はこちらなんてことを期待していたが、こちらは街の観光振興のために建てられたもののよう。

街中のモニュメントがある角にあるピザ屋へ。テイクアウトメインの店だが、一応イートインスペースがあったので、店内で夕食にする。

20時出発。ドーソンクリークを出ると一面に菜の花が咲いていた。

公共の土地はキャンプ可が基本のブリティッシュコロンビア州でテントを張る計画だったが、雨が降っていてなかなかそんな気分になれない。そのまま走っていて、アルバータ州に入った。20時50分だったが、時差があり、アルバータ州の時間ではもう21時50分である。

アルバータ州の最初の町グランドプレーリーで給油。1リットル1.37ドルで、久しぶりに1.5ドルを割った。
アルバータ州西部では一般的な公共の土地でテントを張ったり車中泊するのにパブリックランドキャンピングパスというものが必要になる。一泊だけなら設備の整った有料キャンプ場の方がキャンピングパスより安いので、一泊のためにキャンピングパスを買う気にはならない。たとえ買う気になってもインターネットの電波がないので今さら購入は無理。そうはいっても、有料のキャンプ場に予約なしで行くには時間が遅すぎる。という訳で、なかなかキャンプ地が見つからない。0時を回り、日が変わっても良いところがない。
0時45分。グリーンビューにあるサウスビュープロビンシャル保養地に到着。小さな無料キャンプ場だ。雨も止み、水はけ良く地面も乾いていた。蚊もほとんどおらず、良いところ尽くしのキャンプ場が最後に見つかって本当に助かった。すぐにテントを張って就寝。本日の走行は710キロ。
写真は翌朝撮ったキャンプ場。
