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2023-24年地中海»4日目 チュニス-スース
2023年12月14日(Thu)
4日目 チュニス-スース
酷い南京虫攻撃に遭い、昨夜はほとんど眠れなかった。チュニジアの安い宿はネット予約できないところが多いので、昔のように直接行って宿を決めるつもりだったが、方針転換。外国人が集まっているだろうネット予約できる宿を基本とすることにし、夜中にスースのホテルを予約した。列車移動が一番楽なので、朝の列車9時50分に合わせ、9時に宿を出る。
朝食は軽くサンドイッチでもと思っていたが、良さ気な食堂を見つけ入る。カフテージの専門店だ。カフテージはトマト、シシトウ、ズッキーニなどをフライし、細かくカットしながら調味料と混ぜ合わせたもの。卵やポテトフライが追加のトッピングとなる。妻は厨房に入り込み、作り方を一から見学していた。
肉は入っていないが、全体的に油っこくて、朝食べるには少し重い食事だ。
朝食に時間をかけてしまったので、列車は諦め、ルアージュと呼ばれる乗り合いミニバスでスースに向かうことにする。ルアージュは人が集まり次第の出発だ。時間は決まっていないので、急ぐ必要はなく、途中の市場などを見学する。
10時過ぎにルアージュターミナルに到着。切符売り場で先に切符を買うシステムなので、ターミナルから乗るならぼられることはない。ターミナル内には色々な行先のルアージュが停まっており、切符を見せればどの車なのかを皆さん教えてくれる。
ルアージュはほとんど待つことなく出発だ。南京虫で昨夜は眠れなかったので、移動中はほとんど寝ていた。
ちょうど2時間でスースに到着する。スースはチュニジア第三の都市で、チュニス同様に旧市街は城壁に囲まれたメディナになっいる。どちらのメディナも世界遺産登録されており観光客には人気だ。ジェブリ門からメディナへ。
チュニスと違って地元民ばかりが歩いているように見える。
カラフルな陶器がいろんな店に並んでいる。この街の名物だろう。
いかにも観光客向けに見える伝統的なカフェに入る。コーヒーとミントティーをひとつづつ注文。どちらも伝統的な器で供された。
コーヒーはトルコと同じような入れ方で、味もトルココーヒーと似ている。
ミントティーにナッツ類を入れるのがチュニジアスタイル。ティーは紅茶ではなく、中国緑茶。ここでのナッツはアーモンドだ。
雨が降ってきてしまったので、店内でのんびりと過ごす。南部の砂漠地帯にある洞窟住居を模したような天井だ。
カップの底に溜まったコーヒーの粉を皿にあけ、その形で占うコーヒー占いというのがチュニジアにはある。皿にあけられたコーヒーの形をスマホアプリで撮影すると占いの結果が出るというのだからすごい時代だ。
雨が上がり、また歩き出す。チュニスは温暖冬雨気候とも呼ばれる地中海性気候だが、チュニジアの大半は砂漠気候となっている。2つの境界部分がステップ気候で、少ないながらも雨が降るのがこの辺りだ。
昼食は宿に荷物を置いてからと思っていたが、路地から魚を焼く良いにおいが漂ってきた。店内に厨房があり、客席もしっかりした食堂だが、客引きも兼ねているのか、外で炭火焼をしているのだ。
この店でもパンは食べ放題。昨夕のオジャとほぼ同じ作り方のサラダであるシャクシュカ(写真中央)もチュニジア名物だ。シャクシュカを別注文しなくても焼き魚にサラダが2品も付いてきた。黄緑のフレッシュなサラダも良いが、その上にあるシャクシュカに似たサラダの方がチュニジアらしく気に入った。
食事の後もスークをのんびり見ながら歩いたので、メディナの中にある宿に着いたのは、15時半。スースに着いてから3時間も経っていた。世界遺産のメディナの中にあるきれいな宿でホッとする。せっかく時差ぼけは治ったとチュニスに着いた時は思っていたのに、昨夜眠れなかったので、眠い。起きていようと思ったが、結局昼寝してしまった。
夕食はラブラビを食べる。ラブラビを注文するとパンと空の器が渡され、客が自分でパンを小さくちぎる。
ちぎり終わったら器を店の人に渡す。パンの上に具沢山のスープがかけられ、さらに注文によってツナフレークや卵などのトッピングが盛り付けられる。
再び戻ってきた器にはスプーンが2つ付いて来て、ぐちゃぐちゃになるまでかき回す。かき回して食べようとしたら、店の人からダメ出しが入った。もっともっと混ぜねばならなかったようだ。
店の人にやってもらったところ、私が食べようとしたのよりもずっと滑らかになるまで混ぜでくれた。ラブラビは大好きな料理で何度も食べていたのに、食べ方がちゃんと分っていなかったとは・・・。
短時間の昼寝では昨夜の寝不足は解消されておらず、夕食の後は何もできずに寝てしまった。