旅して»
旅紀行»旅日記»
2023-24年地中海»27日目 リエカ-ザグレブ-アテネ-ピレウス
2024年01月06日(Sat)
27日目 リエカ-ザグレブ-アテネ-ピレウス
元は、クロアチア、ボスニアヘルツェゴビナ、セルビア、ブルガリア、ギリシャと陸路でつなぐ計画だった。しかし、明後日から大寒波が来る天気予報となっており、今の装備では耐えられない。旅立ち前は、もし寒波が来たら服を買えば良いと思っていたが、熱を出してダウンしたので、陸路で東欧は中止とする。既に移動の予約をしてあったクロアチアまでは寒波前なので変更なし。クロアチアの首都ザグレブからアテネに飛ぶことにした。日程的に飛ぶのは明日が良かったが、明日は直行便がなく、今日のフライトで飛ぶことにしている。
朝からすごい雨。ザグレブ行きのバスは7時なので、まだ真っ暗な時間に、バス停まで歩いた。大雨でカッパや傘はびしょ濡れだが、バスだと置く場所もないのが困ってしまう。
定刻の7時にバスは出発、雨が酷く、景色はあまり見えない。
9時半にザグレブ到着。ザグレブを見ることができるのは今日しかないが、この雨では観光するのは難しい。私は以前に来たことがあるが、妻は初めて。見たいなら雨でも中心部に出ようかと尋ねたが、この雨ではそんな気にならないそう。15年前に妻とクロアチアに来た時は海辺のドブロウニクに2泊しただけ。そして昨日も海辺のリエカ滞在。観光よりも内陸である首都ザグレブの名物料理をどうしても食べたいのだという。
クロアチアで朝食を出さないレストランは、通常11時に開店する。11時ちょうどにバスターミナル裏のレストランに行くが、今日は12時オープンだという。雨が小降りになったこともあり、バスターミナルから500メートル離れたレストランに向かう。幸いそちらの店は営業していた。そして妻がどうしても食べたいといっていた料理もあるということで、この店に入る。
喉が痛く、声が出なくなっていたので飲みたいとは思わなかったが、まずはビールで乾杯。
妻がどうしても食べてみたいとこだわったのは、ザグレバチキオドレザーク=ザグレブ風カツレツだ。肉だけでなく、ハムやチーズを重ねて一緒に揚げている。具から旨みが染み出しており、有名なウイーン風カツレツよりも美味いと思う。
もう一品は旧ユーゴやブルガリアなどバルカン半島の国ならどこでも見かけるチェヴァプチチ。サンドイッチになって出てきたが、具が多く、中を出さないと食べられないだろうという感じだった。
イタリアと比べると食事代がすごく安くて、ホッとする。昨日のリエカよりもかなり安いなぁと考えつつ地図を見ていたら、ザグレブ大学が目の前にある。学生御用達の店なのだろう。
観光に行くのを諦めてレストランでのんびりしていたら雨が止んだ。トラムと市バスを乗り継いで空港に行くつもりだったが、雨が止んだので少しは歩こうと思い、トラムに乗るつもりだった区間を20分ほどかけて歩く。
ザグレブ空港へは市バスで行けるのがありがたい。料金は一人一ユーロもしないのだ。バスの切符は時間制で、乗り継ぎ料金はかからない。トラムとも共通なので、トラム区間を歩いたからといって安くなるわけではないが、この値段なら何も言うことはない。
本日のフライトはギリシャのエーゲ航空。ギリシャの航空会社といえば日本にも飛んできていたオリンピック航空だったはずが、いつの間にかエーゲ航空がギリシャ最大の航空会社となり、オリンピック航空はエーゲ航空の子会社として国内線専業の航空会社となっている。
ザグレブからアテネは約900キロ、2時間もかからない距離だ。短いので機内食はないかなと思っていたが、軽いパスタの食事が出て、ワインもサービスされた。
アテネ到着は現地時間の18時40分。1時間時差があるのでクロアチア時間ならまだ17時40分である。空港から宿を予約したピレウスまではメトロで一本。乗車時間が1時間以上かかるが、乗ってしまえば終点なのはありがたい。しかし、空港区間が特別料金で、ザグレブの10倍も運賃がかかるのはビックリ。日本よりも高いのだ。
予約してあったホテルに着いたのは21時前。改装したてのホテルでベッドなどは新しく、良いホテルだと思って眠りについたが…。
チュニスで最初に泊まった宿以来の南京虫宿で、再び体中喰われ、眠れない夜を過ごした。