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2023-24年地中海»19日目 ビゼルト-カップブラン-カップアンジェラ-イシュケル国立公園-ビゼルト
2023年12月29日(Fri)
19日目 ビゼルト-カップブラン-カップアンジェラ-イシュケル国立公園-ビゼルト
ホテルの朝食は、期待したほどではなかったが、暖めた菓子パンやハム、ジュースなどがあったので、まあ満足。
久しぶりの連泊でのんびりしたかったので、朝はゆったりと過ごし、11時前に出発した。街を出る前にビゼルト名物でひよこ豆がたっぷりと入ったサンドイッチをランチ用に購入した。
しばらくは海沿いの道を北に走る。初めてチュニジアに来た1991年に、アフリカ最北端のブラン岬(カップブラン)を見ようとこの道を歩いたのだ。岬の先端は軍用地で入れなかったが、出来るだけ近づこうと行けなくなるまで海岸を歩いた懐かしい場所だ。写真の白く見えているのがブラン岬。ブランはフランス語の白なので、見たらすぐにわかる。地図を見ると逆側からなら岬の先端近くまで行けそうなので、今回はあまり近づかずに、内陸に入った。
しかし、二輪の車で行けないだろう瓦礫の道。しかもどんどん急傾斜になって来たので途中からは車を置いて歩く。
逆側から岬先端が見えるところまで近づいたが、岬はまだまだ遠い。今回の目的はブラン岬ではないので、ここで引き返す。
20世紀まで最北端はブラン岬といわれてきたが、航空写真などからもう少し西にある岬の方が北にあることが分かってきた。そしてアンジェラ岬(カップアンジェラ)が正しいアフリカ最北端であると政府が2014年認定している。この事実を知って、今回はアンジェラ岬を訪れたかったのだ。
ブラン岬からアンジェラ岬までは直線で8キロほどだが、近い道は悪路で走れず。ここなら行けそうだと思って進んでいくと軍事施設に阻まれ、迂回せざるを得なくなったりして、たどり着くまでが大変だった。
ようやくたどり着いたら、灯台の前でバスが立ち往生。ここまで入って来て、Uターンしようとして動けなくなったのだ。既に警官が何人も来ていて、トラックでけん引しているのだが、動かない。
若者のツアーだったようでみんなで押すが駄目。我々は奥に車を入れられず、すれ違いができる場所まで戻って車を停めた。
荒野を突っ切って、アフリカ最北端に到着! 初めてアフリカ最北端を目指してから33年経ってやっと到達できた♪ ここで遠くに見えているブラン岬を見ながら街で買ったサンドイッチなどでピクニックランチ。日本語でアフリカ最北端と検索してくると最初に出てくるベンサッカ岬もここから見えているが、ここの方が北にある。
先ほどの最北端の少し西にある突起部分がもともとアンジェラ岬といわれていた場所で、ビゼルト県政府はこちらに最北端の碑を建てている。
岬に着いてから出発まで一時間以上いたが、その間バスは脱出できず。でも最後に見た時は動き出していたので、うまく車道に戻るまではすぐだったはず。
ここから南下し、世界遺産登録地のイシュケル国立公園に向かう。1時間半ほど走り、15時過ぎに公園入口に着いた。しかし、ビゼルトでパーミッションをもらってこないと入れないと入園を断られた。仕方ないのでUターンして帰りの道をチェックしていたら、門番がやっぱり入れると言いだした。しかし、入場料は二人で30ディナール=1200円だと。他の世界遺産が二人で24だからぼってるなと思ったが、引き返すともう来れないので、払うことにする。金額が正しくないのでレシートがあるはずもないが、まあ良いでしょう。若いころなら絶対に払っていないが、最近は鷹揚になってしまってる。
渡り鳥の中継地で多種多様な鳥が渡来するので世界遺産登録された場所だが、水質の変化で鳥がほとんど来なくなり、観光客の訪れも非常に少なくなっている。遠くにフラミンゴがたくさんいたが、見た鳥はそのくらいで、寂しいものだ。
トレッキングコースになっており、奥には温泉があった。熱々だが十分に浸かれる温度で気持ち良い。チュニジアで2度も温泉に入るとは思っておらず、嬉しい。
戻りは17時過ぎてしまい、他の客は見当たらなくなる。夕方に入って何時までとは言われなかったからゲートが閉められることはないだろう。とはいえ不安になるので最後は急ぎ足で戻る。
ビゼルトに戻り着いたのは20時半、そのまま夕食にする。久しぶりに海まで来たので、海鮮の店に入る。前菜の野菜の盛り合わせはたっぷりあって美味い。
カブカブは白身の魚にたっぷりとソースがかかったチュニジア料理。
もう一品はイカのカムニア(カンムーニーヤ)。カムニアはリビアでモツの煮込みを食べているが、イカでも作るのだ。
今日は一日ゆっくりのつもりが、結局遅くなってしまった。こんなことならもっと早く出発すべきだったかな。