旅して»旅紀行»旅日記» 2023-24年地中海»25日目 シラクーザ-ローマ-

2023-24年地中海の旅

25日目 シラクーザ-ローマ-

　熱は何とか気にならなくなったが、朝食を食べる元気はなく、そのまま駅に向かう。一応昨日歩いた道とは違う道を通り、世界遺産登録された旧市街の路地を楽しむ。

　7時20分に鉄道駅に到着。予約してある始発のローマ行きはホームに入っており、すぐに乗車。列車は定刻の7時43分に出発した。
　昨日の夕食用に買って食べなかったパンやチーズを少しだけ食べて朝食とする。カターニアを過ぎるとエトナ火山がきれいに見えてきた。エトナ火山は活発な活火山で、昨年も何度か噴火している。シチリアに渡る直前にテレビですごい噴火のニュースを見て、エトナ火山だったらまずいなぁと思ったが、そのニュースはアイスランドのニュースだった。エトナ火山は今は小康状態の様だ。

　10時頃メッシーナに到着。シチリア島はここで終わり、メッシーナ海峡を渡ってイタリア本土に向かう。この区間は橋やトンネルではなく、列車ごとフェリーに乗って海を渡るのだ。フェリーは列車よりも短いので、列車は船内でしばらく切り離し作業をしていたが、それが終わると一旦降りてフェリーの客室や甲板に出ることができる。甲板に出るとまだ出港したばかりで、メッシーナの街が見えていた。

　本土にあるサンジョバンニ港までは直線で7キロ。30分ほどで到着だ。乗船していたのは写真手前のフェリー。

　ここから列車はローマに向かって北上していく。昼過ぎに残ったパンやチーズで昼食。朝よりは食べられた気がする。
　16時頃、ナポリが近づいてくるとヴェスヴィオ山が見えてくる。こちらも有名な火山である。

　ローマ・テルミニ駅には定刻より30分遅れた19時7分に到着した。
　駅近くのレストランで夕食にする。レストランには日本人が何組もいてちょっとびっくり。イスタンブールの街中でさえ日本人を見かけておらず、今回の旅で日本人を見かけたのはここが初めてだ。周りのテーブルでは皆さんワインを楽しんでいるが、喉が痛く、頼んだのは水。炭酸入りを選べるのがヨーロッパらしいところだ。

　ソーセージときのこのパスタ。熱は下がったが、喉は痛くあまり食べられないと思っていたが、美味しくてパクパク食べてしまう。

　メインは牛肉のアリアータ。フィレンツェやピサのあるトスカーナ地方の名物だそう。

　熱が下がり、普通に食事が出来て一安心。ここからメトロに乗ってバスターミナルに移動する。
　駅と違ってバスターミナルには待合室がなく、みなさん外で寒そうにバスを待っている。体調が悪いのに寒いところで我慢しているとまた熱が上がりそうなので、カフェで出発時間まで時間潰し。ここでも何組かの日本人を見た。

　ローマでは宿泊せず、このまま夜行バスに乗ってさらに北上するのだ。トリエステ行バスは定刻の23時に出発。