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2023-24年地中海»17日目 ケビリ-ジェリド湖-トズール-フェリアナ
2023年12月27日(Wed)
17日目 ケビリ-ジェリド湖-トズール-フェリアナ
8時頃に朝食をとる。昨日同様パンにジャム、チーズ、ヨーグルトにコーヒーというコンチネンタルブレックファースト。しょぼい。
プールもあって、建物模様や壁画など、観光客向けに建てられたと思われるホテルだが、運営はダメダメでがっかりホテルだった。
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チェックアウトに時間がかかり、10時に出発する。この辺りは砂漠気候だが、地下水をくみ上げてナツメヤシを栽培しており、道の両側が緑の気持ち良い道が続く。
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トンバルの街には収穫されたナツメヤシの実が木箱に入れられ、積み上げられている。
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トンバルを過ぎるとヤシの木は少なくなってきて、そのまま乾いた茶色いジェリド湖に突入する。ジェリド湖はサハラ北部最大の塩湖で、その面積は琵琶湖の十倍以上ある。しかし、塩湖といっても完全に干上がっており、舗装道路がその上に通されている。左右見渡す限り茶色に覆われており、塩さえ最初は全く見えなかった。
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放置された船の残骸が、もともとここに水があったと感じさせる。
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重機で表面の土を掘ると下には塩の層があり、水分も出てくる。観光客用に何ヶ所かそんな場所があり、我々も少し塩を採集する。
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道路からかなり歩いてみてもずっと茶色の平地だ。
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塩の採掘は昔の話かなと思ったが、トズール側にさらに進むと塩の集積場が稼働していた。こころよく見学させてくれたので、中まで入って、塩の山に登る。
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ここで塩の塊をサイズごとに振り分けて、トラックで出荷している。
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集積場とトズールの間は道路脇まで塩が堆積しており、やっと塩湖らしき景色を見ることが出来た。
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トズールはジェリド湖の北岸にあるオアシス都市で、昔から交易の拠点として栄えてきた。現在は砂漠観光の拠点である。国際空港があり、多くのヨーロッパ人が直接トズールにやってくる。
宿が空いていなかったのでトズールを避けたかったが、どうしても食べたいトズール名物があると妻がいうのでトズールを経由した。インターネットでメニューが見れる店を事前にチェックし、食べたいというベルクキシュを出している店にまっすぐ来たが、観光客に人気の店で、満席・・・。しかし、ベルクキシュはあるというので、そのまま席が空くのを待つことにする。
幸い10数分で空席が出て、テーブルに着く。注文を済ませるとすぐに付け合わせが出てきた。待っている間に腹が空いてしまったので、メインが来る前にほぼ食べてしまう。
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ベルクキシュは、大粒のクスクスを意味している。ベルベル人の食べ物で、彼らの住むマグレブ3国なら食べられるそうだが、見たことはなかった。
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次はメタブガ。ベルベルのピザだといわれている。
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全部美味しかったが、付け合わせのハリーサ(パンに塗るペースト)もベルクキシュのソースもメタブガの具も全部トマトベースで味は似ていた。
せっかく来たので食事の後は街を歩く。チュニジアに来て観光客がこんなに多いのは初めて。土産物屋が軒を並べ、呼び込みも激しい。
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レンガ造りのミナレットはフェルクスモスク。茶色いレンガの建物がトズールの特徴だ。
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伝統音楽に誘われて進んでいくと、その演奏も観光客をレストランにいざなうものだった。
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14時15分、車に戻り、出発する。市内の道は非常に混んでいたが、このナツメヤシの実のモニュメントの先は、一直線の砂漠のハイウェイ。
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看板だけでなく、道路上にラクダ横断の注意を喚起する絵が描かれている。
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さらに進むと道路脇にラクダ。
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できるだけ進んでおきたいのでガフサは素通り。ガフサからはチュニスやスファックスに行く道から逸れたので、交通量はぐんと減った。
17時を過ぎたフェリアナで道路沿いにホテルがあり、問題なさげなホテルだったので、今日の泊りはフェリアナに決定。
夕食はサンドイッチがメインの小さな食堂。食べたのは、サントゥンジ(San Tounsi)。サンは皿、トゥンジはチュニジアを縮めた略称。チュニジアスペシャルというような意味で、色々な盛り合わせ。
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次は、キブダ。キブダ=レバーを注文したが、盛り合わせと大半の具材は共通だった。
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トズールとは一変、ツーリストがまず来ない田舎町での夜歩きをすると、皆さんが構って来る。途中で警察の職務質問も受けた。その時にホテルを教えていた為か、遅くに部屋にまで警官が話を聞きに来た。びっくりしたが、職務質問の時はフランス語でちゃんとは意思疎通が出来ておらず、英語を話す人を連れてきただけ。特に問題はなく雑談で終わる。
*追記
外務省の渡航情報を見たら、宿泊したフェリアナのあるカスリーヌ県には渡航中止勧告が出ていた。警官がホテルまで来るわけだ。知らなかった・・・。