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2023-24年地中海»21日目 -パレルモ
2023年12月31日(Sun)
21日目 -パレルモ
乗船待ちの時に喫煙ルームのように煙たい場所に何時間も閉じ込められたせいで、朝からノドが痛くて元気がでない。せっかくの豪華フェリーだが、ほとんどの時間をキャビンで過ごしてしまった。
昼頃にようやく船内散策。目的地のシチリア島はもう見えている。午後2時、定刻よりも1時間早くパレルモに到着した。出港が3時間半遅れていたのに、1時間早く着くというのはどういうこと? 客が少なく軽いために所要時間が短かったのだろう。当然船会社側は分かっており、時間調整でゆっくりと出港したのか…。せめて定刻に乗船させていてくれれば体調を崩すことなくもっと楽しい船旅だったのに…。
大晦日なので閉まっている店が多く、街は非常に閑散としている。携帯電話会社が営業しておりSIMカードを買おうと入ったが、その会社の公式サイトにある料金よりもずっと高いものしかない。まずは宿に行って、WIFIでもう少し調べることにする。元々は日本でヨーロッパ用のSIMをアマゾンで買っていたが、「不具合があったから返金します」と旅の途中で連絡が来ていた。もしかしたら自分たちのSIMは使えるかもとトライしたが、やはり繋がらない。
イタリアのホテルは非常に高く、泊まったのはホームステイのようなゲストハウス。チェックインした時にホストと色々話し込んでしまい、気がついたらもう夜だった。大晦日なのでレストランが営業しているかどうかわからず、ホストが何軒かかけてくれたが、全滅…。食べるところを探し外に出るが、やはり食堂は開いていない。スーパーは営業していたようだが、すでに閉店で戸締り中。早く出掛けるべきだった。小さな商店は何軒か空いているが、中々これといったものを置いておらず、何軒も見て回る。結局、商店でスパークリングワインとハム、チーズ、オリーブ、パンを購入。部屋で夕食をとることにする。クリスマスの飾り付けが残されているのがありがたかった。
宿の戻る途中でやっと営業している食堂を発見。普段ならもう食料を買ってしまったからと入らないところだが、大晦日の夜なので余っても良いかと食堂に入る。食堂といっても軽食屋で、テイクアウトできるものばかりを並べている店。部屋でスパークリングワインを飲みながら食べたいので、テイクアウトすることにする。シシリア名物のライスコロッケ=アランチーニがあったので、2種類購入。そしてもう一品は、シチリアの伝統料理であるカポナータ。素揚げの茄子が必須の野菜煮込みがカポナータだが、ここのは魚がゴロゴロ入っている。これだけあると食卓は豪華で、大晦日のお祝いらしくなり、乾杯!