旅して»
旅紀行»旅日記»
2023-24年地中海»40日目 レスボス(ミスティリ-プラギア-アギオスイシドロス-ミスティリ)
2024年01月19日(Fri)
40日目 レスボス(ミスティリ-プラギア-アギオスイシドロス-ミスティリ)
レスボス島4日目。一昨日のウゾがあまりに美味しかったので今日は約40キロ離れたプラギアにあるウゾ博物館に行くことにする。バスは一日2本のみなので、バスで日帰りするなら1本目のバスに乗らねばならない。といってもバスは11時発、部屋で朝食をとったあとは少しのんびりできた。
バスターミナルはまだ歩いていない街の南の方にあるので10時頃出て、しばし散策。しかし、思ったより近かったので早目にターミナルに着いて暇を持て余す。狭いターミナルにぎっしりバスが並んでいる。島内各地から朝出たバスが、11時発のスケジュールで一斉に村に戻るのだ。
バスは一度山越えした後少し海沿いに走り、再び山越えをする。約1時間走りプラギアの村を過ぎたところにあるウゾを作っている酒造会社の前でバスを降りる。中に入って受付に行きしばらく待っていると、英語を話す女性が下りてきて、今日は見学できないという。案内の担当者が病欠だそう。博物館の展示物が受付から見えているので、せっかく来たのでと頼んで見せてもらう。展示物はウゾを作るための原料や昔の蒸留装置など。
ガラス戸の向こうはウゾを蒸留している様子が見えた。
テーブルがあり、その奥にテイスティング用のグラスやシートなどが見えている。本当だったらテイスティング出来たのになぁと思っていたら、テイスティングをさせてくれた。まず色を見て、香りを確認し、味わう。次に水を入れ希釈、白濁させてから、同じことを繰り返す。希釈水はウゾの香りがする特別な水で、アロマティック水だということ。それとは別に口直しのミネラルウォーターも用意してくれている。塩味のクラッカーに合わせても甘い伝統菓子であるルクミにも合わせられるお酒。ウゾは本当に美味い酒なのだと改めて思う。
この後、ウゾの歴史などのビデオを見せてもらえ、結局フルコースに近い形で博物館を楽しんだのではないだろうか。
博物館から村には戻らず、海側へ1キロほど歩き、アギオスイシドロスにあるホテルのレストランに入る。ウゾの産地なので飲み物はもちろんウゾ。先ほどの工場のではないが、村で作られているというウゾで、これも美味しかった。前菜にアンチョビ、メインはタコのワイン漬け、そしてカニサラダ。
ここでもサービスでデザートが出てきた。カリドピタというナッツで作るお菓子でシロップ漬けだ。
帰りのバスを待たねばならず、レストランでゆっくりしていたら、近くで食べていたおじさんが、一緒に飲もうとウゾを持ってやって来た。量り売りのウゾだ。これも地元で作っているそうだが、やっぱり安いのか、ちょっと味が落ちる気がする。でもおごってもらうウゾもまた良いものだ。
16時10分に来たバスはガラガラでほとんど人が乗っていない。ちょうど1時間でミスティリに帰着。ターミナル前のスーパーに入ったが、特に買うものはなく、さっさと宿に戻る。
夕食は軽く残ったチキンリゾット。
明日朝の出発なので、準備をし、早目に寝る。