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2023-24年地中海»43日目 テッサロニキ
2024年01月22日(Mon)
43日目 テッサロニキ
明日から3泊4日でアトス山に行くので今日はその準備。日本語で「アトス自治修道士共和国」と呼ばれているギリシャ国内にありながら完全な自治を得ている特別地域がアトス山で、宗教国家の1つだ。600年以上も女人禁制を守ってきた地域なので、行くのは私だけ。幸いテッサロニキはギリシャの食の都といわれており、もともと妻が滞在したいと考える都市だったのは、助かった。男性であっても正教徒でないビジターは一日10名という枠の制限があり、非常に入国が難しいが、2ヶ月ほど前に申請を出して許可を得たのでその指定日の明日から行ってくる。
テッサロニキからアトス山へはバスと船を乗り継いで行く。明日は朝4時台の市バスに乗らねばならないが、寒くて暗い時間にまごつくのは嫌なので、まずはバスストップの位置を確認しに出かけた。バスストップは列車の駅の近くだったので、バスストップ確認の後は、列車駅を訪れる。
約40年前にもテッサロニキに来ているが、当時はアテネから直行の夜行列車度到着し、直行の夜行列車でイスタンブールに抜けている。しかし、今は国家間の関係が悪化したトルコのイスタンブール行きはもちろんブルガリア行き列車や、マケドニア行き列車などすべての国際線は運航停止中。国内列車の大動脈であるアテネ路線も営業しておらず、バスの代行運転中。そのため駅はかなり閑散としていた。テッサロニキのバスターミナルはもっと西側にあるが、国際線列車の運行停止の影響か、国際線バスの多くはバスターミナルではなく、この駅から出発している。トルコ行きで路線があることを確認した4社のうち3社がこの駅からの出発なので、近くまで行ったついでと考え、3社のスケジュールや運賃、値段を確認しておく。
基本的には修行者と巡礼者しか立ち入らない宗教的な場所なので、食事は滞在する修道院で出してもらえるもの以外には入手が難しい。なので非常食を買っておこうと次は市場に向かう。歩いている途中で、昨日見たたくさんの教会と似ているが造りの違うレンガ造りの建物を見つけた。15世紀に建設されたオスマン市場だ。 入って少し見たが、服ばかりで、衣料品市場の様だった。
オスマン市場から少し入ると伝統的なカパニ市場が広がっている。
海に面した大都市だけあって魚市場もたくさんある
肉屋や八百屋もたくさんあって、見ていて楽しい。重くならないドライフルーツなどを購入する。
次はアゴラモディアノという別の市場へ。食料品市場ということだったが、新しくきれいな市場でパッケージに入った商品ばかり。先ほどまでの伝統的な市場の方がずっと面白いと思った。しかし、レストラン街になっている場所は、通路にずらりとテーブルセットが並び、中々良さげなメニューが並んでいる。しかし、昼時だというのに客の入りが悪いのはどうしてだろう。
結局カパニ市場に戻って、今晩のためにとまずはこのおじさんお店でソーセージを購入。
その後、めちゃめちゃ安い羊のモツを見つけてしまった。普通の肉やモツはキロ当たり5から20ユーロくらいする。100グラム当たり80円から300円くらいなので、日本と大差ない。豚や牛のモツもこの範囲なのに、羊のモツだけはめちゃくちゃ安い。羊はタンやレバーも安かったが、特に安いのがモツミックスでキロ1ユーロ。モツ好きなのでミックスのモツがめちゃくちゃ美味そうに見える。しかもあまり見たことのない羊のモツ。他の肉はハーフキロでも売ってくれたのに、これは1キロ単位のみ。すでに必要なたんぱく源はソーセージにして買ってあるのに1キロは多い。しかし、諦めきれず迷った末に結局買ってしまった。
ドライフルーツもクランベリーとアンズを買ってもう十分なのに、美味しそうなイチジクを見つけて欲しくなってしまい購入する。
最後にスーパーでカロリーメイト的な栄養補助食品も購入し、非常食も計画以上の量に。調子に乗って色々買い過ぎたが仕方なし。
昼食は外で食べるつもりで出てきたが、買い物し過ぎたので宿に戻って遅めの昼食に。買ったばかりのモツを少しでも減らせるかと思いきや昨日や今朝も食べたパイとキャベツスープが残っており、それが昼食に。外食していたら今晩はソーセージだけでも食べきれなかった気がする。
アパートのキッチンは、道具も新しいものがそろっており、非常に使いやすいらしい。買ったものはすべて料理し、食べきれなかったものは一部が私の弁当となり、残りは全部妻が食べるというので、料理の内容は完全に任せ、私は明日からの準備をする。
夕食は大御馳走となるが、準備は終わらず、パソコン作業をしながらのパーティーとなった。