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2023-24年地中海»3日目 イスタンブール-チュニス
2023年12月13日(Wed)
3日目 イスタンブール-チュニス
本日のチュニジア行きは定刻12時20分のヌーベルエアである。予約した時は朝ゆっくりできる時間だと思っていたが、ヌーベルエアはウェブチェックインのシステムがなく、定刻の3時間前までに空港に来るよう記されていた。高い空港バスを使うのでも7時に宿を出ねばならず、来る時と同じ市バスとメトロの乗り継ぎなら6時半に出ねば9時には着かない。もっと余裕をもって着きたいとは思うが、これ以上早く出るのは難しい。
6時半にホテルをチェックアウトし、まずは歩いてバス乗り場に向かう。まだ真っ暗だが、すでに営業している店もあり、治安の心配ななさそう。
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バス停前、ガラタ橋手前のサバサンド屋で電気が点いており、営業しているのかと思ったが、準備しているだけで10時からといわれた。
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予定通りにバスが来たが、バスの運行は隣のターミナルで終わってしまい、そこで次の同じ番号のバスを待つように言われる。次のバスまで40分…。3時間前チェックインはできなくなるが、通常の2時間前には余裕で着きそうなので、素直に待つことにする。ターミナルの周りには朝食になるものは売っておらず、少し遠くまで探しに行ったが駄目だった。
バスが来てからは渋滞に巻き込まれることなく、メトロへの乗り換えもスムーズ、順調に空港まで行くことが出来た。空港到着は9時40分に到着だ。チェックイン手続きもスムーズに終わり、空港の食堂で朝食をとる。
食べたのは、パトリジャンドルマ=茄子の詰め物、パトリジャンは茄子で、ドルマは詰め物料理。詰め物の中身はトマトソースで味付けたライスだった。
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リモヌルオルゾ、レモン味の炊き込みご飯だと思っていたら、オルゾはパスタだった。一品150リラ=750円は、空港価格だと思えば安いと思って注文したら、ドルマは一皿三切れ! オルゾもすごく少なく、残念すぎる。味は美味しかった。
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ヌーベルエアは、欧州の都市とチュニジアのリゾートを結ぶチャーター便を主に運航しているチュニジアの飛行機会社。しかし、機内食はフランス風で、すごく美味しい。
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チュニス到着は、トルコ時間なら16時だが、2時間時差があり、14時ちょうど。入国を済ませ、まずはキャッシング。次にチュニジア用のSIMカードを購入だ。会社が3社、それぞれにいろんなコースがあり、調べるのに時間がかかってしまう。最終的には1000円くらいのを1枚づつ購入する。
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チュニジアは元々タクシー代が安く、その上チュニス空港は街から近いので普通は街に出るのにはタクシーを使うが、空港の外にあるバス停まで行って、市バスに乗ってみた。料金は一人20円ほど。
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20分ほどで街の中心に到着。時計塔の近くで下車した。この辺りは2011年1月14日広場と呼ばれている。何の日だろうと思ったら、アラブの春でチュニジアでジャスミン革命が行われた日だった。
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ここから旧市街であるメディナの方向にプラプラ歩く。泊まりたい宿がインターネット予約できなかったので、私は急ぎたかったが、チュニジアが初めての妻は楽しそうにレストランをのぞいたりしており、時間がかかってしまった。お目当てのホテルドフランスは、ツインが埋まっており、トリプルなら空いているという。少し高くなるトリプルなら周りの宿を見てから戻ってくれば良いと思って、他を探す。そしてすぐ近くのホテルドラペ(Hotel de la Paix)という宿を選んだ。外観はぼろかったが部屋は値段の割に良かったので選んだのだが・・・。
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荷物を置いてすぐにメディナへ。入口はフランス門。ここから先はアラブの世界だ。
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メディナの中のスークは、イスタンブールのバザールに比べると通路は狭く、賑やかな感じがする。
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しばらくスークをさ迷った後、食堂に入る。事前にアラビア語のメニューを研究してきた妻は、一つ一つ解読し、店の人に確かめてゆく。英語で説明してもらえたのでさっさと先に注文したいのだが、解読に夢中な妻はそれをさせてくれない。店のおじさんも楽しそうに説明を続けるので、私は待つしかない。
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そうして注文したのがサラダメシュイア。ペースト状でスパーシーでした。チュニジアもトルコ同様にパンが無料で付いて来ることが多い。このサラダはパンに乗せて食べると美味しい。
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もう一品がオジャメルゲーズ。オジャは卵の入った煮込みで、メルゲーズは羊肉のソーセージ。チュニジアの名物だ。こちらもパンが進む味で、ついつい食べすぎた。
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食事が終わったらもう外は真っ暗。再びフランス門を通って、メディナを出る。
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宿近くのカフェに立ち寄る。何か頼もうかと迷っていると、サービスだとミントティーを入れてくれた。ミントの良い香りがしている。香りを楽しんでいるとこれは知っているかと、透明な液体を見せてくれた。花の蒸留水だ。結構香りはキツイ。チュニジアではお茶やコーヒーに入れるんだよといいながら、ミントティーにドバドバ注ぐ。ミントの香りが消えちゃったじゃないかと思ったが、チュニジアスタイルなら楽しむべき?
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部屋に戻ってシャワーを浴びようとしたが、ぬるくて無理だった。そしてベッドに入るとどうもかゆい。・・・この部屋は南京虫の巣窟で、眠れぬ夜を過ごすことになってしまった。