朝起きてすぐにブルーベリーをたくさん収穫した。8時にそのまま出発する。1時間ほど走り、ハイウェイのパーキングエリアで朝食をとる。
9時半、ボーモンでカスクルートに立ち寄る。日本でカスクルートはフランスパンに具を挟んだサンドイッチをさしている。フランスではもう少し範囲が広く、サンドイッチだけでなく、軽食全般を指す言葉となる。これがケベックでは、軽食を出す食事処を意味する言葉となっており、グーグルマップにカスクルートという店がたくさん表示されるのだった。

セントローレンス川を渡るとケベックシティーとなる。

ケベック市は、欧州人が築いた北米で最も古い街の一つで、メキシコ以北では現存する唯一の城郭都市だ。「ケベック旧市街の歴史地区」として旧市街は世界遺産登録もされている人気の観光都市でもある。ケベック州の州都であり、市域の人口は55万人、都市圏人口は80万人を超える大都市でもある。
土曜日とあって市の中心に向かう道路は大渋滞。狙っていた駐車場に空きもない。道行く観光客を横目に、のろのろと進むのみ。

10時10分に市内に入ったのに、駐車場所にあり着いたのは11時半だった。ようやく街歩きを始める。ケベック・ヴォルティジュール兵器庫や国会議事堂など見ながら旧市街方面に向かう。サンルイ門を越えると旧市街となる。

飲食店の並ぶサンルイ通りは昼食時ということもあり、非常ににぎやかだ。

そのまま緩やかな坂を下るとダルム広場に出る。ここが旧市街の中心。その中心には美しい信仰のモニュメントがある。1615年に宣教師たちがケベックに到着した300周年を記念し、1915年に建てられたものだ。

広場の前に観光案内所があり、ここで地図などを入手する。
路地で絵画が売られている様子でパリを思い出す。

ノートルダム大聖堂と言えばパリが有名だが、実は世界各地のフランス語圏にあり、ここケベックでも見どころの一つとなっている。白い壁に金色の装飾が映える内部は、宮殿を思わせる華やかさだ。

旧市街の一角にあるモンモランシー公園国定歴史地区は、セントローレンス川を見下ろす高台に位置する都市公園。1791年から1883年にかけ、下カナダ議会やカナダ連合州の議事堂がここに置かれていた。川を見下ろす公園の壁沿いには大砲が並び、防衛の拠点でもあった場所。

アッパータウンとロウワータウンを結ぶ首折り階段は、1635年に作られたケベック最古の階段。今では人気の観光ポイントで、階段の両側にはレストランや土産物屋が並んでいる。

階段を上るのが嫌なら、ケーブルカーで戻ることもできる。こちらも観光客に大人気で、長蛇の列ができていた。どう見ても歩いた方が早そう…。

ロウワータウンで一番の見どころは、1999年に描かれた巨大な壁画。420平米、畳260枚分の巨大壁画だ。ケベックの建築、地理、要塞、階段といった特徴を取り入れた壁画は、いくら見ていても見飽きない魅力があった。

アッパータウンに戻り、いくつかのモニュメントを見た後、川を見下ろせる断崖沿いに戻ることにする。最初の辺りはテラス・デュフランと呼ばれる板張りの巨大遊歩道だ。

テラス・デュフランの途中には大きなソリコースがあった。1884年開業で今でも毎冬営業をしているのだそう。全長250メートルのコースで、ふもとのキオスクでチケットを買ったら自分でそりを上まで引っ張っていかねばならないのだそう。

テラスが終わると道は狭くなるが遊歩道がまだまだ続く。アップダウンもあり、疲れたらセントローレンス川を見ながらひと休み。

シタデルを越えると城郭都市の外となり、戦場公園が広がる。そこからは車を停めたところまですぐ。
2時間の散策を終え、出発したのは13時半。スーパーで買い出し。
ケベック市の旧市街から15キロほど北西に進んだところに、ワンダケ(Wendake)というファーストネーション(先住民居留地)がある。ここのカスクルートで昼食にする。

左が普通のプティーン、右はガルボード(Galvaude)。何度も食べているプティーンだが、ケベック発祥ということで、ここでも食べてみる。ガルボードはプティーンから派生した料理で、チキンとグリーンピースがトッピングされたプティーン。

食事の後は、ワンダケの人々の暮らしを紹介している野外博物館を訪れたが、ちょうど大きな観光バスが着いたところで、入るのを躊躇してしまう。20ドル以上するのに込々じゃあと思い外から見るだけに…。

ワンダケのすぐ近くが本日の宿。ケベック市郊外のAirbnbだ。15時45分到着。本日の走行は189キロ。

早めに着いたので、ウエストジェット航空や Trip.com と色々やり取りするが、やはり話は進まない。交渉は続けるが、空港で直談判するしかなさそう。となると、
1.予定通りに旅を続け、8月2日当日に空港に着いてから交渉する
2.できるだけ早く戻って空港で交渉する
の2択。1だと確実に日本の国内部分の航空券が無駄になるし、いつ帰れるかもわからない。あとは絶対に見ておきたいという場所もないので、2に決めた。残り約2700キロ以上。3日コースをシミュレートし、かなり迷ったが、旅として楽しみたいので、無難な4日コースに決める。