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2023-24年地中海»15日目 トゥジェン-マトマタ-トゥジェン-メデニン-ビルラハマル-クサールウレドスルタン-タタウィン
2023年12月25日(Mon)
15日目 トゥジェン-マトマタ-トゥジェン-メデニン-ビルラハマル-クサールウレドスルタン-タタウィン
宿の朝食にはベルベル風の食材が色々並べられていた。体験なので一応すべての物を食べたが、甘いものが多い。甘くないものも塩分控えめ、ゆで卵にかける塩もなし。
宿の中を見て回る。切り立った崖に沿って建物があり、崖に向かって穴を掘って洞窟部屋を作っている。ベランダからは景色良く、谷の向こうの村まで見えている。すぐ近くで新しい洞窟部屋を掘ってる様子もベランダから見えた。
ホテル内の至るところに生活用品が展示されている。古い猟銃や罠もあった。食堂の壁には織物が掛けられ、テラスの一角には砂漠のバラが並べられていた。ツーリストが喜ぶ工夫が色々に感じられる良い宿だった。
近くの広場では、焼肉の準備が進められている。
色々見ていたら今日も出発が遅くなり、10時半発。映画スターウォーズで有名になったマトマタへ。地下住居の点在する村だが、ほとんどの観光客は映画の撮影で使われたホテルシディドリスを訪れる。
リビアで訪れたマウンテン地域と同じ文化圏で、地下住居の構造もよく似ている。中庭にあたる部分を縦に露天掘りし、部屋と入口は中庭から横穴を掘って作っている。まずは上からのぞく。
入口に戻って中へと進む。今はホテルとして営業して居るが、次々来る観光客を無料で受け入れてくれているのはありがたい。ホテルとしては安宿で、昨夜の宿とさほど値段は変わらない。記憶にはなかったが、昔の日記を見ると20数年前に私もここに泊まっていたらしい。記憶にある宿に比べると部屋数があまりに多い。拡張したのだろう。宿泊客よりも日帰りツアーの団体が多いので、メインはレストラン。厨房は大きくなり、食べる場所は何ヶ所もあった。
昔は映画の写真くらいしかなかったのに、スターウォーズの展示物がすごく増えている。
昼頃にトゥジェンに戻ってきた。昨夜や今朝は気がつかなかったが、谷の下に村が広がっている。ゆっくり滞在すれば楽しそうだが、先に進む。
南部の中心都市メデニンで昼食のつもりだったが、今日も予定より遅くなっているので、ガソリンだけ入れて先に進む。
ビルラハマルという集落で昼食をとる。妻の食べたいといっていたクーシャという壷煮肉の料理があったので、オーダー。しかし、壷には入っておらず皿に盛られた肉が出てきた。柔らかく蒸し焼きしたような美味しい肉だったが、妻は納得いかない様子。
食後に厨房へ。食べたのはちゃんと壷煮肉だった。アルミ箔で封して下から火をかけるので、水分が逃げず蒸し焼き状態になる。このまま出てきても食べにくいのだから観光客向けのレストランでなければ壷から出して客に出すのは自然なことだろう。
宿泊予定のタタウィンを通り過ぎ、クサールウレドスルタンに向かう。ここもスターウォーズのロケ地だ。リビアで訪れたクサールより中庭が広く、大規模だ。
17時頃に本日の宿泊予定地であるタタウィンに到着。ユースホステルに泊まるつもりだったが、朝予約サイトを見たら当日は受け付けていなかった。大きな町で他にも宿はたくさんあるので、宿の予約せずにやって来た。ユースホステルは繁華街のど真ん中にあり、駐車場もないので泊まるのは止めた。敷地内に車を停められる少しランクが上の宿にチェックイン。
夕食探しついでに街を歩く。私は何でも良いのだが、妻が食べたい料理を置いている店がなく、何軒も店を探し歩く。結局最後はサンドイッチで妥協。味は良かったが、少し物足りなかった。