朝9時まで可能の路上駐車だったので、それに合わせ朝食をとり、パッキング。出発は9時ちょうどだった。しばらく湖畔の道を進むが、雨が降っており、景色は今一歩。
9時50分にケロウナ到着。ケロウナは人口14万人の都会だ。北部ではホワイトホースでさえ人口は2万人台。今回の旅で人口が10万人を越える都市なんて、到着したバンクーバー周辺を除けばアンカレッジのみだったのだ。都会らしきビル街なんて本当に久しぶり。旅の終わりが近づいてきたなぁと感じる。

まずは空気入れが無料のガソリンスタンドに行く。確かに無料の空気入れはあったが、空気圧を計るメーターがない。車の空気圧計は少し走ってみないと作動しないので、タイヤを押して圧を推測しながら空気を入れるしかないのだった。その結果、一つだけ圧が下がっていたタイヤは既定をかなりオーバーしてしまった。車を借りているエンタープライズレンタカーの支店が近くにあることを昨夜のうちにチェックしていたので、そのままそのオフィスへ。オフィスのスタッフは快く空気圧を調整してくれ助かった。パンクはしていないようで、無事に出発!
オカナガン湖の東岸にあるケロウナと西岸の間には、橋が架かっている。このウィリアムRベネット橋は、世界でも非常に珍しいカナダ唯一の浮橋だそう。氷河由来のオカナガン湖は非常に深いため支柱を埋め込むことが困難だったため、浮橋方式が採用されたのだ。幅1キロを超える巨大な浮橋だ。橋を渡っているときはそんな珍しい橋だと知らず、橋からの湖しか写真は残っていない。

西岸側はワイナリーが集中しているワインどころで、ブドウ畑が散見される。ハイウェイ97号とハイウェイ97C号に分岐するあたりでもう一度道はオカナガン湖に出る。97号はそのまま湖沿いに行くが、我々は97Cの山越え道に入る。

13時半に本日宿泊するホープの町に着いた。まずはレストランへ。口コミ評価の高い店に行ったら平日の昼遅い時間なのに行列ができているほどの人気店だった。時間はあるのでのんびり待つ。
食べたのは七面鳥ディナー(Turkey dinner)。七面鳥を焼く時の腹にパンを詰めることによって作られるターキースタッフィングが絶品だった。付け合わせのクリーミーマッシュポテトにグレイビーソースがかかったものとブロッコリーのオーブン焼も素晴らしかった。

もう一品は、レバーアンドオニオン(Liver & onion)。これも絶品だ。

2品とも単純なネーミングだが、非常においしく大満足。
15時前、予約してあったモーテルにチェックイン。
そしてすぐに町の観光に出かける。最初はビジターセンター。日本からの観光客などなかなか来そうにもない町とあって大歓迎してくれた。ここで教えてもらって、まずフレーザー川へ。運が良ければチョウザメが見れるという話だったが、魚は見えず。湖畔にはチョウザメと釣り師の木彫りモニュメントがあった。

この町では2年に一度彫刻大会が開かれている。毎回毎回参加者は増え、今では世界中からビルダーが集まってくる大会になっているのだそう。湖畔には初期の頃の優勝作品が並び、芸術の町っぽい雰囲気を感じる。

町のいたるところに木彫りのモニュメント。

ベンチまで木彫りだ。

世界的な大ヒットとなりシリーズ化された映画ランボーが撮影されたのがここホープの町。映画公開から40年以上経った今でも毎年数千人のファンが、撮影地巡りにやってくるのだそう。それにちなんでランボーの木彫りもある。

木彫りだらけの公園の一角が、なぜか日本庭園になっている。

観光を終え、この町にある2ヶ所のスーパーに行くが、あまりおいしそうなおかずがない。パンとそれに塗るホムスは残っているので、夕食は軽く済ませることにして、16時過ぎに宿へ戻る。本日の走行は305キロ。
明日が最終日なので、荷物の整理をし、パッキング。
夕食は、パン、ホムス、紅茶。デザートにレモンオレオ。